フィフティーン・ラブ

フィフティーン・ラブ

日本の少年が、テニスで世界のトップに駆けあがる熱血テニス漫画。連載時の人気の高さから、LPレコードでイメージアルバムも発売されている。作者の塀内夏子が「塀内真人」のペンネームで活動していた時期の作品。

正式名称
フィフティーン・ラブ
ふりがな
ふぃふてぃーん らぶ
作者
ジャンル
テニス
レーベル
KCスペシャル(講談社)
巻数
全6巻完結
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概要・あらすじ

中学タイ記録を持つ陸上部のホープの松本広海(ヒロ)は、テニスの練習試合に来ていた久童一也と初めて対戦し、敗北の悔しさを味わう。その後ヒロは久童に勝ちたい一心でテニス部に入部し、持ち前の瞬発力と足で注目され、アメリカのトッププロコーチにスカウトされるまでになった。カリフォルニアに渡ったヒロは多くの仲間やライバルたちに恵まれ、ウィンブルドンというさらなる高みを目指していく。

登場人物・キャラクター

松本 広海 (まつもと ひろみ)

身体は小さいが負けん気は強い。強力なフォアハンドが武器で「キャノンボーイ」と呼ばれている。初めてのテニス大会でプロコーチであるモーリス・ギルバートの目に留まりカリフォルニアへ渡った。アメリカではスラム出身のデビー・コステン、チェコの妖精ロリアーナ・バイスフロクをはじめ、多くの出会いが松本広海を成長させる。

デビー・コステン (でびーこすてん)

松本広海と同年齢のメキシコ系アメリカ人。サウスポーを生かし、右利きのプレイヤーはリターンするのも難しいクセ球を打つ。スラム出身で、テニスは感化院(少年院のような場所)で先輩のビリー・ジャクソンに誘われて始めた。しなやかな身のこなしでネットプレーが得意。家族は妹のエイミ・コステンのみ。

ロリアーナ・バイスフロク (ろりあーなばいすふろく)

チェコの天才少女。母親もチェコのナンバーワンプレイヤーだった。気が弱く、母やチェコテニス協会の期待にいつもプレッシャーを感じている。オレンジ・ボウルでフロリダに来た際に、迷子になったところを松本広海に助けられ、好意を持つ。

ロビン・ザンダー (ろびんざんだー)

チェコの天才少年。自分には翼があると豪語し、練習をせずに天性の才能だけで他者を圧倒してきた。しかしオレンジ・ボウルで松本広海と対戦し初めて敗れる。これをきっかけに必死に練習をするが、今まで感覚でテニスをしていたロビン・ザンダーは、練習をしたことで逆にテニスができなくなってしまう。自分のテニスを取り戻すために祖国を捨て、アメリカに亡命する。

リチャード・ウルフ (りちゃーどうるふ)

インディアン居留区出身。白人とインディアンのハーフで髪の色がまだら。ジュニア大会のオレンジ・ボウルで松本広海(ヒロ)と出会う。スタンフォード大学合格後、NCAA(全米学生)チャンピオンになる。成績優秀、優しい性格でヒロをサポートしダブルスも組むが、その最中に腕を故障してしまう。インディアンの酋長マダラ狼(ポインテドウルフ)の血を引いている。

ビリー・ジャクソン (びりーじゃくそん)

ATPランキング2位のテニスプレイヤー。星条旗柄のユニフォームを着て「歩く星条旗」と呼ばれたり、黄金のベンツに乗ったりする派手好き。ウィンブルドン決勝に4回出場し、4回とも敗れている。サーブ&ボレーを得意とし、特にボレーは世界一上手いといわれるほど。デビー・コステンの兄貴分で面倒見がよく、松本広海にもなにくれとなく世話を焼く。

フィッツ・ロイ (ふぃっつろい)

「アルゼンチンの巨砲」「黄金の鷹」と呼ばれるプレイヤー。ATPランキング不動の1位で、ウィンブルドンを3連覇している。勝利の可能性が99パーセントあったとしても、残りの1パーセントの負ける可能性のために相手の研究を怠らない。ジュニアでデビューした頃は裸足でプレーする野生をむき出しにするプレースタイルで、松本広海との対戦にもこのプレースタイルで臨んだ。

竜 飛 (ろん ふぇい)

中国人プレイヤー。小柄な松本広海(ヒロ)より更に小さい少年。アンドレア・イエガーに似たフォームで、強烈なバックハンドを打つ。大人しく気の小さな性格で、いつもヒロの後ろに隠れているが、試合では強気となる。

バクジー・アーロン (ばくじーあーろん)

スエーデンのニューフェイス。松本広海と出会った頃のATPランキングは21位。芸術品と呼ばれるトップスピンロブが武器。高慢で気まぐれな性格で、気に入らない試合は棄権してしまう。その気まぐれな性格さえ直せばランキングはもっと上位にいるはずのプレイヤー。

モーリス・ギルバート (もーりすぎるばーと)

元・世界のトッププロで全米、全豪のタイトルも獲ったことのあるコーチ。自身のカリフォルニア・テニス・アカデミーに松本広海(ヒロ)をスカウトする。ヒロのパワーのあるフォアに期待し、公私共に指導している。ビリー・ジャクソンも彼の教え子である。

久童 一也 (くどう かずや)

中学生ながら全日本2位の実力者。全中連を最後にプロに転向すると宣言する。松本広海(ヒロ)の生島中学と、久童の大師中学との練習試合で、飛び入りのヒロと対戦をする。ヒロがテニスへ転向するきっかけとなる。ヒロがアメリカへ行ってからも日本で活躍する。

松本 雅美 (まつもと まさみ)

松本広海(ヒロ)の一番上の姉。優しく聡明でテニスにも理解があり、テニスをやりたいというヒロにラケットを買ってくれたのも彼女。アメリカへ応援へ行った時は、当時ヒロと仲がこじれていたデビー・コステンを自分たちの応援席に呼ぶなど、その優しさには分け隔てがない。

松本 留美、由美 (まつもと るみ、ゆみ)

松本広海(ヒロ)の2番目と3番目の姉。イケメンに目がなく、ヒロを応援するためにアメリカまで行ったにも関わらず、他のイケメン選手を応援したりもする。バグジー・アーロンがイケメンだと喜んでいたが、バグジーの感じの悪さを目の当たりにし、彼のことを嫌いになる。

松本 久美 (まつもと くみ)

松本広海(ヒロ)の妹。ヒロとは同じ中学の1学年下で、同じテニス部に所属している。家ではヒロと同じ部屋を2人で使っていた。アメリカへヒロの応援に行った際に、家族仲の良さを妬んだエイミ・コステンに足を掛けられる。

井上 麻紀 (いのうえ まき)

松本広海(ヒロ)が所属していた陸上部のマネージャーで、ヒロに想いを寄せている。ヒロがテニスを始めてからはテニスの試合にも手作りの弁当を持って応援に行くほど熱狂的。ヒロがアメリカに行ってからも、その想いは変わらない。

エイミ・コステン (えいみこすてん)

デビー・コステンの妹。スラム出身の兄と共に、つらい幼少時代を身を寄せ合いながら生きてきた。オレンジ・ボウルで兄のデビーに勝った松本広海(ヒロ)を怨み、チンピラを雇ってヒロの腕を怪我させた。ただ、その後は自分の行いを後悔し、ヒロのことを気にかけている。だんだんヒロに好意を抱くが、想いを伝えられないままに彼の目の前で交通事故にあってしまう。

シンディ

リチャード・ウルフ(リック)の幼馴染で、インディアンのシャーマンの子孫。幼い頃はリックと一緒に教会に通って勉強をし、現在は同じ大学に通っている。美人で松本広海(ヒロ)の姉の松本雅美に少し似ているが、雅美よりもずっと元気でハッキリとした性格。タロットカードでヒロの未来を占った際は、一番いいカードと一番悪いカードという両極端なカードを出した。

イワン・バイスフロク (いわんばいすふろく)

ロリアーナ・バイスフロク(ロリ)の弟でチェコのジュニアテニス選手。ロリが松本広海(ヒロ)を好きなので彼はヒロのことが嫌いである。更にロリを好きなバグジー・アーロンからヒロの悪口を吹き込まれどんどんヒロ嫌いになっていく。亡命してしまったロビン・ザンダーを裏切り者と呼ぶが、ロビンの試合を見てやはり彼が好きだったと気付く。 ヒロへの誤解はデビー・コステンが解いてくれた。

場所

カリフォルニア・テニス・アカデミー (かりふぉるにあてにすあかでみー)

モーリス・ギルバートが主催する。テニスコート125面、ナイター施設はもちろんマシン、サウナ、ビデオなどアメリカ一、世界一の設備を誇るテニスアカデミーで、世界中から才能のある若者が集う。モーリスにスカウトされた松本広海はここで学ぶことになる。デビー・コステンもモーリスから誘われたが、彼は断っている。かつてビリー・ジャクソンもここで学んだ。

書誌情報

フィフティーン・ラブ 全6巻 講談社〈KCスペシャル〉 完結

第1巻

(1991年12月発行、 978-4063055672)

第2巻

(1992年1月発行、 978-4063055689)

第3巻

(1992年2月発行、 978-4063055696)

第4巻

(1992年3月発行、 978-4063055702)

第5巻

(1992年4月発行、 978-4063055719)

第6巻

(1992年5月発行、 978-4063055726)

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