Cコート

Cコート

海外で活躍するテニスプレイヤーの日本人少女と、テニス情報誌のアルバイトとして彼女を追いかける男子大学生を描くテニス漫画。タイトルの「Cコート」は「センターコート」を意味する。

正式名称
Cコート
ふりがな
せんたーこーと
作者
ジャンル
テニス
関連商品
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概要・あらすじ

大学生の神無月純は、夏休みを利用して三流月刊テニス情報誌「Cコート」編集部のアルバイト募集に応募する。そこでなぜか編集長の江戸辺卓三といきなりテニス勝負をする事になり、社の屋上で3セットマッチ一本勝負を行う。勝負には負けたものの、テニスの経験がある純は善戦し、アルバイトとして採用される事になる。江戸辺は元日本代表補欠のテニス選手で、大会での敗北をマスコミにケチョンケチョンに叩かれて以来、テニス界を見返してやると復讐の鬼になった男だった。 数日後、純はアメリカで開催されるUSオープンの取材を命じられる。しかし会社には金がなく、渡航費と取材費は純が学生ローンで借金するという、ひどいものだった。なかばやけで会場に向かった純は、同じく取材に来ていた月刊メジャー・テニスの編集者・槍手から、注目の日本人女子選手として一枚の写真を見せられる。そこに写っていたのは、数日前に純がニューヨークの地下鉄で出会った少女だった。その少女・船戸川愛は、ラケットを持ち換えて左右どちらもフォアで打つという必殺技を駆使し、見事USオープンの第一回戦で勝利する。しかし、愛のコーチをしている大男は、プレイ内容が気に食わないとコート上で愛にビンタするのだった。純が一連のあらましを国際電話で編集長に報告すると、愛の事を徹底的にマークするよう命じられる。なんと鬼コーチの大男は愛の実の兄であり、さらにかつて編集長とダブルスを組んでデビス・カップに出場して、大敗を喫した因縁の相手だった。 愛は第二回戦で男から性転換したエレーナ・シュワルツに敗れる。なんとか愛が滞在するホテルに忍び込んだ純は、愛の生い立ちや兄と二人でアメリカの地でテニスに真剣に臨んでいる事を愛から直接聞く。愛の情熱を目にして自分のからっぽさを思い知らされた純は、愛の部屋をあとにする。そんな中、日本からやって来た編集長は、会社が倒産して「Cコート」も廃刊する事になり、純のバイト代も払えないと追い打ちをかけるのだった。身も心もボロボロになって帰国した純は、もとの大学生活に戻る。そんな夏が終わり、年が明けた頃、純は編集長と再会する。編集長が見せてくれた新聞には、愛が全豪オープンで日本人初となる、三回戦突破を成し遂げた事を報じる記事が載っていた。

登場人物・キャラクター

船戸川 愛 (ふなとがわ あい)

テニスプレイヤーの美少女。年齢は16歳。状況に応じてラケットを持ちかえ、左右どちらもフォアで打つという必殺技を持つ新人選手。何年かかろうとも強くなって、世界一の選手になりたいと夢見ている。母違いの兄である船戸川健の家庭内暴力に悩まされていたが、船戸川愛にテニスの才能を見出した兄からいっしょにアメリカへ行こうと誘われ、二人で船でアメリカへ渡った。 それ以来、兄のコーチを受けながらテニスプレイヤーとしてがんばっている。

神無月 純 (かんなづき じゅん)

「Cコート」という月刊テニス情報誌でアルバイトをしている編集員の男性。高校時代は軟式テニスをしており、一浪して緑山学院大学英文科に入学した大学1年生。大学ではテニス同好会に所属している。浪人時代にタウン誌や同人誌の手伝いをした事があり、編集の経験はある。マスコミ関係のアルバイトをして業界にコネを作ろうと考え、Cコート編集部を訪ねた。 Cコートの特派員としてUSオープンの取材をするために自費でアメリカへ渡った。そこで船戸川愛と出逢う。

江戸辺 卓三 (えどばた たくぞう)

創刊以来つねに6割の返本率と、競争誌中最低の発行部数という三流月刊テニス情報誌「Cコート」の編集長を務める男性。かつてはデビス・カップ日本代表として出場した事もあるテニス選手だった。現在の軟弱な学生テニスとテニス雑誌を憎んでおり、日本人テニス選手の躍進とウインブルドンでの勝利を悲願としている。

船戸川 健 (ふなとがわ けん)

船戸川愛の母違いの兄で、テニスのコーチも務める大男。凶暴で、愛に近づく男は容赦しないが、愛に対してもスパルタ。10年前、日本男子テニス界の大型新人として注目を集めていた元テニス選手。大学1年生で学生チャンピオンになり、その年のデビス・カップ日本代表に出場。しかし、補欠同士だった江戸辺卓三と急造のダブルスチームを組み、そのうえ仲が悪かった事から惨敗。 以降、テニス界から消えてしまう。

エレーナ・シュワルツ (えれーなしゅわるつ)

男から女へ性転換した世界初の女性テニス選手。筋肉ムキムキの大女。武器は250キロの弾丸サーブで、デビュー戦となる大会で船戸川愛と対戦する。

エリー・ランバート (えりーらんばーと)

その美しい容貌から女性に大人気の男子テニスプレイヤー。年齢は20歳。バイエルン王家の血筋で、本名は「エーリッヒ・ラングバルト」。テニスのプレイそのものも美しく、神無月純も「美しい」ともらすほど。

過町 (あやまち)

月刊テニス情報誌「Cコート」の編集部に勤める女性。眼鏡をかけた肉感的な雰囲気の持ち主で、テニスウェアを着用して仕事している。社の屋上で江戸辺卓三と神無月純がテニスで対戦した際は審判を務めた。江戸辺の秘書のような仕事をこなす。

槍手 (やりて)

月刊テニス情報誌「月刊メジャー・テニス」の男性編集者。USオープン試合会場で神無月純と会う。いい選手を見つけたと、船戸川愛の事を神無月に教えた。女子選手のスコートやパンチラを盗撮しているスケベな男。

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