ブスの瞳に恋してる

ブスの瞳に恋してる

鈴木おさむのエッセイ『ブスの瞳に恋してる』を基に構成されたフィクション漫画。放送作家の鈴木おさむと、彼の妻であるお笑い芸人グループの森三中の大島美幸が繰り広げるドタバタを描いた、ハチャメチャなギャグ作品。「ヤングチャンピオン」2005年22号から2006年23号にかけて掲載された。

正式名称
ブスの瞳に恋してる
ふりがな
ぶすのひとみにこいしてる
原作者
鈴木 おさむ
漫画
ジャンル
下ネタ
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あらすじ

第1巻

放送作家の鈴木おさむは、飲み会で出会ったお笑い芸人の大島美幸に一目ぼれしてその場でプロポーズする。美幸は巨体のブスで、周囲の人たちは必死に止めるが、面白い人が大好きなおさむは美幸のすべてに魅了され、二人は婚約する。後日、おさむは美幸の両親にあいさつするため、栃木にある彼女の実家へ向かう。美幸の両親と祖父母は、絵に描いたような田舎の人たちで、おさむを温かく迎え入れてくれるのだった。しかし同行していた芸人の一人が、酔っ払って全裸で踊り出してしまう。あせったおさむだったが、美幸の祖母も全裸になって踊り出し、全員が裸踊りをすることとなる。こうして結婚の快諾を得た二人は、翌週籍を入れるのだった。(第1話。ほか、7エピソード収録)

第2巻

ある朝、鈴木おさむは異臭で目を覚ます。それは、妻の大島美幸が作った朝食の匂いだった。美幸は小学校の家庭科の授業で調理をした際、まずいと言った先生を包丁でぶった切った過去があり、二度と料理はしないと誓っていたのだが、おさむに手料理を食べさせたいという思いから、久しぶりに腕を振るっていたのだ。絶対にまずいとは言えない雰囲気だったが、3時間後、食卓に上がった美幸の手料理は強烈な異臭を放つ一品だった。舌が味を感知する前に一気に胃袋に流し込もうとするおさむだったが、あまりのまずさに口いっぱいに頰張ったご飯を飲み込むことができない。吐き気をもよおし、胃から酸っぱいものが込み上げてくるが、その胃液と美幸のまずい飯が混ざり合うことによってうまさに変化し、おさむは料理をきれいにたいらげてしまう。こうしておさむは一命を取り留めるのだった。(第9話。ほか、8エピソード収録)

第3巻

ある日、大島美幸が自宅にかかってきた電話に出るや否や、号泣して全裸のまま家を飛び出してしまう。それは、美幸の祖父が危篤という報せだった。鈴木おさむは美幸の服を抱え、急いでタクシーで美幸を追いかける。しかし美幸には追いつけず、栃木にある美幸の実家に到着。一方の美幸は一足先に到着するものの、祖父は息を引き取っていた。美幸が嘆き悲しんでいると、地主が家にやって来て息子が森三中のファンだからとサインや記念写真を求められる。だが、美幸のくしゃみの勢いで放出された強烈なオナラに吹き飛ばされた地主は、そのまま猪の突進を受けて絶命する。(第18話。ほか、7エピソード収録)

登場人物・キャラクター

鈴木 おさむ

放送作家を生業としている男性。飲み会で出会った大島美幸に、公園を散歩している大きな犬っぽいかわいらしさを感じて一目ぼれし、出会ってすぐに婚約した。当時、結婚相手として理想的な美人と付き合っていたが、美幸に出会ったために別れている。破天荒な美幸に振り回されながらも、日々美幸の新たな魅力を発見し、愛を深めていく。実在の人物、鈴木おさむがモデル。

大島 美幸

女性お笑いトリオ「森三中」のメンバーの一人。三段腹でおなかにタバコを挟む芸を持つ。飲み会の席で放送作家の鈴木おさむと出会い、その場でプロポーズされ、その場で即答して結婚した。ふだんはおとなしい性格で敬語を話すが、キレると手がつけられない。公式では身長166センチ、体重80キロとなっているが、作中では身長2メートル以上、体重100キロ以上の巨体で描かれている。モヒカンヘアで筋骨隆々の体型、ケツアゴのとんでもないブスだが、おさむは日本三大美女と評している。下品で粗暴ながら、自分のことをブスと自覚しており、奥ゆかしくて恥ずかしがり屋な一面もある。一人称は「オデ」。実在の人物、大島美幸がモデル。

おさむの父

鈴木おさむの父親で、鈴木弥輪店を営んでいる。禿げ頭のチョビ髭で眼鏡を掛けており、ステテコにハラマキを身につけている。厳格な性格で、おさむと大島美幸との結婚に反対していたが、美幸が土下座をして転倒した際に頭部を激しく足で打ち付けられ、結婚を認めた。

おさむの母

鈴木おさむの母親。パーマ頭に眼鏡を掛け、いつもネグリジェを身につけている。おさむのことは「おさむちゃん」と呼んでいる。厳格な性格で、語尾に「ざます」を付けて話す。非常識なお笑い芸人を嫌っており、おさむが大島美幸と結婚することに反対している。

あつこ

鈴木おさむの姉で、子供が二人いる。子供を連れて実家へ帰ってきた際に、おさむが大島美幸を連れて結婚の報告にやって来たところに出くわす。両親とは違ってお笑いに理解があり、弟の結婚にも賛成した。

鈴木 ギン

鈴木おさむの祖母で、年齢は100歳。おさむが大島美幸を連れて結婚の報告のために実家を訪れた際の騒動で、うるさいと全裸でどなり込んできた。美幸の土下座からのかかと落としの直撃を頭に受けてしまう。

おタカさん

鈴木おさむの行きつけである新宿の鍼、灸、マッサージのお店を営む老婆。おさむから大島美幸との夜の営みの相談を受け、実際にSEXすることでおさむにレクチャーした。

組長

ヤクザの組長を務める男性。鈴木おさむや大島美幸たちが居酒屋で宴会をしていた際に、となりの部屋で飲んでいた。芸人が芸をしている際に勢い余って倒したふすまが頭を直撃し、怒った組員が芸人の指をつめようとするのを制止した。その芸人に1分以内にビールジョッキを小便で満たしたら見逃してやると、条件を出す。

ジュエリーショップ店員

鈴木おさむと大島美幸が指輪を買いに来た、銀座のジュエリーショップの女性店員。ドレス姿で、語尾に「ざます」と付けて話す。美幸ほどの重度のブスだと大きなカラットの指輪が必要だと150万円の指輪を薦めるが、おさむの予算が10万円しかないと知ると態度を豹変させる。

クレジット

原作

鈴木 おさむ

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