概要・あらすじ
芥辺探偵事務所で働く女子大生・佐隈りん子は、とある依頼をきっかけに雇い主・芥辺が悪魔探偵という裏の顔を持つことを知る。その芥辺に悪魔探偵としての素質を見出されたりん子は、グリモアという魔導書で召喚された下品な悪魔・アザゼルのダメダメ探偵仕事っぷりを目の当たりにするが、芥辺の策略により、アザゼルと契約させられてしまう。
登場人物・キャラクター
アザゼル篤史 (あざぜるあつし)
『よんでますよ、アザゼルさん。』の主人公のひとりで下級悪魔。特技はセクハラ。お笑いにはこだわりがあり、関西弁で話す。見た目はイヌ面でメタボ体型。武器として、三叉の槍「性槍セクスカリバー」を持つ。いい加減な性格をしている上に要領が悪く、学習能力が低いため、たびたび失敗を重ねて芥辺やりん子からヒドい制裁やグリモアの罰を受けている。 召喚される際に捧げられるイケニエに豚足やシャアザク、スーパーでもらえる脂身が出されるほどぞんざいな扱いを受けているが、それはそれで満足しているような一面あるも。第1話で契約者が芥辺からりん子へ譲渡された。「淫奔」という、性的な本能やフェロモンを操る職能を持つ。あっちゃんの愛称で呼ばれることもある。
佐隈 りん子 (さくま りんこ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』の主人公のひとり。芥辺探偵事務所の事務バイトだったが芥辺に素質を見込まれ、悪魔探偵の助手となる。基本的には常識人であり、正義感も強い。カレー作りが得意でベルゼブブに認められている。危機感や悪魔使いとしての自覚の無さによる軽率なミスにより、牛や、パンダになる失態をおかしたこともある。 目先の金銭や私益に目がくらんで暴走する一面があり、また、酒癖が悪いことで芥辺に300万円以上の借金をしたり、弱みを握られたりもする。後日、借金を完済して一時的に芥辺の事務所を去るが、自分に掛けられた呪いや芥辺の策略により、大学を中退して本格的に芥辺の助手として働くことになる。
芥辺 (あくたべ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する人物。芥辺探偵事務所所長で、悪魔を使役する悪魔探偵。悪魔に「悪魔」と言わせるほどの絶対的な力で周囲を圧倒する。悪魔情報や悪魔と契約した者が持つ魔術書グリモアを集めており、そのためには地球の裏側でも出かけていき、時には窃盗すらいとわない。目的のためには手段を選ばない性格で、事務員として雇ったりん子を無理矢理悪魔探偵にする。 りん子の失敗をフォローすることもあるが、基本的には冷たく横暴。その素性は謎で、一定の周期で非常に機嫌が悪くなることがある。りん子のことを「さん」付けで呼んでいる。
ベルゼブブ優一 (べるぜぶぶゆういち)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。獄立大卒のエリートで、魔界の名門ベルゼブブ家の931世である。ペンギンに似た姿をしているが、背中に蠅の羽があり、飛行能力がある。普段は優雅で紳士的だが、りん子が失敗した時に暴言を吐いたり、強い方へ寝返ることが多々ある。カレーライスにこだわりを持っているが、契約者のりん子が作るイケニエのカレーライスはお気に入り。 自ら「高尚」という糞尿を食する嗜好を「スカトロ」呼ばわりされるとキレる特徴も。なお、幼馴染みのアザゼルからベーやんと親しみを持って呼ばれているが、魔界では序列がかなり下となる彼のことを下にみている。「暴露」という職能を持ち、人間の隠れた本質や物事を暴き出したり、強制的に生物に便意をもよおさせることができる。
サラマンダー公威 (さらまんだーきみたけ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。赤色で馬面なトカゲに似ている。「革命」という職能を持ち、他人を言霊で操ることで有言実行させることができる。ふんどし着用で武器は愛刀「孫六」。漢(おとこ)、武士であり男尊女卑を絵に描いたような振る舞いをする。「雌」が徹底して嫌いだが、暴行をうけることに悦びを感じるドMである。 最初の契約者は変質者の岡田法男(おかだ のりお)。その後芥辺を経て、りん子へ譲渡された。アザゼルからマンダはんと呼ばれている。
アンダイン恵 (あんだいんめぐみ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。人魚に似た魚の悪魔で、惚れた相手と同じ種族に変身する「嫉妬」という職能を持つ。思いこみが激しく、惚れっぽいのが特徴。嫉妬深く、自意識過剰でプライドが高く、理想も高いため、結婚できずにいるので父親に見合いを勧められ、婚活中である。イケニエに「好き」と愛の言葉を要求して契約者の芥辺をウンザリさせている。 特技は口技。
モロク義伸 (もろくよしのぶ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。魔界一凶暴で邪悪なモロク一族のひとりとして恐れられている牛に似た悪魔で、アザゼルやベルゼブブの幼馴染みみ。悪魔としてのプライドが非常に高く、イケニエを用意しないで無意味に自分を呼び出したりん子に怒り狂い、彼女を牛にかえようとしたが、その際に芥辺にコテンパンにされ、芥辺と契約することとなった。 芥辺と契約して以降は文句ひとつ言わないほど仕事に忠実だったが、大天使サリエルにグリモアを回収され、死亡してしまう。哀カレー博のイメージキャラクターとなりぬいぐるみ化された。アザゼルからは「モッさん」と呼ばれている。「暴虐」と呼ばれる職能を持つ。
モッさん二世 (もっさんにせい)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。モロク義伸の実弟。兄を恥じており、芥辺に復讐を誓っている。パワーと凶暴性は兄と同等であるが若干頭が弱い。芥辺への復讐が失敗に終わった際に芥辺の秘密を知ってしまい、真っ白になって失神しているところを、ぬいぐるみと間違われ発送されてしまうが、発送先の人間に動物であると気づかれてしまい、「新種の生物ではないか」と騒ぎになって研究所に連れ去られてしまう。 その後、研究所で改造手術を施され、サイボーグ「メカモッさん」となる。
グシオン まさる
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。猿に似た姿をしている。職能は「忘却」で、人間の記憶を食べ、特に幸せな記憶を好む。能力の一環で遠くの物音を聞くことができると言っているが、被害妄想の幻聴が聞こえていたりする。ソロモン72柱の1柱で序列大11位であるが記憶が定かではない。契約者の命令には忠実だが、仕事内容を忘れることもある。 契約者は堂珍光太郎。
堂珍 光太郎 (どうちん こうたろう)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する人物。芥辺の知り合いの孫。祖父の死をきっかけに、芥辺に引き取られる。祖父の影響でグリモアの扱いに長けており、グシオンと契約して使役している。中学生らしい幼さやエロさはあるものの、根は比較的に常識人で、ツッコミ役である。グシオンと安定した関係を保っている。
オセ 健太郎 (おせ けんたろう)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。契約者の記憶を元にコピーできる「模倣」なる職能を持つ。ただし、契約者が物の性質、構造を理解していないと、本物同等の物は作れないのが欠点。見た目はタヌキに似ており、厚い丸メガネを掛け、ヒョウ柄のマントを着けている。ソロモン72柱の1柱。気弱な性格で、契約者の小山内治の要求に健気に応える。
小山内 治 (おさない おさむ)
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する人物。オセを使役している。好奇心旺盛かつ研究熱心な天才肌の優秀な悪魔使い。悪魔に関する造詣が非常に深く、悪魔たちを弱体化させるソロモンリングを使うことができる。光太郎と同級生でお互い悪魔使いとして利用しあう仲である。女体への関心が人一倍強い。クールな割に猪突猛進なところがあり、オセによくつっこまれている。
ルシファー
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。職能は「傲慢」。時間を操る能力を持つ。魔界のカリスマで自他共に認める有名人。悪魔としての力がズバ抜けており、本気を出すと魔界を滅亡させられるほどの実力者。見た目はコアラっぽいが、正体はドラゴン。イケニエとして「はっぱ」を要求するが公園に生えていた雑草でも「純度がいい」と食べてしまう。 契約者は、世界を飛び回る美人女社長・千波十美子(せんばとみこ)。
エウリノーム
『よんでますよ、アザゼルさん。』に登場する悪魔。職能は「絶望」。「死の王」とも呼ばれる上級悪魔。見た目はブタだが、歯を剥き出していて、目つきが鋭い。リーゼントに学ランで、背中には「死王」と書いてあるヤンキー風の服装をしている。その職能で人間の希望を奪い、魂を刈り取る。契約者は重度の痔を患っている丸米信希(まるこめのぶき)だったが、りん子、芥辺の順に譲渡された。
アニメ
よんでますよ、アザゼルさん。
探偵・芥辺が経営する芥辺探偵事務所は、グリモアと呼ばれる魔術書を使って悪魔を召喚し、その能力を利用して依頼者の問題を解決している。ここにバイトとして入った佐隈りん子は召喚されたアザゼル篤史らの悪魔たち... 関連ページ:よんでますよ、アザゼルさん。
よんでますよ、アザゼルさん。Z
探偵・芥辺が経営する芥辺探偵事務所は、グリモアと呼ばれる魔術書を使って悪魔を召喚し、その能力を利用して依頼者の問題を解決している。ここにバイトとして入った佐隈りん子は召喚されたアザゼル篤史らの悪魔たち... 関連ページ:よんでますよ、アザゼルさん。Z
書誌情報
よんでますよ、アザゼルさん。 16巻 講談社〈イブニングKC〉
第1巻
(2008-04-23発行、 978-4063522228)
第2巻
(2008-10-23発行、 978-4063522402)
第3巻
(2009-04-23発行、 978-4063522631)
第4巻
(2010-02-23発行、 978-4063522990)
第5巻
(2010-09-22発行、 978-4063523249)
第6巻
(2011-03-23発行、 978-4063523577)
第7巻
(2011-11-22発行、 978-4063523850)
第8巻
(2012-05-23発行、 978-4063524161)
第9巻
(2013-03-22発行、 978-4063524529)
第10巻
(2013-10-23発行、 978-4063524710)
第11巻
(2014-06-23発行、 978-4063545203)
第12巻
(2015-07-23発行、 978-4063545678)
第13巻
(2016-04-22発行、 978-4063546125)
第14巻
(2017-07-21発行、 978-4063546477)
第15巻
(2018-04-23発行、 978-4065112557)
第16巻
(2019-02-22発行、 978-4065144961)