プリプリちぃちゃん!!

プリプリちぃちゃん!!

地底人のちぃちゃん、宇宙人のうっちゃんと共に暮らす佐伯夕花のほのぼのとした日常を描くギャグ漫画。ちぃちゃんを取り巻くギャグだけでなく、男嫌いな夕花が、拒絶していた周防大和に少しずつ恋心を抱いて行く恋愛要素も丁寧に描かれている。「ちゃお」2017年8月号から連載の作品で、2017年4月からTBS系列でTVアニメ化もされている。第63回小学館漫画賞児童向け部門受賞作品。

正式名称
プリプリちぃちゃん!!
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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あらすじ

第1巻

困っている人を引き寄せてしまう体質の佐伯夕花は、下校中に穴にはまって動けなくなっている不思議な生き物を発見する。その正体は地底人ちぃちゃんで、地上でお菓子を食べ過ぎて太ったため地底へと帰れなくなっていたのだ。地球人に見つかって恐怖のあまり気絶してしまったちぃちゃんを見た夕花は、自宅の屋根裏部屋で保護する事にする。夕花に恩義を感じるちぃちゃんの前に、夕花が2週間前に保護した宇宙人のうっちゃんが現われる。(第1話)

ちぃちゃんは夕花の学校生活に興味を持ち、夕花の通学バッグに、ぬいぐるみマスコットのふりをして入り、クラスへ忍び込む。最初は女子生徒達からかわいがられていたものの、次第にボール扱いされるなど散々な目に遭っていた。そんな中、夕花が屋上でちぃちゃんと話しているところを周防大和に見られてしまう。大和は妹の周防あかりの誕生日プレゼントにちぃちゃんをプレゼントしたいと考え、夕花にどこで購入したのかを聞くためにやって来た。言い逃れができないと二人は大和に対し、ちぃちゃんは地底人である事を打ち明ける。そして夕花とちぃちゃんは、あかりの誕生会に招かれる。(第2話、第3話)

うっちゃんが「人の目からは見えなくなるシール」を発明し、夕花やちぃちゃん、うっちゃんは堂々とショッピングモールに出かける。三人は道を堂々と歩ける事に興奮し、ショッピングモールでもはしゃいでしまう。そこで夕花は大和と偶然会い、以前より自然に会話ができるようになっている事に気づく。一方、テンションの上がったちぃちゃんは転び、身体に貼っていた「人の目からは見えなくなるシール」がはがれてしまう。(第4話)

ちぃちゃんを訪ねて地底人のジョーくんがやって来た。ジョーくんから、なかなか地上から戻ってこないちぃちゃんをみんなが心配していると聞き、ちぃちゃんは一度地底人の住む村へ帰る事を決意する。ちぃちゃんからの誘いもあり、うっちゃんの発明品で小さくなった夕花も同行する。(第5話)

夏休み、大和とあかりから誘われた夕花、ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんはみんなで海に遊びに来ていた。水泳経験のあるちぃちゃんとうっちゃんは海を楽しんでいたものの、泳げないジョーくんはあっという間に沈んでしまう。夕花はジョーくんに水泳を教え、少しずつ泳げるようになる。ジョーくんは自分にも優しくしてくれる夕花に何か恩返しがしたいと考え、ちぃちゃんとうっちゃんも誘って、夕花のためにきれいな貝殻を集め始める。(第6話)

夏休みが終わり、夕花はやや夏バテ気味で元気がない。そんな姿を見たちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは、夕花のためにお月見を計画。みんなでお団子を食べながら月を見て楽しい時間を過ごす。しかし、月を見ていたうっちゃんは急に故郷が恋しくなり、泣き出してしまう。(第7話)

夕花に助けられ、屋根裏部屋に住んでいたうっちゃんのもとにちぃちゃんがやって来る。自分とは別の種族なだけでなく、ポンポンとまるでボールのように飛び跳ねたり、夜は30秒で寝付いたりするちぃちゃんに対し、うっちゃんの興味は尽きない。(番外編)

第2巻

最近のちぃちゃんは、佐伯夕花が作った料理にダメ出しをしたり、食べカスをそのままにして眠ってしまったりとやりたい放題。夕花がストレスを溜め込んでいるのではないかと不安を抱いたうっちゃんは、夕花の夢の中に入り込む機械を発明。夢の中ならば夕花の本音が聞けるに違いないと、ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは夢の中に入っていく。夢の中の夕花はうっちゃんとジョーくんに対してはいつもと変わらず優しく接するが、ちぃちゃんにだけは微妙に厳しく当たる。(第8話)

夕花の住む街で雪が降ったため、夕花はちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんを誘って外に遊びに出かける。四人は雪合戦や雪うさぎを作って遊ぶが、突然ジョーくんが動かなくなり、続いてちぃちゃんも動かなくなってしまう。地底人は寒さが極限に達すると動けなくなってしまうと知った夕花は、ちぃちゃんとジョーくんをお風呂に入れて温めようとする。(第9話)

年末、「1年の計は元旦にあり」という言葉を知ったちぃちゃんは、いつものドジを封印して夕花のために尽くす1年でありたいと願い、年末の大掃除も率先してこなす。しかし、張り切りすぎて腰を痛めたちぃちゃんは、年明け早々寝込む事となった。それを見たちぃちゃんは、今年1年も夕花に迷惑をかけてしまうのではないかと落ち込んでしまう。(第10話)

うっちゃんのUFOに開いていた穴が塞がり、まだ宇宙には飛び立てないものの、夕花達は人気のない場所でテスト飛行を行う事になった。ちぃちゃんとジョーくんは初めてUFOに乗って大興奮。そんな中、ちぃちゃんは運転を誤り、周囲を飛んでいた小鳥とぶつかってしまい、ケガを負わせてしまう。ちぃちゃんは小鳥のケガが治るまで看病をする事を誓うが、小鳥はケガをさせられたちぃちゃんに対して怒りがおさまらず、なかなかうまくいかない。(第11話)

ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは夕花の母親、佐伯智花が夕花の成績に対して非常に厳しく、二人のあいだには溝がある事に気づく。自分が勉強を疎かにしたせいで、中学受験に失敗したのだから仕方がないと、夕花は受け入れているものの、ちぃちゃん達は夕花と智花がもっとなかよくしてほしいと願っていた。そこでちぃちゃん達は「もっと夕花となかよくしてほしい」と智花に伝えるべく、この家で地底人と宇宙人が暮らしている事をカミングアウトする決意を固める。(第12話)

智花は夕花の成績を上げるため、親戚の森和馬を家庭教師にする事にした。和馬は夕花が男嫌いになったきっかけを作った人物で、夕花は激しく拒絶するものの、うっちゃんの説得もあり、勉強を教えてもらう事にした。夕花の家庭教師が気になった周防大和も共に勉強する事になり、和馬と大和は互いをライバル視する。雑談をしている中で、ちぃちゃん達を連れてピクニックに行く計画が持ち上がる。夕花、ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくん、大和、和馬、そして周防あかりはみんなでピクニックに行き、その中であかりは夕花と大和をくっつけるべく奮闘する。(第13話、第14話)

最近うっちゃんは自分が太った事を気にしていた。だが、夕花に相談をしても「それくらい太っても死なない」などと極端なアドバイスしかもらえず、うっちゃんはちぃちゃんを利用してダイエットする事を決意する。(番外編)

第3巻

ちぃちゃんうっちゃんジョーくんはお世話になっている地上のみなさんへの感謝の気持ちをかたちにしたいと考え、ゴミ拾いをしていた。そんな中、地底と地上をつなぐトンネルからのんちゃんが現われる。彼女は、この1年あまりで地上で暮らす地底人として有名になっていたちぃちゃんを、一目見たいとやって来たのだった。さらに地底ではちぃちゃんと佐伯夕花の情報が掲載された新聞が発刊されていると聞き、ちぃちゃんは驚く。(第15話)

ちぃちゃんは旅行に行きたいと思い立ち、佐伯智花にお願いをすると、近場の温泉旅館で1泊する計画が持ち上がる。テンションが上がりすぎたちぃちゃんが多少のトラブルを起こすものの、みんなは旅行を満喫する。その夜、夕花とちぃちゃん達は肝試しをする事になり、女の子チームと男の子チームに分かれる。(第16話)

ある日、うっちゃんはちぃちゃんが元気のない事に気づく。ちぃちゃん曰く、特に明確な理由はなく、何となくテンションが上がらないとの事だったが、うっちゃんはいつもの元気なちぃちゃんに戻ってほしいと願う。そこでうっちゃんは身体を好きなかたちに変えられるマシーンを試したり、即席で作ったちぃちゃん型ロボットを動かしたりと、ユニークな発明品を試していく。(第17話)

最近の夕花は作ってみたい料理が多く、ちぃちゃん達のご飯の量が増えていた。毎回完食していたちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは太ってしまうが、楽しそうに料理をする夕花に対して、量を減らしてほしいとは言い出せない。食べた分、運動をすればいいと思い立ったちぃちゃん達だが、それでも一向に痩せる気配がない。そこでついにちぃちゃん達は夕花に対し、太ったのでご飯の量を減らしてほしいと打ち明ける。(第18話)

夕花の中学校ではドッジボール大会が催される事になったが、スポーツの苦手な夕花は気乗りしない。そこでちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは周防大和も招き、夕花のドッジボール特訓をスタートさせる。そこで、とにかく飛んで来るボールが怖い夕花のため、ちぃちゃんがボール代わりを務める事になる。(第19話)

周防あかりは大和が夕花に恋しているにもかかわらず、何の進展もない現状に不満を抱いていた。あかりは二人の関係を何とか進展させようと、とりあえずちぃちゃんとうっちゃんを呼び出す。そこに大和が帰宅し、なぜか熱くなったうっちゃんが、夕花に告白するべきだと大和を説得する。そして次の日、ついに大和は夕花に告白をするのだった。(第20話)

告白をされて以来、夕花は大和を避けるようになっていた。そんな夕花の対応に大和はショックを受け、元気のない日々を過ごす。そこであかり、ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんは夕花の自宅でクリスマスパーティーを計画。大和はちぃちゃんのまるで傷口に塩を塗り込むような手紙にも動じる事はなく、元気を取り戻していく。そして大和がいるならば参加しないと言っていた夕花も、このままではいけないとクリスマスパーティーに参加する事を決める。(第21話)

第4巻

佐伯夕花の高校受験日が迫り、夕花は落ち着かない日々を過ごしていた。ちぃちゃんうっちゃんは少しでも緊張をほぐすためいっしょに寝たり、ヨガをしたりと二人なりに夕花を思いやる。そして受験日当日、夕花はベストを尽くして見事合格。まるで自分の事のように喜ぶ周防大和を見た夕花は、自分も大和の合格のために何かできないかと考え始める。(第22話)

バレンタインデーが近づき、夕花は大和にチョコレートをプレゼントする事にした。ちぃちゃんとうっちゃんも手伝い、チョコレートを固める工程へと入った。しばらく放置しておくのだが、本当に固まっているのか心配になったちぃちゃんはチョコレートの入ったボウルを覗きこみ、そのままひっくり返してしまう。(第23話)

夕花は無事中学校の卒業式を迎えた。そんな中、最近ジョーくんが遊びに来てくれないとぼやく夕花に対し、ちぃちゃんはジョーくんを呼びに行く。やって来たジョーくんは疲れ果てており、原因は最近生まれた三つ子の弟と妹の世話のせいだった。夕花達は疲労困憊のジョーくんを休ませるため、三つ子の世話をする事となる。(第24話)

夕花は有名進学校に入学し、高校生活をスタートさせた。文化部に入ると決めていた夕花の前に、演劇部の原田さきが勧誘に来たものの、夕花の目の前で倒れてしまう。夕花はさきを助けた縁で演劇部に入部するが、部員不足の演劇部ではもう一人の新入部員が必要だった。そこで夕花はちぃちゃんとうっちゃんに相談し、入部をしたら手づくりマスコットをプレゼントする企画を実行。するとマスコットにつられ、夕花と同じく高校1年生の三好愛子が声を掛けて来た。(第25話)

演劇部に入部した夕花と愛子は、まずは部室をきれいにしようと大掃除を開始。それを見ていたちぃちゃんとうっちゃんは、愛子とさきにだけは自分達の存在を打ち明けてもいいのではないかと夕花に相談する。そこで夕花はまず、その場にいた愛子にちぃちゃんとうっちゃんが、地底人と宇宙人である事を告げる。(第26話)

休日、夕花、ちぃちゃん、うっちゃん、愛子、さきは勉強のために演劇を観に来ていた。その帰り道、夕花が周防大和と会う約束があると知った愛子は、後学のために見学させてほしいと依頼し、同行する事となる。久々に会った夕花と大和はあまり会話が弾まず、その様子を見て危機感を抱いた愛子はこのままみんなで遊園地に行こうと誘う。あくまで夕花と大和のぎこちなさを解消するために遊びに来ているにもかかわらず、ちぃちゃんは自分勝手にはしゃぎ出し、雰囲気を台なしにしてしまう。(第27話)

テニス部に所属している森和馬は、夕花と同じ部で活動したいと願っていた。何度夕花を誘っても断られる中、和馬は演劇部がなくなればテニス部に入ってくれるのではないかと思い立ち、校長に「演劇部はまじめに活動していない」と告げ口をする。それを聞いた校長は部長のさきに対し、所属している三人で劇を発表できなければ廃部と言い渡す。人前に出るのが苦手で、衣装や小道具係をしていた夕花も舞台に上がらなくてはいけなくなり、ちぃちゃんとうっちゃんは夕花を助けるべく、誰にも負けない度胸をつける特訓を開始する。(第28話)

第5巻

夏休み中、佐伯夕花原田さき三好愛子は演劇部の合宿を行う。ちぃちゃんうっちゃんも参加し、いっしょに食事をしたりと楽しい時間を過ごす。そんな中、愛子だけはいつになっても台詞の読み方がうまくならないと落ち込んでいた。そんな愛子を元気づけようと、ちぃちゃんとうっちゃんは流しそうめんを振る舞う。(第29話)

夕花の住む街では夏祭りが行われる事となり、うっちゃんは周防大和周防あかりも誘ってみんなで行く事を計画する。うっちゃんとあかりは、この夏祭りで夕花と大和の距離を縮めようと気を利かせるが、ちぃちゃんだけはいつも通りに振る舞う。さらにもっと自分のペースで観て回りたくなったちぃちゃんは、勝手に自由行動を開始。するとちぃちゃんはあっという間にみんなとはぐれてしまい、夕花達は突然いなくなったちぃちゃんを懸命に探す事となる。(第30話)

夕花の高校では体育祭が行われる事となり、母親の佐伯智花とちぃちゃん、うっちゃん、大和が応援に来ていた。運動が苦手な夕花も、ちぃちゃんとうっちゃんの応援によりリラックスし、楽しく競技に参加していた。そんな中、部活動対抗リレーが行われ、アンカーでは和馬と愛子が競う事になり、お互いに絶対に負けられないと気合いを入れる。(第31話)

夕花の高校では文化祭が近づき、演劇部の夕花達は「白雪姫」を演じる事となった。夕花、さき、愛子は役者として、ちぃちゃん、うっちゃんは美術担当となり、みんなで力を合わせて舞台をつくっていた。そして文化祭当日、もともと身体の弱かったさきは疲労のせいもあり、舞台の上で倒れてしまう。このまま舞台は強制終了するかと思われたが、ちぃちゃんはうっちゃんの発明品を使い、どうにか舞台を進めるために試行錯誤する。(第32話)

休日、夕花とちぃちゃん、うっちゃんはショッピングモールに買い物に来ていた。そこでちぃちゃんはドラゴンの玩具、うっちゃんはうさぎの玩具を物欲しそうに眺めていた。二人を喜ばせたい夕花はクリスマスのプレゼントにしようと、愛子の親戚のケーキ店で臨時アルバイトをする。(第33話)

冬休みに入り、夕花、ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくん、大和、愛子はさきの父親が所有する雪山の別荘に招待された。みんながスキーやスノーボードで楽しんでいた中、ちぃちゃんが大形の鳥にさらわれてしまった。防寒はしているものの寒さが苦手な地底人のちぃちゃんのために、それぞれ手分けをして捜索を開始する。その甲斐あって無事ちぃちゃんを発見したものの、捜索中に夕花が足をケガしてしまう。(第34話)

バレンタインデーの前日、夕花の家では愛子を招き、チョコレート作りが行われていた。夕花は大和に渡すチョコレートを作り、渡す相手のいない愛子はちぃちゃんとジョーくんのために作る事になった。愛子はちぃちゃんとジョーくんの好みをプロファイリングし、それぞれの嗜好にあったチョコレートを作ろうと奮闘するが、できあがったものはちぃちゃんの歯が欠けるほどの強度を持つ、まるで煉瓦のようなチョコレートだった。自分のセンスのなさに落ち込む愛子の前に、たくさんの女子生徒からチョコレートをもらった森和馬が現われる。(第35話)

登場人物・キャラクター

佐伯 夕花 (さえき ゆうか)

中学2年生の少女。8月生まれ。年齢は13歳。ちぃちゃんからは「ゆーか」と呼ばれている。ほかの人よりも困っている人によく遭遇する体質で、地底人のちぃちゃんが地面の穴にはまって、動けなくなっていたところを助けた。その少し前には宇宙人のうっちゃんも保護し、二人を自宅の屋根裏部屋に住まわせている。あまり感情を表に出さないクールなところがあるが、困っている人は放っておけない、優しく思いやりにあふれた性格の持ち主。 小学生時、親戚の森和馬にいじわるをされた事がきっかけで男嫌いになり、近くに寄られるだけで拒絶してしまう。最初は周防大和も拒否していたが、ちぃちゃんを介して少しずつ言葉を交わせるようになった。成績優秀ながらも中学校受験に失敗しており、母親の佐伯智花からは、高校受験には絶対合格するようにと強いプレッシャーをかけられている。 母親との関係は良好とはいえないが、ちぃちゃんの介入により以前より穏やかに会話ができるように回復している。

ちぃちゃん

地底人で、性別は男。頭からは1本触角が伸び、身体は丸みを帯びており、プニプニとした肌触りをしている。地底人としての名前はあるものの、地底人の言葉が聞き取れない事から、佐伯夕花から「ちぃちゃん」と名付けられ、本人も気に入っている。日本語を非常に流暢に話すが、文末に「でち」を付ける。地上に遊びに来た際、お菓子の食べ過ぎで太ってしまい、地下に戻る穴を通り抜けられなくなっただけでなく、すっぽりと身体がはまってしまい、身動きが取れずにいた。 そこを通りかかった夕花に助けられ、夕花へ恩返しをするために夕花の家の屋根裏部屋で、先客のうっちゃんと共に生活している。最初は夕花以外の人間を警戒していたが、次第に周防大和といった限られた人間にだけは正体を打ち明けるようになった。 明るい性格だがドジで、場の空気を読む事が苦手。三好愛子からは「ちぃ坊」と呼ばれている。

うっちゃん

宇宙人で、性別は女。グレイ型の見た目をしており、性格は内気で、小柄なしっかり者。一人で地球旅行に来た際に乗っていたUFOが故障してしまい、途方に暮れていたところを佐伯夕花に助けられた。夕花から「うっちゃん」と名付けてもらった。UFOが直るまで夕花の家の屋根裏部屋で暮らす事となる。翻訳機を介して夕花とコミュニケーションを取る事ができるが、シャイな性格もあり、口数は少ない。 夕花の家にあとからやって来たちぃちゃんとも気が合い、UFOを修理しながらのんびり楽しく暮らしている。メカに強く、ちぃちゃん型の携帯電話や透明になれるシールといった便利な発明をする。密かに夕花と周防大和の恋を応援している。

ジョーくん

地底人で、性別は男。地上に出かけたまま帰って来ないちぃちゃんを心配し、佐伯夕花といっしょにいるちぃちゃんを発見した。日本語を流暢に話し、文末に「ジョー」を付ける。目つきが悪く、言葉づかいもちぃちゃんよりやや乱暴ではあるものの、性格はシャイで少し怖がり。ちぃちゃん同様、地底人としての名前はあるものの、地底人の言葉が聞き取れない夕花から、「ジョーくん」と名付けられた。 地底人のみんなが自分をおいて温泉旅行へ行ってしまったため、数日間の限定で夕花の家の屋根裏部屋で暮らした。そのあとも時間があると夕花やちぃちゃん、うっちゃんを訪ねて遊びに来るようになり、時には三つ子の弟と妹も連れて来る。優しい夕花に対して淡い恋心を抱いていたが、周防大和の時折見せる男らしさに胸を打たれ、静かに身を引いた。

のんちゃん

地底人で、性別は女。地底人のあいだで地上で暮らしていると噂になっているちぃちゃんに一目会いたいと、勇気を出して地上にやって来たちぃちゃんファン。流暢な日本語を話し、文末に「のん」を付ける事から佐伯夕花が「のんちゃん」と命名した。プリンセス調のキラキラとしたものやレースが大好きで、ベッドなど家具はもちろん、周りにいる人も装飾してしまう癖がある。 あこがれのちぃちゃんと対面し、夕花に挨拶をしてからは度々地上に遊びに来ている。

周防 大和 (すおう やまと)

中学2年生の男子。佐伯夕花とは別のクラス。夕花がぬいぐるみマスコットと偽って学校へ連れて来ていたちぃちゃんが動いて話す場面を偶然目撃してしまい、夕花からちぃちゃんが地底人である事を打ち明けられた。妹の周防あかりをかわいがっている。男嫌いな夕花がつれない態度を取っても、嫌な顔一つしない心の広さを持つ。 また思いやりにあふれた性格の持ち主で、ちぃちゃんやうっちゃん、ジョーくんに対しても優しく丁寧に接する。最初は男嫌いだった夕花が自分に対して心を開いてくれるにつれ、いつの間にか恋心を抱くようになった。妹のあかり曰く、見た目は悪くはないが地味。

周防 あかり (すおう あかり)

周防大和の妹で、小学生。明るく人懐っこい性格の持ち主で、佐伯夕花ともすぐに打ち解けた。また、兄の大和が夕花に好意を抱いている事にも気づき、恋人同士になってほしいと心から願っており、二人をくっつけるためにさまざまな画策をしている。ちぃちゃんが地底人である事実を知っており、かわいらしいと非常に気に入っている。 宇宙人のうっちゃんの存在も知っており、うっちゃんが発明したちぃちゃん型の携帯電話で、いつでもちぃちゃんと会話が可能。

森 和馬 (もり かずま)

佐伯夕花の親戚で、高校1年生の男子。基本的に優しい性格ではあるものの、夕花が絡む時だけ腹黒い一面をのぞかせる。成績優秀で、夕花が第1志望に考えている名門進学校に在籍中。見た目のよさと優しさから女子生徒達からは非常にモテている。夕花の成績を上げるため、佐伯智花に依頼され、夕花の家庭教師になった。小さな頃から夕花の事が好きで、小学生時代には気を惹くためにいじわるな態度を取っていた。 この事により夕花は男嫌いになり、それからは森和馬自身も避けられている。ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんが地底人と宇宙人である事実を知っている。

原田 さき (はらださき)

佐伯夕花と同じ有名進学校に通う高校2年生の女子。夕花の1つ上の先輩にあたる。1年生の頃から演劇部に所属していたものの3年生の先輩達が卒業し、自動的に部長になった原田さき一人だけが残された。そのため一人で勧誘活動をしていたが、虚弱体質な事もあり、倒れてしまった。そこを夕花に助けられた事で意気投合し、夕花が演劇部に入部するきっかけを作った人物でもある。 夕花と三好愛子からは「サキちゃん先輩」と呼ばれている。ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんが地底人と宇宙人である事実を知っている。

三好 愛子 (みよし あいこ)

佐伯夕花と同じ有名進学校に通う高校1年生の女子。夕花と別のクラス。夕花の作った手づくりマスコットに惹かれ、演劇部に入部した。中学校までは運動部に所属しており、つねにテンションが高い体育会系。運動神経は抜群に高いものの、料理のセンスは壊滅的。これまでの人生で恋愛にはまったく縁がなく、人を好きになった事もないため、後学のために夕花と周防大和の関係を観察している。 ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくんが地底人と宇宙人である事実を知っている。

佐伯 智花 (さえき ともか)

佐伯夕花の実母。夫は海外に単身赴任している。小学校時代に夕花が興味を持ったために家事を教えたところ、夕花が家事に夢中になって勉強をしなくなり、中学受験に失敗。高校受験は絶対に失敗できないと夕花に強いプレッシャーをかけ、夕花とのあいだには不穏な空気が漂っていた。しかしちぃちゃんの介入により、以前と同じく穏やかに会話できるようになっている。 ちぃちゃんがカミングアウトしたため、自宅の屋根裏部屋にちぃちゃんとうっちゃんが住んでいる事は知っており、時にはいっしょにトランプをするなど仲よく暮らしている。

その他キーワード

地底人 (ちていじん)

通常人間達が暮らす地上の下に住んでいる種族。ちぃちゃん、うっちゃん、ジョーくん、のんちゃんが地底人にあたる。まるでマスコットキャラクターのような愛らしい容姿をしており、大きさは手のひらサイズのぬいぐるみ程度。すべての地底人は丸みを帯びていて弾力があるが、ちぃちゃんは特にプニプニとしている。天井や壁などどこでも歩く事ができるが、重力に逆らって歩く時にはやや身体に負担がかかる。 寒さが苦手で、防寒をしないと凍えて固まってしまう。服を着ていないと恥ずかしいといった羞恥の感情を持っており、パンツだけはつねに着用する。使用する言語は日本語で、それぞれの個体によって文末が微妙に異なる。また、地底人それぞれの名前だけは地底語な事から、人間には聞き取れない。 地上と行き来する際には、自分達がギリギリ通り抜けられる大きさの穴を掘る。地底人の共通認識として、人間に捕まると解剖されると言われており、人間に強い警戒心を抱く。そんな中、地上で人間の佐伯夕花と暮らしているちぃちゃんは地底人の中でも噂の的で、ちぃちゃんの近況を綴る新聞が発刊されていたり、ファンが存在したりするほどの有名人になっている。

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