あらすじ
第一巻
小説家やシナリオデザイナーとして活動中のモフは、睡眠もままならないほど執筆に没頭していた。しかしある時、無理がたたって意識が朦朧とし、気がつくと大魔導師モフの姿となり、中学生時代に執筆していたファンタジー小説の中へと召喚されてしまう。小説の世界の中では、学生時代の執筆時に多用されていた拙い表現が世界の呪いとして蔓延しており、大小さまざまな矛盾を発生させていた。とりわけ、小説の主役であった勇者ミヤは、戦おうとすれば脈絡のないお色気要素を担わされたり、遺跡を探検しても敵がいっさいやる気を見せずに話が進まなかったりと、毎回のように災難に見舞われていた。これに対して大魔導師モフは、街の一角に「世界添削屋」という店を構えて、添削魔法を使って世界の呪いを書き換え、勇者ミヤたちがまともに活躍できるように修正していくことになった。大魔導師モフと勇者ミヤは、キングゴーレムが潜む遺跡のダンジョンの攻略や、ポセイドンとの交渉などを経て、世界の呪いを解いていくが、ある時モフの記憶にない謎のドラゴンと遭遇する。大魔導師モフは無敵ともいえるスキルをことごとく無効化するドラゴンとの戦いを通じて、モフの中学時代の苦い記憶を思い出し、それと向き合う決意を固めるのだった。
登場人物・キャラクター
大魔導師モフ (だいまどうしもふ)
現世におけるモフが不摂生によって意識が朦朧とした挙句、中学時代に執筆した小説に転移した姿。猫やうさぎを彷彿とさせる、ぬいぐるみのような格好をしている。基はモフが自己投影の末に生み出したキャラクターで、「多彩な魔法を使用でき、世界に君臨する最強の存在。だが、強者の誇りゆえにその力をむやみに誇示しない」という設定を与えられている。さらに99億9999万9999レベルもあるうえに、伝説級全能暗黒大魔導やスキル「全勝無敗」、スキル「竜殺しの意志」などの特殊能力や魔導ハットなど、モフが中学生時代に考えており、現在の彼自身が「痛々しい」と評する設定がこれでもかというほど詰め込まれている。本来は裏ボスという扱いにされていたが、転移したあとは小説の世界を少しでもよくするために「世界添削屋」という店の主人を務めるようになる。転生後は、主に小説の主役キャラクターである勇者ミヤが世界の呪いによってひどい目に遭うたびに、添削魔法を使って前後の事象を操作し、真っ当な活躍を行えるように改変している。小説に対しては、若い頃の拙い文章が世界の呪いとなって蔓延しているため、かつての自分を恥じるような言動を見せることも少なくないが、その一方で、順風満帆ではなくとも確実に今の自分を形作った中学時代のモフを懐かしむ様子も見られた。また、小説やミヤをはじめとした登場人物には強い思い入れを抱いており、スキルを使って世界を改変する際には、登場人物たちができるだけまともになれるようにこだわっている。ただし、中学時代に多用していた稚拙なお色気ネタには嫌気が差しているようで、そういった場面はより緻密な描写に改変しており、結果としてミヤからは「えっちな修正をされている」とひんしゅくを買っている。なお、裏ボスという設定は生きており、その影響で神族であるポセイドンとも知り合いで、彼女からは「モフモフ」と呼ばれている。
モフ
ゲームシナリオやライトノベルの執筆を生業としている青年で、大魔導師モフの現世における姿。中学時代は文芸部に所属しており、勇者ミヤの活躍するファンタジー小説をひそかに執筆していた。しかし、誤字や脱字が多く見受けられたり、意味もなく大げさな設定が頻出したり、唐突かつ稚拙なお色気描写が目立ち、それらの要素が小説内の世界における世界の呪いとして、ミヤをはじめとした登場人物に理不尽な仕打ちを与えている。締め切り前にロクに寝ないで作業に没頭し続けた結果、意識が朦朧となり、気がつくと大魔導師モフの姿となって小説の世界に放り出されてしまう。現在は中学時代とは比較にならないほどの高い文章力を身につけており、その文才は大魔導師モフの使う添削魔法に存分に生かされている。一方で、現実の女性と触れ合うのが苦手という欠点を持ち合わせており、女性とのロマンスなどに関してはほとんど妄想に頼って執筆していると主張している。実在の人物、波摘がモデル。
部長 (ぶちょう)
モフが中学時代に所属していた文芸部で、部長を務めていた少年。小説の執筆に対する愛情が強く、技量や手法についての知識なども豊富に持ち合わせている。ふだんは穏やかな性格で面倒見がよく、モフが執筆に悩んでいるときには部長自身の知識を基に親身にアドバイスをして、モフのライターとしての技量や自信を向上させることにつなげている。同級生である先輩とは相性が悪く、互いにかかわろうとはしないものの、モフが先輩に因縁をつけられていた時は、彼の物言いなど気にせず、自分の望む展開を盛り込んだ小説を書き上げるよう告げつつ、エールを送った。
先輩 (せんぱい)
モフが中学時代に所属していた文芸部に所属していた少年。電流ラノベ大賞の一次選考に通過しており、それをかさに着た横柄な態度を見せる。挙句の果てにはモフに対して「お前は文才がない」などと暴言を吐いたり、彼のコンピュータに保存されていたモフの小説を勝手に改ざんしたりしていた。中学生としてはまともといえる文才を持つが、表現が下品であったり、文章内でも他者を見下すような癖が散見されたりなど、人を楽しませるものを書き上げる能力が欠如している。なお、改ざんの結果として、小説の中の世界に現れたドラゴンがモフの想像を超えた存在となり、大魔導師モフの添削魔法でも改変できない状態になってしまう。
勇者ミヤ (ゆうしゃみや)
モフが中学時代に執筆していた小説で、主役を務めている少女。好奇心旺盛ながらも品行方正で、困っている人を助けては感謝されるなど、まさに勇者と呼ばれるに相応しい内面を持っている。獣耳やロリ巨乳など、中学時代における思春期真っ盛りだった頃のモフの煩悩が詰め込まれたような造形をしており、大魔導師モフはそのことを恥ずかしがっているが、自分の作り出した小説の主人公という理由から、娘のように大切にされている。一方で、勇者ミヤ自身は大魔導師モフが作者であるモフの転生した姿であるとは知らず、「世界添削屋」の主人と認識している。世界の呪いの影響によって、牛の魔物と戦うはずがなぜかあられもない姿にされかけたり、やる気のないキングゴーレムの愚痴に付き合わされたり、第三王子にいやらしい目を向けられるなど、毎回毎回ロクでもない目に遭わされているが、そのたびに大魔導師モフの添削魔法によって助けられている。一方で、彼のこだわりが過ぎる結果、添削の結果としてエッチな目に遭わされることも少なくなく、その時は容赦なく折檻を行っている。
牛の魔物 (うしのまもの)
モフが中学時代に執筆していた小説で、敵として設定された魔物。街を襲撃している最中に勇者ミヤと対峙し、そのまま戦闘に突入する。その際、中学生時代のモフの気まぐれによる突拍子のない展開が世界の呪いとなって発動し、聖なる勇者の剣による強力な一撃がなぜかはずれたうえに、勇者ミヤの衣服が脱げかけてしまう。しかし、駆けつけてきた大魔導師モフが添削魔法を発動させたことで、真っ当な戦闘描写に書き換えられ、その結果、剣による一撃で撃破された。
キングゴーレム
モフが中学時代に執筆していた小説で、敵として設定された魔物。遺跡のダンジョンのボスモンスターとして待ち構えていたはずだが、ブラック企業などのニュースに強い影響を受けた中学生時代のモフによって、やたらと労働環境を気にして本来の仕事をしようとしない面倒臭い性格となっていた。さらにほかのダンジョンの方が雇用条件がいいことを知ると、そちらに鞍替えすることを決め、勇者ミヤとは戦わずしてその場から立ち去ってしまう。去り際に月給制であることを愚痴っており、このことから勇者ミヤは、月給制の部下を倒したのがやる気をなくした原因と推測する。一方で大魔導師モフは、倒された魔物は労災が下りるから大丈夫ではないかと、微妙なフォローを行っていた。なお、中学時代に書き上げられたキングゴーレムの項目は文芸部の部長も目を通しており、「鬱屈した現代社会へのアイロニーを存分に含ませてある」など、妙に高い評価を下されていた。
第三王子 (だいさんおうじ)
モフが中学時代に執筆していた小説における、登場人物の一人。中学時代のモフの思いつきで、勇者ミヤをいやらしい目に遭わせるために考案された青年。市場で武器の品定めをしていた勇者ミヤを強引に呼び出し、実際に毒牙にかけようとするが、同行していた大魔導師モフの添削魔法によって事なきを得たかに見えた。しかし添削方法は、第三王子のポジションを大魔導師モフが行ったことにするというもので、勇者ミヤの怒りが大魔導師モフに向けられるという結果に終わった。
ポセイドン
モフが中学時代に執筆していた小説における、登場人物の一人。人間の女性の上半身と魚のような形状の下半身、そして六本の腕を持っている。偉大な力を持つ神族で、自在に雨を降らせることができるが、世界を統括するとされる十五柱の神格存在の一つに数えられているかどうかは定かでない。裏ボスという設定の大魔導師モフとは知り合いで、彼のことを「モフモフ」と呼んでいる。他人同士がいちゃいちゃすることに快感を覚えるという危険な性癖を持っており、勇者ミヤが大魔導師モフの知り合いだと知った際には、二人がいちゃついているところを見せなければ大雨を降らせ続けるとせまった。これにより、仕方なしに二人がいちゃついている場面を見て、すっかり満足したことで大雨を解除する。しかし、ここのことでしっかりと勇者ミヤの怒りを買っていたため、大雨が上がった直後に成敗された。
ゴリラ
モフが中学時代に執筆していた小説における、登場人物の一人。大魔導師モフと勇者ミヤが王都に滞在している際にすれ違った男性。どこからどう見てもゴリラそのものの風体で、明らかに王都に存在するようなキャラクターではないため、大魔導師モフは中学時代のモフが何を考えてこんなキャラクターを考案したか不思議に思っていた。その真相は、「あの男は毛深く、まるでゴリラのようだった」というニュアンスにしたかったところを「まるでゴリラのような男」としか書いていなかったためであった。
ドラゴン
中学時代のモフが、強さと優しさを併せ持ち、人々を守る存在として考え出した聖なる存在。しかし、王都から帰る途中の大魔導師モフおよび勇者ミヤの前に現れるなり突如として牙を剥き、途方もない能力を発揮して二人を完膚なきまでに圧倒した。さらに、大魔導師モフが持ち合わせているスキルのうち、伝説級全能暗黒大魔導、スキル「全勝無敗」、スキル「竜殺しの意志」を無効化し、魔導ハットによる攻撃すらまったく効果を成さなかった。それもそのはずで、現在のドラゴンの設定は中学時代のモフが考案したものではなかった。文芸部の先輩が、モフに対して嫌がらせをするため、狂暴化させると同時に大魔導師モフの攻撃をすべて無効化するよう改ざんした結果によるもので、先輩の筋書きどおりに事が進めば、大魔導師モフと勇者ミヤが倒されてバッドエンドになる運命を課せられるはずだった。しかし、成長して相応の文章力を身につけていた大魔導師モフが加筆のスキルを使い、先輩による改ざんが及んでいない部分でうまく辻褄合わせを行ったことで、形勢は逆転。さらに、先輩が読み飛ばしていたことで改ざんを免れていたスキル「竜殺しの意志2」を受けて正気を取り戻し、二人に対する戦闘態勢を解除した。
その他キーワード
魔導ハット (まどうはっと)
大魔導師モフが、つねに身につけているハット型の帽子。中学時代のモフによる妄想が体現されている。それによると、絶大な魔力が内包されており、この世に存在するすべての魔導師の魔力をかき集めても、その貯蔵量を上回ることはできないとされる。さらに、魔力がつねに帽子の中で作り出されており、力を蓄え続ければ、新たな世界を一つ創造することすら可能になるという。大魔導師モフは戦闘行為を勇者ミヤに任せているため、滅多にこの帽子を使うことはないが、ドラゴンに襲われた際には、想定外の事象に対応するためとして魔導ハットに秘められていた魔力を開放して発射した。しかし、ドラゴンの身を守る名前を付ける価値すらないに阻まれ、無効化されてしまう。
聖なる勇者の剣 (せいなるゆうしゃのけん)
モフが中学時代に執筆していた小説に登場する武器。勇者ミヤが愛用している剣で、大魔導師モフによれば、この世界に唯一無二とまでうたわれているという名剣である。凄まじい切れ味を有しており、本来の力を発揮すれば牛の魔物を一撃で両断できるほどの威力を誇る。しかし、中学時代のモフによる勇者ミヤの描写があまりに不安定なため、世界の呪いによって威力が激減することもあった。
黒の剣 (くろのけん)
モフが中学時代に執筆していた小説に登場する武器。中学時代のモフの気まぐれにより、突如として中二病に目覚めてしまった勇者ミヤが、新しい武器として選ぼうとした。購入する前に第三王子の待つ城に半ば無理やり連れ込まれたため、結局手に入れられずに終わった。しかし、ドラゴンとの戦いにおいて、加筆を使った大魔導師モフのもとに現れ、新たな聖剣として覚醒した。
世界の呪い (せかいののろい)
モフが大魔導師モフとして転生した小説の世界で頻発する、理不尽な現象の総称。実例としては、牛の魔物と戦おうとしたら突然お色気シーンが挿入される、アイテムの解説をする際にやたらと長い前置きが始まりそのしつこさが鎖となって勇者ミヤを縛りつける、大魔導師モフに対してポセイドンの暴挙を報告しようと駆け寄るシーンが61回以上繰り返される、王都の中に突然ゴリラが出現する、といったものが挙げられる。これらの現象は、中学時代のモフの文章力が不足していたために生じたもので、大魔導師モフの添削魔法で世界を構成する文章を正常化することで解除が可能となる。
伝説級全能暗黒大魔導 (れじぇんどぱーふぇくとだーくねすまじしゃん)
大魔導師モフがあらかじめ修得している能力の一つ。中学時代のモフによる妄想が体現されている。それによると、この世のすべての魔法を使用でき、世界を統括しているという十五柱の神格存在を束ね上げる最強の大魔導であるという。さらに、表沙汰にはなっていないが、その権能をもって世界の真理にまで干渉し、大国の歴史すら改変することが可能で、このことから「影の王」の異名を持つ。のちに現代のモフが大魔導師モフに転生することで使用可能になった、添削魔法をはじめとした能力のいくつかは世界の改変にかかわっているため、いうなれば伝説級全能暗黒大魔導の応用といえる。しかし、ドラゴンとの戦いにおいては、先輩によって小説の内容を改ざんされていたために、まったく効果を成さなかった。
スキル「全勝無敗」 (すきるぜんしょうむはい)
大魔導師モフが修得している能力の一つ。中学時代のモフによる妄想が体現されている。それによると、修得している存在は、いかなる戦いでも神の名において負けることが許されなくなるという。ただし、ほかのスキルを使って奪い取ることが可能で、その時点でスキル「全勝無敗」の効果は奪い取った側に対して発揮される。千年以上昔、大魔導師モフの怒りを買った、世界を統括しているという十五柱の神格存在の一つ「デッド・ゴッド」から奪い取った「希少能力(レア・スキル)」であるとされている。また、理論上は他者のスキルで強奪が可能であるとされているが、実際は大魔導師モフだけが使用可能なスキルをもってしてのみ奪い取ることができるという。ドラゴンとの戦いにおいては、この能力を使うことで強制的に勝利をおさめようとしたが、先輩によって小説の内容を改ざんされていたために、不発に終わってしまう。
スキル「竜殺しの意志」 (すきるりゅうごろしのいし)
大魔導師モフがあらかじめ修得している能力の一つ。中学時代のモフによる妄想が体現されている。それによると、モンスター生態系の最上位に位置するドラゴンの攻撃を、完全に無効化できるとされている。ドラゴンとの戦いでは、この能力によって本来は無傷で勝利できるはずだった。しかし、先輩によって小説の内容を改ざんされていたために、ドラゴンの攻撃が通用する事態となった。
スキル「竜殺しの意志2」 (すきるりゅうごろしのいしつー)
大魔導師モフがあらかじめ修得している能力の一つ。中学時代のモフによる妄想が体現されている。それによると、大魔導師モフが聖剣を手にしたときに限り、ドラゴンを一撃で倒すことができるようになるという。この能力は、先輩が読み飛ばしていたために改ざんされておらず、加筆の力で黒の剣を聖剣に変えた大魔導師モフの手によって発動し、倒しこそしなかったものの、正気を取り戻させることに成功している。
名前を付ける価値すらない (なまえをつけるかちすらない)
モフが中学時代に執筆していた小説に、先輩が勝手に追加した能力。先輩の改ざんによって狂暴化したドラゴンに備わっており、魔導ハットや伝説級全能暗黒大魔導など、大魔導師モフが使用できる能力をいっさい無効化できる。名前を付ける価値すらないという名前は、モフを見下していたために名前すら考えるまでもないという傲慢な考えによるもので、大魔導師モフはこの能力の前に完敗を喫しそうになる。しかし、スキル「竜殺しの意志2」は先輩が読み飛ばしていたために無効化できず、それが名前を付ける価値すらないを破る突破口となった。
添削魔法 (てんさくまほう)
現実世界のモフが、大魔導師モフに転生したことで使用可能となった能力。世界を構成している文章を書き換えることで発動し、大魔導師モフが書き換えたとおりの事象を発生させられる。転生後の大魔導師モフは、中学時代のモフの拙い文章を書き換えるためにこの魔法を使い、結果として世界の呪いを解除することに成功している。しかし、こだわりが過ぎるあまりよけいな添削をすることもあり、そのたびに勇者ミヤから怒られている。
巻き戻し (しーんりぷれい)
現実世界のモフが、大魔導師モフに転生したことで使用可能となった能力。時間をある程度巻き戻すことができる。主に世界の呪いによって不条理な現象が起こり、それを添削魔法で世界の事象を書き換えた際に、世界の呪いが発動する前に戻すために使用する。
制御強奪 (こんとろーるすなっち)
現実世界のモフが、大魔導師モフに転生したことで使用可能となった能力。所有している杖から魔方陣を展開し、それを向けた相手を自在にコントロールできるようになる。制御強奪をかけられた相手は、頭に魔導ハットに似た帽子をかぶせられ、それが目印となる。大魔導師モフが、勇者ミヤと共に遺跡のダンジョンに潜り込んだ際に、辺りに徘徊していた目玉型のモンスターに対して使用され、その結果、目玉の視界に映る物体を自在に覗けるようになった。
加筆 (おーばーらいと)
現実世界のモフが、大魔導師モフに転生したことで使用可能となった能力。既に存在している事象を書き換える添削魔法と異なり、大魔導師モフが自ら世界を構成する文章を書き込むことができる。ただし、現代のモフが転生した際に経験した事象と関連づけなければならないという使用条件が存在するため、いざというときにしか使えない。先輩の手によって改ざんされたドラゴンと戦う際に使用され、市場で勇者ミヤが物色していた黒の剣を大魔導師モフの手元に手繰り寄せ、聖剣へと変化させた。
クレジット
- 原作
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波摘