ベー革

ベー革

甲子園を目指す入来ジローは、昨年神奈川ベスト4の新鋭強豪校、私立相模百合ヶ丘学園に進学する。しかし、やる気満々のジローに告げられたのは、「平日の練習は1日50分」「月曜日は休み」という、期待外れのルールだった。科学的なアプローチで野球に革命を起こそうとする高校野球部を描いたスポーツ漫画。小学館「ゲッサン」2021年9月号より連載を開始。

正式名称
ベー革
ふりがな
べーかく
作者
ジャンル
野球
 
部活動
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊6巻
関連商品
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概要・あらすじ

全国高校野球選手権神奈川県大会決勝戦。中学3年生の入来ジローは、兄の入来一郎主将率いる横須賀隼人高校の応援に来ていた。しかし、横須賀隼人高校は8対6で敗北。一郎の甲子園の夢は潰えた。泣き崩れる兄の姿を見たジローは、信じられない気持ちでいっぱいだった。エースで4番の一郎は、小さい頃から怪童と恐れられ、「横須賀のリッキー」として皆に知られたヒーローである。しかもストイックな性格で、特に全寮制の強豪校に進学してからは、24時間365日野球漬けで血のにじむような努力を続けてきたのだ。そんな憧れの兄ですら甲子園に届かないという事実に衝撃を受けたジローは、兄の10倍は練習しなければ甲子園には行けないと自分に言い聞かせた。数週間後、ジローは兄と同じ高校に進学して甲子園を目指したいと家族に告げる。しかし、「一郎にできなかったことができるわけがない」と父と妹は反対。母も、ジローが成績優秀であることを理由に、甲子園は応援するが進学校に行ってほしいという。歯嚙みして悔しがるジローに、一郎は私立相模百合ヶ丘学園への入学を勧めた。相模百合ヶ丘学園は、5年前の新監督就任後から実力をつけ、昨年は神奈川県大会ベスト4を果たしている。進学校ながら甲子園を目指せる強豪校でもあることから、ジローは兄の進言を受け入れた。5か月後、相模百合ヶ丘学園に合格したジローは、頭を丸めて野球部に入部する。その練習初日、ミーティングルームに集められた新入部員16名は、乙坂真一監督から野球部の方針を伝えられる。それは「平日の練習は1日50分」「月曜日は休み」という衝撃的な内容だった。「そんな練習量で甲子園に行けるはずがない」と反発するジロー。しかし乙坂監督は「重要なのは「量」ではなく「質」だ」と言い放つ。しかし練習量とたゆまぬ努力こそが甲子園への道と信じて疑わないジローは、「オレとベースボール革命を起こそう」という乙坂監督に、不信感しか抱かないのであった。

登場人物・キャラクター

入来 ジロー (いりき じろー)

私立相模百合ヶ丘学園1年A組の男子高校生。横須賀市出身。野球部に所属。「横須賀のリッキー」として知られる野球エリートの兄、入来一郎に強い憧れを持つ。一郎が果たせなかった夢を受け継ぎ、甲子園を目指す。中学時代はエースピッチャーを務め、俊足である。強くなるためには、努力と根性、練習量が大切だと思いこんでいたが、乙坂真一監督が提唱する「ベースボール革命」と出会い、衝撃を受ける。

入来 一郎 (いりき いちろう)

入来ジローの兄。横須賀市出身。小さい頃から野球を始め、その才能から「怪童」と恐れられる。ずっとエースで4番を続けるエリートで、地元では「横須賀のリッキー」として有名。全寮制の強豪校、横須賀隼人高校入学後、1年生で4番を任され、2年生の春からはエースナンバーを背負う。24時間365日、野球漬けの日々を送るが、高3の夏、神奈川県大会決勝戦に敗退し、甲子園の夢は叶わなかった。自分の後を追い、横須賀隼人高校入学を希望していたジローに、進学校の強豪校、私立相模百合ヶ丘学園への入学を勧める。

乙坂 真一 (おとさか しんいち)

私立相模百合ヶ丘学園野球部の監督の男性。ツーブロックの髪型とパーカーが特徴。無謀なトレーニングやケガを嫌う、選手のフィジカル至上主義者。大切なのは練習の「量」"ではなく、練習の「質」だと指導する。頭を使って実行し、成果につなげることを主張し、「一緒にベースボール革命を起こそう」と生徒たちに語りかける。

書誌情報

ベー革 6巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2022-03-18発行、 978-4098510917)

第2巻

(2022-08-19発行、 978-4098512706)

第3巻

(2023-03-17発行、 978-4098517664)

第4巻

(2023-08-18発行、 978-4098527762)

第5巻

(2024-03-19発行、 978-4098531899)

第6巻

(2024-09-11発行、 978-4098535859)

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