概要・あらすじ
探偵の天宮金太郎は、長く離別していた一人娘の天宮まりんと念願の再会を果すが、喜びもつかの間、経営する探偵事務所が建物ごと巨大な怪ロボットの襲撃を受ける。襲撃者の目的は、天宮探偵事務所が手がける行方不明事件にからんでいた。そして事件は古代のオーパーツをめぐる地球規模の大争奪戦に発展し、天宮探偵事務所が擁する戦闘ロボットと特殊超能力者に、軍隊組織を交えての激烈な戦闘が繰り返されていく。
そして、オーパーツに秘められた謎が明らかとなった時、天宮父娘に最大の危機が迫るのだった。
登場人物・キャラクター
天宮 金太郎 (あまみや きんたろう)
天宮探偵事務所の経営者兼所長の47歳。大卒後30歳まで軍人として過ごす。32歳で結婚し、娘の天宮まりんが生まれ探偵業を始める。その後離婚し娘とも離別。それからは数年間世界を放浪して帰国したのち、探偵事務所を再開して現在にいたる。
天宮 まりん (あまみや まりん)
天宮金太郎の一人娘の美少女。両親の離婚後は母親のもとで育てられていたが、15歳で金太郎との再会を果たし、そのまま天宮探偵事務所の住込みアルバイト社員となる。向井舞に容姿が似ているために阿佐倉一味に誤認され、事件に巻き込まれてしまう。
ケリー
天宮探偵事務所に勤務するメカに強い青年で、天宮金太郎の助手。金髪碧眼の白人風のイケメンだが、実は金太郎が南極で発見した宇宙船の残骸から救出した宇宙人。身体をスライム状に変化させることができるが、その正体は極秘にされている。
軍曹 (ぐんそう)
天宮探偵事務所に勤務する巨大ロボットで、天宮金太郎の助手兼事務所のコック。金太郎がゴビ砂漠で拾ってきたとされるが詳細は不明。元々は軍事用ロボットだったため戦闘能力が高く、襲ってきた阿佐倉一味のロボットを辺り一面を破壊しながら撃退した。事務所のキッチンではエプロンをつけて調理している。
チャムラン
チベット出身の青年で拳法の達人。敵に襲われそうになった向井舞を助けたことが縁で、天宮探偵事務所に住み込みの探偵助手として働くことになる。実は額に前髪で隠した「第三の眼」があり、念動力を操る超能力者。その正体は天宮金太郎しか知らない秘密事項である。
向井 舞 (むかい まい)
行方不明になった兄の向井重樹の捜索を依頼するため、天宮探偵事務所を訪れた美少女。容姿が天宮まりんによく似ている。古代のオーパーツに秘められた謎を解く鍵を握る人物であり、阿佐倉一味からの誘拐の危機にさらされている。
ポチ
ケリーが製作した天宮探偵事務所メンバーの護衛ロボット。空中を飛行しながら生意気な口調で警告を発する。軍曹とは口喧嘩仲間。頭部には犬の脳が移植されているため、ガラクタ類を集めて隠しておくという習性がある。
向井 重樹 (むかい しげき)
ローラシア大学で考古学を専門とする28歳の青年。まじめで研究熱心な、学内きっての優秀な助手。両親はすでに他界しており、妹の向井舞とマンションで二人暮らしをしていた。発掘調査ために出かけた南米からの帰国直後に消息を絶つ。
刑事部長 (けいじぶちょう)
天宮探偵事務所に出入りする刑事で、天宮金太郎とは古くからの知人。ツルツルのハゲ頭にサングラスをかけた中年男性。ロリコンの気があり、天宮まりんに一目惚れしてたびたびプレゼントを持参する。
阿佐倉 (あさくら)
軍情報部に所属する軍人男性で、天宮金太郎が軍人だった時代の知人。金太郎とはゴビ砂漠で軍曹を奪い合ったという犬猿の仲。古代のオーパーツに関わる事件の首謀者であり、天宮探偵事務所を急襲し、軍用ロボットを操って世界征服を企んでいる悪人。
大家さん (おおやさん)
天宮探偵事務所の引越し先の賃貸物件のオーナー。未亡人だが子供はいない魅力的な美人。失踪した愛犬探しを依頼に来て天宮金太郎と知り合い、大家と店子の関係となる。
アリ型ロボット (ありがたろぼっと)
巨大なアリの形状をした6脚で動くロボット。元々はアミューズメント施設のイベント用ロボットだったが、阿佐倉一味の手によって戦闘タイプに改造され、頭部にセンサー、尾部に30ミリ砲を装備し天宮探偵事務所を襲う。標的をロックオンして攻撃する仕様となっている。
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