概要・あらすじ
バイク好きの大学生トオルは、ある日意中の友人であるユキが長電話により連絡が取れなくなったことに痺れを切らし、彼女の自宅を訪問する。しかし、電話が不通になっていた原因は長電話ではなく、彼女がはまっているというパソコン通信にあった。パソコンにはまるで興味のなかったトオルだったが、彼女のペースに巻き込まれていくうちにパソコン通信を始めることを宣言。
彼女への秘めたる想いを胸にしたトオルは、パソコン通信の世界に殴りこんで、ユキを「こっち」の世界へと取り戻すことを誓うのだった。
登場人物・キャラクター
トオル
ごく普通の大学生の男子。明るい性格だが少々軽いところがあり、自分が興味のない話題でも知ったかぶりをして、適当に話を相手に合わせることがある。同じ大学に通っている友人のユキに密かに想いを寄せており、彼女への電話連絡がつかないことから思い切って自宅を訪問する。ユキが連日パソコン通信にはまっていることを知り、自分もパソコンを購入してパソコン通信の世界に参加することとなった。 以後はユキの影に見え隠れする男性の存在にやきもきしつつ、彼女と同じ目線に立とうと努力を続ける。パソコンには興味がなかっため関連知識もなく、アプリケーションのメモ帳を使うように指示された時に本物のメモ帳を取り出したり、通信ソフトをインストールする時にはパソコンの画面表示に対し、「もっとフツーのわかりやすい言葉」での説明を求めてひたすら悶絶していた。 未所持だがバイクが大好きで、パソコンを購入する際にはバイクを買うために貯めていた資金を充てている。
ユキ
トオルと同じ大学に通う女子大生。パソコン通信にはまっていたところに訪問したトオルを同じパソコン通信の仲間として引き込む。明るく社交的な性格で、トオルとは友人以上恋人未満の微妙な関係。パソコン関連の知識量は本人いわく「受け売り」であるもののかなり豊富で、ズブの素人であるトオルにオススメのパソコンから通信の仕方までを詳細にレクチャーしていた。 なお、チャットルームで使用しているハンドルネームは「スノウフィールド」。
ピッカリじいさん
トオルが通っている大学の教授。学生からは「マンガに出てくるハカセみてーなの」とも言われることもある、科学者然とした初老の男性。文系の教授だがパソコンには非常に詳しく、ユキと喧嘩したことでパソコン関連の知識を得られなくなったトオルが、パソコンのことを尋ねるために彼のもとを訪問したほど。以後はトオルのことを気に入り、何かと世話を焼いていた。 パソコン通信にもはまっており、チャットルームでのハンドルネームは「ノイマン」。オフ会も開くなどアクティブに活動し、パソコンの知識の豊富さからユキにも頼られている。
その他キーワード
パソコン通信 (ぱそこんつうしん)
電話回線を経由してパソコンをオンラインでつなぐ電子のネットワーク。作中ではユキやピッカリじいさんがはまっており、ユキにつられたトオルもパソコン通信の世界に入り込むことになった。
クレジット
- 原作
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荻窪圭