概要・あらすじ
受験勉強に明け暮れた高校生活の末、受かったのは滑り止め校のみ。大学生になっても恋人もできず、お金もなく、失望していた小日向忠三は、ある日参加していたコンパで、隣の席の男たちに声をかけられる。その男たちに勧められたマンチャラ劇団には、きれいな女優もたくさんいると聞いて入ることにした小日向忠三だったが、実際にマンチャラ劇団に行ってみると話がまるで違っていた。
登場人物・キャラクター
小日向 忠三 (こひなた ちゅうぞう)
恋人もおらず、つまらない大学生活を送っている男子大学生。影の薄い公務員の父親と、口うるさい母親、遊びまわっている女子大生の姉がいる。ある日、半ば騙されるようにマンチャラ劇団に入団。以降、大道芸の道を究める勉強として様々な仕事をさせられる。
三鶴 (みつる)
小日向忠三が入ったマンチャラ劇団メンバーの紅一点。女性ながら自分のことは「オレ」と呼ぶ風変わりな女性。メイクのテクニックは高く、様々な美女に変身する。幼少期は孤児院で育ち、その後、いろいろな人に育てられ日本各地を転々とする。小さな頃から演技力に長けていた。
座長 (ざちょう)
小日向忠三が入ったマンチャラ劇団の座長。メガネをかけた、謎多き男性。口が上手く、小日向忠三をマンチャラ劇団に誘い込み契約させる。
常滑 (とこなめ)
小日向忠三が入ったマンチャラ劇団のメンバーの1人。下ぶくれの小柄な男性。
小日向の父 (こひなたのちち)
小日向忠三の父親。口数が少なく、目立たない存在。役所勤めの公務員だったが、家族に黙って退職し、それが原因で小日向忠三の一家は離散する。
小日向の母 (こひなたのはは)
小日向忠三の母で口うるさい専業主婦だったが、小日向忠三の家が一家離散した後は、パチンコで稼ぎ、保険外交員としてバリバリ働く女性に変貌。たくましい。
小日向 まゆみ (こひなた まゆみ)
小日向忠三の姉。女子大生。彼氏もいろいろ変わる遊び好きのちゃっかり屋。環境順応能力が高い。
白井 泉 (しらい いずみ)
小日向忠三の大学の同級生。優等生で美しく、小日向忠三をはじめ、男子みんなの憧れの的。開業医の娘で、高級マンションに1人暮らししている。クールだが、小日向忠三には金を貸すなど優しくふるまう。
今西 清剛 (いまにし きよたか)
小日向忠三の大学の同級生の男子。落語研究会所属で、調子がいい。マンチャラ劇団の女優・三鶴のことが好きになる。
カズミ
小日向忠三の父が面倒みている女性。キャバレーの歌手。実父は事業に失敗して借金を抱え、ホームレスをしている。
各務原 俉作 (かがみはら ごさく)
小日向忠三が入ったマンチャラ劇団の女優三鶴の婚約者と名乗る富豪の御曹司。ある日、マンチャラ劇団に三鶴を迎えにやってくる。
集団・組織
マンチャラ劇団 (まんちゃらげきだん)
『マンチャラ小日向くん』の舞台で、小日向忠三が勧誘された劇団。言葉巧みに劇団員をスカウトし、大道芸を究める目的として、様々なアルバイトをさせる。
場所
ひまわり荘 (ひまわりそう)
マンチャラ劇団の本部で、小日向忠三、三鶴、座長、常滑の劇団メンバーが共同生活しているボロアパート。マンチャラ劇団のメンバーが住む隣の部屋に小日向の父が越してくる。