らーめん才遊記

卓越した調理技術と天才的な料理感覚を持つ反面、社会常識に欠けた天然娘の汐見ゆとりと、ラーメン店経営を完全にビジネスとして捉え、時にはシビアで辛辣な意見も辞さないラーメン界のカリスマ、芹沢達也。この二人を物語の軸に、ラーメン業界の抱えるさまざまな問題を取り上げるラーメン・コンサルティング漫画。原作は久部緑郎、作画は河合単、原作協力は石神秀幸。同作者による『ラーメン発見伝』のスピンオフ作品となり、芹沢達也ほか何人かは継続で登場する。

正式名称
らーめん才遊記
作画
原作
ジャンル
ラーメン
 
料理バトル
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
全11巻
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概要・あらすじ

ラーメン界のカリスマ、芹沢達也の経営するフード・コンサルティング会社(株)清流企画に入社希望者が面接を受けにやってきた。汐見ゆとりというその女性は、麺屋せりざわの新作ラーメンを「今イチ」と切り捨てた客だった。著名な料理研究家、汐見ようこの娘である汐見ゆとりは、非凡な調理技術と天才的な料理への感覚を持っている反面、社会常識に欠け、子供っぽいところのある問題児。

(株)清流企画の新入社員となった汐見ゆとりは、ラーメンの「ワクワク」を人々に伝えるため、経営に苦しむラーメン店の再建に尽力する。

登場人物・キャラクター

汐見 ゆとり

半年前、生まれて初めて食べたラーメンに感動して、「(株)清流企画」の入社面接を受ける。著名な料理評論家である汐見ようこの娘として生まれ、幼い時から料理の手ほどきを受けてきた。だが、自分をコントロールしようとする母親に反発して家出していた。料理の才能は本物で、調理技術もプロレベルである。 ビッグマウスで自信家。「ピコーン」、「ワクワク」、「フムフム」などの表現を多用、ひらめきや直感で行動する。単純明快な性格の反面、お嬢様育ちのせいか、社会常識に欠けており、幼児性が強い。苦し紛れにすぐバレる嘘をつく、自己正当化のための屁理屈をこねるなどの言動で周囲を呆れさせる。料理評論家の汐見ようこのヘルシー志向の結果、ジャンクフードを一切与えられずに育ったため、ラーメンに対する知識は乏しい。 既成概念に囚われない斬新な発想もできるが、有名店の厨房を遊び場にして育ったラーメン作りの天才、石原真琴には若干のコンプレックスを抱いている。

芹沢 達也

前作『ラーメン発見伝』から引き続きの登場。超人気店「らあめん清流房」の店主であり、ラーメン店を主体としたフード・コンサルティング・ビジネスを手がける「(株)清流企画」の社長を務める。妥協なきラーメン職人であり、ラーメン・ビジネスの第一人者として業界に名を馳せる、ラーメン界のカリスマ。 自身の味に対するこだわりは強く、志も高いが、ラーメン・コンサルティング業務をメインに描いた本作では、ビジネスで勝つことを第一とし、コストパフォーマンスに優れた単純なメニューへの転換をクライアントに提案する局面が多い。口が悪く、歯に衣着せぬ率直な表現でクライアントの欠点を指摘するが、ビジネスの結果は出す。 汐見ゆとりの才能は大いに認めているが、性格や言動を含めた、扱いづらさに手を焼いている。身内ながら、汐見ゆとりの敗北を喜んだりするなど、性格は悪い。

河上 堅吾

40歳男性。「(株)清流企画」のスタッフ。「(株)清流企画」の古株であり、芹沢達也の右腕として、業務の取りまとめを担当する。コンサルティング業務を直接担当する描写はないが、「らあめん清流房」の人気メニューである「濃口らあめん」の欠点を、芹沢達也に指摘できるレベルの能力の持ち主であることが作中で言及されている。 常識人。

白坂 隼人

34歳男性。「(株)清流企画」のスタッフ。コンサルティング業務を担当する。有能でルックスも良い。外回りと称して人妻をナンパし、複数と関係を結ぶなど、女性に関する素行は悪いが、そのナンパ能力を生かしてコンサルティング業務を解決したりする。後に、西園寺由真と交際を始める。

夏川 彩

26歳女性。「(株)清流企画」のスタッフ。コンサルティング業務を担当する。姉御肌で勝ち気。非常識でビッグマウスな汐見ゆとりとはソリが合わず、出会った当初は厳しく接するが、次第にその才能を認め、後輩として可愛がるようになる。父親を早くにガンで亡くし、閉店した実家のラーメン店「夏川食堂」を復活させるのが夢。 調理技術は確かだが、メニューの創作など、ラーメンに関する才能は平凡であると自覚している。

須田 正史

24歳男性。「(株)清流企画」のスタッフ。中学時代、たまたま食べたラーメンの虜になり、ラーメンオタクの道へ。大学卒業後、芹沢達也のもとでラーメン業界を応援したいという気持ちから「(株)清流企画」に入社する。ラーメンに対する情熱は本物だが、仕事では少々ピントが外れている。 汐見ゆとりに気があるが、歯牙にもかけられていない。

相川 鉄也

22歳男性。テレビの情報番組の影響からラーメン店で一山当てようと、「(株)清流企画」に新規開店のコンサルティングを依頼する。資金がほとんどなく、ラーメン作りの経験もない状況からラーメン店をいきなり始めようとするなど、思い立ったらすぐに行動に移す真っ直ぐな性格。当初、反りが合わなかった須田正史とも和解し、汐見ゆとりとともにラーメンLOVEトリオを結成する。

難波 倫子

高級フレンチから居酒屋まで手広く手がけるフード・コンサルティング会社「味惑コーポレーション」の新入社員。小柄で可愛らしい外見だが、ガラが悪く、勝ち気な性格。店の状況やターゲットとなる客層を考慮した実質的なコンサルティングを行う。同業他社で似たポジションにいる汐見ゆとりに敵対心を燃やす。

石原 麻琴

20歳女性。伝説的な名店、菜妙軒の娘として生まれ、大学卒業後、店を継ぐための修業として、他店にバイトに出されていた。人見知りかつ極端なアガリ症で、接客能力は皆無に近いが、ひとたび厨房に入れば、卓越した技術で独創的なメニューを作り上げる。ラーメンのアイディアを考える際など、集中力が極限まで高まると「麺心降臨!!」との掛け声とともに雷鳴が轟き、メガネが粉微塵に吹き飛び、周囲の人間は毎回驚愕する。 引っ込み思案な性格だが、ラーメンについては絶対の自信を持っており、ダントツの1位であっても満点評価でなければ気に入らない。汐見ゆとりの上を行く、神がかり的なラーメンの天才。

西園寺 由真

「麺屋XXX」の店員。日本初のラーメン・アイドルを目指して「ラーメンなでしこ選手権」に参加する。ビキニエプロン姿で調理するなど、巨乳を売りにしている。「ラーメンなでしこ選手権」では、数合わせのお色気要員と見なされていたが、独学で習得したラーメンの知識や調理技術のレベルは高く、既成概念にとらわれないラーメンで「ラーメンなでしこ選手権」を勝ち進む。

喜久沢 友恵

繁盛店「ラーメン暖優亭」の店主。世話好きなこととその風貌から「ラーメン界のおっかさん」と呼ばれる。参加予定者の急病により、急遽「ラーメンなでしこ選手権」に参戦することになった。普遍性と冒険性のバランスに長けたラーメンを作る。自分の不注意による事故で娘を亡くしたことが原因で夫と離婚。 以来、生き別れになっている息子がいる。

汐見 ようこ

汐見ゆとりの母親。著名な料理評論家であり、ゆとりに自分の事務所を継いでもらいたいと考えている。ヘルシー志向を自分の売りにしているが、それはキャラ作りのためで、ラーメンほかジャンクフードに関する知識も豊富である。他者を言いくるめてコントロールする術に長けており、そのやり方に反発したゆとりは家を出た。

有栖 涼

前作『ラーメン発見伝』から引き続きの登場。自他ともに認める日本一のラーメン評論家。普段は穏やかだが、ラーメン業界の不正を目にすると、大魔神顔となり激怒する。

武田 剛三

前作『ラーメン発見伝』から引き続きの登場。大繁盛店「らーめん厨房どきゅん」の店主。乱暴で下品で女好きなど、性格や行動に問題は多いが、商売の本質を大掴みしていると、芹沢達也に評価されている。

イベント・出来事

ラーメンなでしこ選手権

『らーめん才遊記』に登場する大会。日本中から腕利きの女性ラーメン職人を集め、その腕前を競い合わせるという新日本テレビの番組企画。汐見ゆとり、夏川彩、難波倫子、石原麻琴、西園寺由真、喜久沢友恵らが参加した。

クレジット

協力

石神 秀幸

書誌情報

らーめん才遊記 全11巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻 フムフムとワクワク

(2010年2月27日発行、 978-4091830401)

第2巻

(2010年6月30日発行、 978-4091832061)

第3巻

(2010年10月29日発行、 978-4091835055)

第4巻

(2011年2月26日発行、 978-4091836670)

第5巻

(2011年8月30日発行、 978-4091840455)

第6巻

(2012年2月29日発行、 978-4091842800)

第7巻

(2012年6月29日発行、 978-4091845252)

第8巻

(2012年12月27日発行、 978-4091848000)

第9巻

(2013年4月30日発行、 978-4091852052)

第10巻

(2013年10月30日発行、 978-4091855954)

第11巻

(2014年3月28日発行、 978-4091860484)

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