ミュータントサブ

ミュータントサブ

輸血をきっかけに超能力者となったサブがその力を使って怪事件を解決していく物語。サブという超能力少年を主人公に、設定や時代を変更した短編を含むシリーズ。先行して発表された「少女版」のみキャラクターが異なる。『サイボーグ009』とともに1996年の講談社児童漫画賞を受賞した作品。

正式名称
ミュータントサブ
ふりがな
みゅーたんとさぶ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

主人公の青年サブはある日、交通事故に遭い、輸血をしたことがきっかけで超能力を持つようになる。超能力を得たサブは、さまざまな怪事件に巻き込まれるようになるが、力をうまく使ってこれを解決していく。

登場人物・キャラクター

サブ

母を亡くして職を探しに上京してきた青年。交通事故に遭い、相手自動車に乗っていた鈴賀マリからの輸血で超能力を持つようになった。サブとマリの母親はともに若い頃に横浜でUFOの爆発とされる謎の怪しい光を浴びていた。事故をきっかけに鈴賀自動車の整備工場で働くようになる。 トキワ荘の5号室で独り暮らし。観念動力、精神感応などを使うことができる。超能力のことを嗅ぎつけた日本の秘密調査員から秘密調査員0号のコードネームを与えられた。

風田 三郎 (かぜた さぶろう)

みなし児で父とつきあいがあった皇持家に居候している。生まれつき素早い身のこなしと怪我からの回復能力、常人の10倍の聴力などを持つ。死んだ父からは能力を隠すように言われていた。鳳博士が襲撃されたとき、鳳邸に飛び込んで鳳ルミを身を挺して助ける。そのときの銃創が2日で回復してしまったため、ミュータントと怪しまれる。 ルミの安全と引き換えに、ミュータント以外の人類全滅を企み、鳳博士を殺害した組織に加わることになった。

鈴賀 マリ (すずか まり)

サブからの輸血で超能力者になった少女。以前は、病気こそないものの体の弱い少女だった。サブからの輸血以降、元気になってきている。サブとは異なり、使えるのは精神感応のみ。鈴賀自動車の社長令嬢。

鈴賀 五郎 (すずか ごろう)

鈴賀マリの父親。口髭を生やしたロマンスグレーの紳士で目付きは鋭い。東洋一の自動車会社・鈴賀自動車社長。家庭を顧みない仕事優先の人物。サブの超能力を知ってすぐに産業スパイをさせようと考えたり、自らを催眠術にかけて精神感応を防いだ上で自分の娘の鈴賀マリ誘拐事件を計画するなど、手段を選ばない。

秘密調査局局長 (ひみつちょうさきょくきょくちょう)

スキンヘッドの老人だが、変装をしていることが多い。日本の秘密調査局の局長。サブが超能力者であることを知っており、スパイ活動を依頼した。その時、サブに秘密調査員0号のコードネームを与えた。サブに心を読まれないよう脳波制御装置つきのカツラを被っている。

調査員七号 (ちょうさいんななごう)

サブに与えられた、マイクロ・フィルム運搬指令で、同行することになった秘密調査局の女性メンバー。二重スパイで、敵国の秘密スパイ結社メンバーでもあった。秘密をことごとくサブに読みとられ、結社に裏切ったと疑われたため見放された。サブと行動をともにしたが、怪我をして人質にとられたあげく、目的地近くの大雪山中で雪崩に飲まれてしまう。 だが、この任務そのものがおとりであった。

白い少年 (しろいしょうねん)

サブと鈴賀マリに精神感応で呼びかけた少年。地下の洞窟で生まれ育ち、色素を失ったため全身が白い。精神感応で意志を伝える。同じ境遇で暮らしていた少女が死んだため、悲しみのあまり強い精神感応がサブたちに届いた。長い地下生活で皮膚が弱く、陽光の下では生きられない。

鳳ルミ (おおとり)

生物学者でミュータントを研究していた父鳳千蔵が殺されてから、何者かに狙われるようになり、父の親友の尾崎医師のところに引き取られることになった。サブを兄のように思い始めている。

皇持 美智子 (おうじ みちこ)

サブが居候していた皇持家の3人姉妹の長女。メガネで三つ編み。この家出は唯一サブに同情的で、帰ってこないサブを案じてノイローゼ気味になり、睡眠薬を飲んだ。

牧 健 (まき けん)

右目に眼帯をしている若者。ヤクザの北北西組の実力ナンバーワン。銃撃に倒れたサブを入院させた。元ボクサーでサブをボクサーにしようと思っている。

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