概要・あらすじ
中学生風田サブロウの前に謎の外国人の少女リオンが現れた。彼女の導きで、サブロウは自分が超能力者であることを自覚し、異形の超人イナズマンに変身することを体得する。サブロウは正義の超能力集団少年同盟に加盟し、強力な超能力者して、旧人類の絶滅を目論む新人類帝国に戦いを挑んでいく。
登場人物・キャラクター
風田 サブロウ (かぜた さぶろう)
鮮魚店の息子で中学生。超能力を無意識に使っていたため、ケンカや勉強では常に一番だった。リオンの導きで自分が超能力者であることを知り、イナズマンとして覚醒する。テレパシー、テレポーテーション、サイコキネシスなど様々な超能力を使うことができる。一番得意とする攻撃方法はイナズマ放電。 正義感が強く、素直な性格。超能力者として覚醒する時、「毛虫からサナギへ、サナギから蝶になる」というリオンの言葉に素直に反応したため、蝶をイメージした外観の超人イナズマンに変身するようになった。
イナズマン
超能力者風田サブロウが戦闘時に変身する姿。超能力が覚醒した際、リオンに「虫からサナギへ、サナギから蝶になる」という言葉に反応したため、蝶を連想させる姿となった。最初の変身時に落雷を受けた影響か、体から稲妻を放電することができる。サブロウはイナズマンに変身する前に、一度サナギマンに変身する事が多い。 しかし、必ずサナギマンを経て変身する訳ではない。
ミヨッペ
風田サブロウのクラスメイトで幼馴染み。ショートヘアの優しい女の子。隣の家に住んでおり、サブロウとは屋根伝いにお互いの部屋を行き来する仲である。たまにサブロウの超能力によるセクハラを受けることがある。サブロウのことが好きで、リオンと歩いているところを見て、ヤキモチを焼いたことがある。 おりゅうという妹がいる。
リオン
変身能力がある超能力者。金髪の外国人の少女。テレパシーやテレポートを使うこともできる。風田サブロウを超能力者として覚醒させ、少年同盟に加入させた。
サブロウの両親
風田サブロウの育ての親。鮮魚店を営んでいる。捨て子だったサブロウを拾って育てた。後にサブロウは自分が捨て子だったことを知るが、最後までそのことを知らないフリをした。新人類帝国が仕掛けた爆弾でふたりとも死亡してしまう。
おりゅう
風田サブロウの隣に住んでる幼女。ミヨッペの妹。超能力があるようで、サブロウの窮地を察して救ったこともある。ジローを超能力者と思い、サブロウの元に連れてきた。飼い犬の八五郎にまたがって移動する。
八五郎
『イナズマン』の登場する犬。隣のミヨッペの家の飼い犬。おりゅうを背中に乗せて散歩する。超能力を開花させたサブロウとはテレパシーで会話する仲で、サブロウが小巻先生との戦いで瀕死の重傷を負った時、いち早く察知して助っ人に駆けつけた。
小巻先生
風田サブロウの通う中学の英語教師。新人類帝国の一員で超能力者。サブロウに催眠暗示をかけ、少年同盟の盟主サラーを暗殺しようとした。その後もサブロウを殺そうとつけねらう。
イライザ
火炎を操る超能力者。少年同盟のメンバー。スキンヘッドの外国人少年。風田サブロウに自身が超能力者であることを自覚させるため、敵を装って襲撃した。石ノ森章太郎の作品『少年同盟』に登場する同名のキャラクターはアンドロイドだったが、こちちらは人間であると思われる。
キム
動物を操ることのできる超能力者。テレパシーとテレポートを使うこともできる。少年同盟のメンバー。ターバンを巻いたインド人の少年で普段は少年同盟の盟主サラーの身の回りの世話をしている。
サラー
風田サブロウが属する少年同盟の盟主である老人。最強の超能力者で、バンバに捕らえられ月に拉致された風田サブロウを救い出した。
揮大坊 玲次郎 (こんたいぼう れいじろう)
当初は新人類帝国に属し、風田サブロウと対決したが、サブロウもろとも爆死させられそうになったことから、新人類帝国を見限り、仲間となった。精神(サイコ)剣法の使い手。寺の息子で桜山高校に通う高校生。剣道五段の腕前を誇る。
御子神 (みこがみ)
悪の超能力者集団・新人類帝国の一員。桜山高校に通う4人の超能力者グループのリーダーで、最も強い超能力を持つ。高い知能を持つメガネ男子だが、頭髪がまばらで、普段はカツラを被っている。風田サブロウの説得に応じず、チカメネズミとともに最後まで新人類帝国の側について戦った。
コング大王 (こんぐだいおう)
桜山高校超能力者グループのひとり。悪の超能力者集団・新人類同盟の一員で念力空手の使い手。揮大坊玲次郎の説得で新人類同盟を抜け、風田サブロウの仲間となった。坊主頭のいかつい巨漢だが、犬が苦手。
チカメメガネ
桜山高校超能力者グループのひとり。悪の超能力者集団・新人類同盟の一員。しかし、どのような超能力をもっているのか最後まではっきりしなかった。身のこなしが軽く、素早い動きを見せる。揮大坊玲次郎の説得にも関わらず、最後まで新人類帝国の側に立ち、御子神と行動を共にした。 猫が苦手。
サブロウの母
風田サブロウの産みの親。強力な超能力者で新人類帝国の一員。予知能力によって迫り来る危険を感じ、生まれたばかりのサブロウを風田鮮魚店に置き去りにした。新人類帝国の超能力者としてサブロウの前に現れ、仲間に加わるよう説得するが、最後はサブロウをかばって死亡する。
ジロー
『人造人間キカイダー』の主人公であったアンドロイド。ハカイダーに取り付けられた服従回路(イエッサー)のため新人類帝国の命令に逆らうことができず、刺客として風田サブローを襲った。しかしイナズマンに変身したサブローによって服従回路(イエッサー)を焼き切られことで呪縛から解放され、元のジローに戻ることができた。
ルビイ
新人類帝国の超能力者だったが、風田サブロウの両親を爆弾で殺害したことに加担したことを悔い、サブロウの仲間となった。ハーフの美少女。何度か助けられるうちにサブロウのことを愛するようになった。強力な超能力者になるため、サラーの力を借りて、イナズマンと同じ蝶の姿をした超人に変身できるようになった。 しかし、その力を得た直後、敵の襲撃を受け、サブロウをかばって死亡してしまう。
集団・組織
少年同盟 (しょうねんどうめい)
『イナズマン』の登場する組織。風田サブロウが所属している超能力者集団。サラーを盟主とし、旧人類を滅ぼし、超能力者だけの国を作ろうとしている新人類帝国と戦っている。子供の時の方が超能力を引き出しやすいこと、子供の汚れのない心でしか正義のための超能力を使えないという理由から、少年たちを中心に組織された。 石ノ森章太郎の作品『少年同盟』に登場する同名の組織は、最先端の武器や装備で武装した組織だったが、こちらの組織は超能力で戦う集団である。
新人類帝国 (しんじんるいていこく)
『イナズマン』の登場する組織。バンバを首領と仰ぐ超能力者軍団。地球を破滅に導く愚かな旧人類を駆逐し、超能力者だけの世界を作るべきと主張。様々な策謀をめぐらせている。月に本拠地がある。
メディアミックス
イナズマン