概要・あらすじ
主人公の香津美・リキュールは、妖魔(ルシファー・ホーク)の引き起こした事件を処理するため、特殊能力を持つ女性を中心に作られた部署対妖魔用特殊警察(AMP)に所属している。日々激化する妖魔との戦いの中、香津美は自身に隠された秘密や父や母の戦いを知ることになっていく。
登場人物・キャラクター
香津美・リキュール (かつみ・りきゅーる)
対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する女性。大魔導師であった、父・ギゲルフ・リキュールと母巫由伽との間に生まれ(両親はすでに他界)、自身も魔法を得意とし、惑星霊と契約を結んでいる。剣皇グロスポリナーの主人。邪界(ネメシス)と現世とをつなぐ「鍵」としての役割を持つ。 恋人は自身と同じく警察に務めるロバート・デ・ヴァイス。暇があれば眠っている。超がつくほどのAVマニア(オーディオ・ビジュアルマニア)。対妖魔用特殊警察(AMP)に入る前はハワイに住んでいた。
キディ・フェニル
対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する褐色の肌をした女性。元特捜の警官だったが、その時に巻き込まれた事件のため、全身の70%をサイボーグ化している。このため、メガダインと呼ばれるサイボーグに強い憎しみを持っている。怪力と強靭な肉体の持ち主で、兵器の扱いも熟知している。 恋人はラルフ・ボーマーズ。香津美・リキュールとは憎まれ口を叩き合いながらも信頼し合う親友同士。
レビア・マーベリック
対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する褐色の肌をした女性。メカニックとコンピュータのエキスパート。ビジョネイルと呼ばれる能力を持つ人間で、コンピュータと身体を直結することでコンピュータ内部に潜入することができる。また、ビジョネイルの中でも特に能力が高く、特α級ビジョネイル、最高のビジョネイルと呼ばれている。 デューイ、リューイというサポートAIを開発し、使用している。AMP内で最もスタイルが良い。
闇雲 那魅 (やみぐも なみ)
対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する女性。古来より世界を陰から支え、祭儀の一切を取り仕切ってきた、闇雲家の次女。末っ子で、兄と姉がいる。勤務時には制服の着用が義務づけられているにもかかわらず常に巫女装束で、その上に、AMPのマントを羽織っている。 潔癖症のため掃除好き。妖魔(ルシファー・ホーク)との戦いの際には、お札など神道風の魔術を使う。闇雲家の試練を成功させており、聖獣の守護を受けている。
彩弧 由貴 (さいこ ゆき)
対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する女性。弱い予知能力を持っており、AMPでは主にオペレーターを担当する。マスコット的な存在であることに劣等感を持っている。超能力の研究を行っていた政府機関で、人間兵器(YLPER WEAPON。YLPER=YLEM PERCEPTION)として作られ、育てられた存在。 他者の因子を移植する事で、その人が持っていた能力をある程度得る事ができる。副業で、非番のときのみ喫茶店を開いている。
磯崎 真奈 (いそざき まな)
署長となったラリー・シャイアンの後を継ぎ、対妖魔用特殊警察(AMP)課長となった女性。強力な超能力を持つ。仕事に対しては厳しいが、誠実で懐深い人物。戦闘のさいには真言風の呪文を唱え、魔法を使用する。闇雲那魅の姉、那奈とは旧知で、共に戦った仲間。
藍菁 (らむ・ちぇん)
香港出身の風水師。過去、闇雲那魅の父・羅斬と共に妖魔(ルシファー・ホーク)と戦ったアバランシュ・ウォンの孫娘。強力な魔法と剣帝ジェッソを操る。香津美・リキュールが抜けた後、その穴を埋めるために対妖魔用特殊警察(AMP)に所属する。 勝ち気だが、素直な性格。
ラリー・シャイアン (らりーしゃいあん)
対妖魔用特殊警察(AMP)課長。後に署長となる。妖魔(ルシファー・ホーク)と対抗すべくAMPを作った人物。強力な魔力の持ち主で、魔術を使う。本気になると額に文様が浮かぶ。妹のローザ・シャイアン同様、半身は妖魔であるため、迫害を受けて育っている。 頼りがいがあり、仲間思いな性格。
ロバート・デ・ヴァイス
特捜班に所属する警官の男性。香津美・リキュールの恋人。律儀で堂々とした、男らしい性格をしており、無茶をしがちな香津美を心配しながらも温かく見守っている。
ガノッサ・マクシミリアン
元人間ながら妖魔(ルシファー・ホーク)側に寝返った男性であり、尖兵として暗躍している。ネメシスに魂を売り渡しており、妖魔を使役し、強い魔術を使うことができる。香津美・リキュールの父、ギゲルフ・リキュールとは共にG計画を進めた旧知の仲。
ローザ・シャイアン
ラリー・シャイアンの妹。半身が妖魔(ルシファー・ホーク)であるという出自のため、ラリーと共に幼い頃より「悪魔の子」と冷淡に扱われ続ける。これが元で、邪界(ネメシス)へと移動してしまった。強大な魔力の持ち主で、惑星霊と契約を結んでおり、魔法を使える。
妖魔 (るしふぁーほーく)
『サイレントメビウス』に登場する魔物の総称。邪界(ネメシス)から来ると言われる、魔力や強大な力を持つ魔物。地球に存在するためには、人間に近い姿をしなくてはならない。
集団・組織
対妖魔用特殊警察 (たいようまようとくしゅけいさつ)
『サイレントメビウス』に登場する警察機関。妖魔(ルシファー・ホーク)が関わったと見られる、第三種事件(クリーチャー・トラップ)と呼ばれる事件を扱う部署。妖魔に対抗するため、特殊能力を持つ女性を中心として構成されている。
場所
邪界 (ねめしす)
『サイレントメビウス』に登場する世界。妖魔(ルシファー・フォーク)の故郷と思われる世界。香津美・リキュールの父・ギゲルフ・リキュールが邪界(ネメシス)の扉を開いてしまった事から、地球に妖魔が現れるようになったとも言われる。
その他キーワード
剣皇グロスポリナー
『サイレントメビウス』に登場する剣。元は香津美・リキュールの父・ギゲルフ・リキュールが使用していたが、妖魔(ルシファー・ホーク)の手によって封印されていたところ、香津美がその封印をとき、新しい主人となる。2メートル以上もありそうな巨大な剣。意志を持っており、話をする事が出来る。