概要・あらすじ
ある日の夜、中学1年生の女の子、大島みゆきの家に不法侵入者が現れる。正義感の強いみゆきは家族の静止を振り切って侵入者を追いかけるが、おかしな扮装をしたその男性は、自分が惑星シルペリウスからやってきた正義の味方、シルペリマンであると語る。誤解が解かれたことでその場ではシルペリマンと別れたみゆきだったが、のちに彼と再会。
正義の心をシルペリマンに認められたみゆきはシルペリ時計をもらい、世直しパトロール隊員、シルペリガールとして悪を退治することになる。
登場人物・キャラクター
大島 みゆき (おおしま みゆき)
山本中学校に通う1年生の女子。幼い頃から父親に教え込まれた拳法の使い手で、空手部に所属している。そのため女性ながらに腕っぷしが強く、勇敢で正義感も強い。シルペリマンにもらったシルペリ時計で、シルペリガールに変身する。周囲からは「ミルキー」という愛称で親しまれている。実家は「幸福寺」というお寺。
車折 冬生 (くるまざき ふゆみ)
山本中学校に通う1年生の男子で、大島みゆきのクラスメイト。スポーツ万能であらゆる部活から勧誘されているが全部断るなど、ミステリアスな面がある。動物が苦手で、子犬相手でさえ顔色を変えて逃げ回るほど。
シルペリマン
惑星シルペリウス出身の男性で、銀河連邦総司令部から派遣された銀河パトロール隊員。大島みゆきをパトロール特別隊員に任命し、変身道具であるシルペリ時計を渡した。動物が苦手で、子猫相手でさえ顔色を変えて逃げ回るほど。年齢不詳。
山之内 沙羅 (やまのうち さら)
山本中学校に通う1年生の女子で、大島みゆきのクラスメイト。みゆきとは小学校時代からの友達。三つ編みにした髪型にカチューシャを付けている。面食いで、カッコイイ男子に目がない。車折冬生に憧れている。母親はパブを経営している。
東 淳子 (あずま じゅんこ)
山本中学校に通う1年生の女子で、大島みゆきのクラスメイト。みゆきとは小学校時代からの友達。髪型はポニーテールで、眼鏡をかけている。読書が趣味で、特に好きな作家は氷室冴子と筒井康隆。
阿久津 大造 (あくつ だいぞう)
山本中学校に通う男子で、空手部の主将を務める。阿修羅拳の使い手で、空手の腕はかなりのもの。自分をはじめとした空手部員に土下座をして忠誠を誓う者でないと新入部員として認めない。父親はおらず、病気の母親と小さい弟たちを抱えているため家は貧乏で、夜の工事現場でアルバイトをしている。
修善寺 清子 (しゅぜんじ きよこ)
山本中学校に通う女子で、空手部の副主将を務める。大仏のような髪形が特徴。阿久津大造、羅生門鼻司とともにくりだす三位一体の技、阿修羅拳の使い手。無口な性格。大造のことを心から信頼している。
羅生門 鼻司 (らしょうもん はなじ)
山本中学校に通う男子で、空手部の副主将を務める。目が完全に隠れてしまうほどの長い前髪が特徴。阿久津大造、修善寺清子とともにくりだす三位一体の技、阿修羅拳の使い手。空手の強豪高校に進学するのが夢。大造のことを心から信頼している。
春日 夏也 (かすが なつや)
山本中学校の大島みゆきのクラスに転入してきた中学1年生の男子。シルペリマンやシルペリガールの正体を調べており、変身シーンを写真に収めてマスコミに売りつけよう企む。
集団・組織
銀河連邦 (ぎんがれんぽう)
惑星シルペリウスに総本部を置く、銀河系を統率する巨大機関。シルペリマンに、知的生命体が生存する惑星の平和のために、銀河系の辺境の星を回ってパトロール特別隊員を任命するという特殊指令を与えた。任命された相手がルールを守らない場合、厳しいペナルティ課すことがある。
西中空手部 (にしちゅうからてぶ)
西中学校の空手部の部員。空手大会で優勝したいばかりに、山本中学校の生徒たちを襲い、それを阿久津大造、修善寺清子、羅生門鼻司たちの仕業に見せかけて出場辞退させようとした。
四天王 (してんのう)
楠、森中、四方、北泉の4人の総称。全員、山本中学校に通う中学1年生の少年で、大島みゆきの父親が営む拳法道場に通っている。空手の腕には定評があったが、阿修羅拳によってあっという間に倒されてしまう。楠は長めの前髪とぼさぼさ髪、森中はツンツンに逆立てた髪型、四方は眼鏡をかけており、北泉は目鼻立ちの整った顔が特徴。
場所
惑星シルペリウス (わくせいしるぺりうす)
地球から約3万光年離れた場所に存在する惑星。銀河系の中心に位置している。シルペリウス星の人間は、あまり喜怒哀楽を表すことがなく、特定の相手を愛したり憎んだりすることはない。
その他キーワード
阿修羅拳 (あしゅらけん)
阿久津大造、修善寺清子、羅生門鼻司の3人による必殺技。三位一体で繰り出される空手の技で、まともにくらうと、軽い怪我では済まされない。