メイちゃんの執事DX

宮城理子の『メイちゃんの執事』の続編。世界一のお嬢様を目指し、全寮制のお嬢様学校で執事とともに修行に励む本郷メイと、彼女を取り巻く友人たちのその後の姿を描く。新たな恋のライバルも登場し、メイはこれまで同様に、次から次へと巻き起こるトラブルに立ち向かっていく。「マーガレット」2014年№19から連載の作品。

正式名称
メイちゃんの執事DX
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
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あらすじ

第1巻

究極のお嬢様学校・聖ルチア女学園の4年生として、新たに県立の高等学校から転入して来た風前アカリは、もともと庶民だったこともあり、今までの暮らしと百八十度変わった聖ルチア女学園での毎日に馴染めずにいた。アカリに就くことになった執事になりたての綾瀬も同様で、執事としてお嬢様に尽くさなければならない毎日に馴染めず、周囲に対して反抗的な態度を取り続けてしまう。そんな2人は当初、互いに相手を認めあうことができずにいたが、先輩執事たちからのフォローを受け、アカリと綾瀬の距離は少しずつ近くなっていく。一方で、最高学年に進級した本郷メイは、相変わらず自由奔放ながらも落ち着いた毎日を送っていた。しかし、メイが聖ルチア女学園に入る時に、執事・柴田理人と誓い合った「世界一のお嬢様になる」という約束は、いまだ果たせないままだった。改めてこれを最後の目標と再認識し、新たな後輩アカリも加え、18歳になったメイは学園生活最後の1年をスタートさせることとなる。

第2巻

聖ルチア女学園の恒例行事として毎年の春と秋に開催されていた定例舞踏会が、今年は春だけしか行われないことが発表された。それは、本郷メイたち最高学年のお嬢様が在学中、次が最後の定例舞踏会となることを意味した。それを受け、メイは定例舞踏会で女王になってを獲得し、お嬢様ランクを上げて柴田理人を喜ばせようと、理人とともに夜な夜な特訓に明け暮れる日々を過ごす。一方で、華山リカは、最後の定例舞踏会に手段を選ばず全力を注ぎ、執事青山にすべてを捧げることを決意。そして、自分のライバルとなり得る友人たちを、次々と罠にかけていくのだった。

第3巻

4年に一度のリフレッシュ休暇をとらなければならなくなった柴田理人は、本郷メイの用意したスケジュールのもと、温泉地へ赴く。だが、3日間の一人旅は理人にとってむなしいだけのものであり、執事としての性分を再認識した理人は、メイへの想いをより募らせるのだった。一方でイギリスに留学していた柴田剣人は、メイの第一執事になるために勉強し、Aランク執事となって再びメイの前に姿を現す。剣人は、メイの卒業までに理人に勝ち、メイの第一執事になれなければ、公爵家の跡を継ぐことをイギリスの叔父クリスと約束していた。メイのそばで執事としての職務を果たそうと行動を開始した剣人だったが、時が経つにつれ、改めて兄である理人の存在の大きさに頭を悩ませることになる。

第4巻

ある日、聖ルチア女学園柴田剣人のフィアンセを名乗る美少女ジュリエッタが突如として現れる。容姿、名声、カリスマ性、どれをとっても完璧なジュリエッタは、剣人が想いを寄せる本郷メイに対して宣戦布告し、一方的にライバル心を燃やし始める。そんな彼女の存在は、剣人に無関心だったメイの心を揺さぶり、柴田理人と剣人、そしてメイの3人の関係に波風を立てることになる。それに伴いメイは、理人から、剣人か自分かどちらかを選ぶように迫られるが、どちらにも決めきれずに板挟みになってしまう。そんな中、メイは実質的に家出状態となり、ジュリエッタの部屋に転がり込む。2人の執事から離れ、以前より仲良くなりたいと思っていたジュリエッタとともに過ごすうちに、メイとジュリエッタはライバルの関係を越え、絆を深め合っていく。

第5巻

ジュリエッタは、本郷メイとともに過ごすうちに彼女の人間性を知り、本当の自分をさらけ出すことを決意する。世界的に有名な歌姫であるジュリアーナの娘として生まれ育ったことによる、苦悩を語り始める。そして同時に、柴田剣人への想いの深さをメイに伝えるのだった。一方で、メイの剣人への態度が明らかに変化していることに気付いた柴田理人は、心の整理をつけるために有給休暇を取得。しばらくの間メイから離れる決断をし、総合商社「狸金商事」の営業課で一社員として働き始める。残されたメイは剣人を執事とし、2人での生活を始めることになる。その様子を見たジュリエッタは、執事のロミーナに対し、メイをこの世から消すようにと命令を下す。

第6巻

突然姿を消した本郷メイを探すため、聖ルチア女学園では、すべての執事による懸命の捜索が行われたが、見つけることができないでいた。それもそのはずで、ジュリエッタの飛行船に忍び込んだまま出発に巻き込まれてしまったメイは、メイドに見つかり、ハワイ上空から捨て落とされていたのだった。そんなメイをハワイの地で助けたのは、偶然にもメイの専属お庭番である。メイは2人の力を借りてジュリエッタの行方を追い始める。一方で、総合商社「狸金商事」の営業課で一社員として働いていた柴田理人は、突然海外出張を言い渡され、先輩女性社員の我孫子メイとともにハワイを訪れることになった。そこで理人は偶然メイとの再会を果たすも、我孫子との関係を誤解されてしまい、潔白を証明するためメイのもとへ戻ることを決断する。その頃ジュリエッタは、「父親」を名乗る謎の男性シヴァによって監禁状態となっていた。そんな彼女を助けるため、敵対関係にあった柴田剣人ロミーナはともに手を組む。

第7巻

誘拐・監禁されたジュリエッタを救い出すため、本郷メイ柴田剣人ロミーナは、それぞれ犯人であるシヴァの拠点に向かう。現地で柴田理人を加えた一行は、シヴァを追い詰めていく。そこへ、Sランク執事であるサーシャが姿を現す。サーシャは、かつて主人として仕えていたシヴァの父親からの願いを受け、主人亡き後もシヴァに仕え続けていた。しかし、自己中心的な振る舞いを続けた挙句、父親の遺産を使い切ったシヴァを見限り、その場で辞職を申し出るのだった。一人ぼっちになったシヴァの姿を、幼い頃の自分に重ね合わせたジュリエッタは、シヴァに新たに生き直そうと声をかける。そんなジュリエッタに対し、メイは卒業までに理人か剣人のどちらかに決めることを伝えるのだった。

第8巻

すべてが解決し、期末試験を終えた本郷メイたちは、久しぶりに平穏な夏休みを迎えることとなった。実家に帰る生徒が多い中、風前アカリと6年生の生徒たちは、寮に残って思い思いの時間を過ごしていた。そんなある日、メイは、校医のダミアンが開発したというVRゲームを体験することになる。それは、「普通の学校」という仮想世界で、意中の人とカップルになることを目的とした女子向け恋愛趣味シミュレーションゲームであり、クリアするまで現実世界に戻れないという代物だった。メイは、見知った顔ぶれの男性キャラクターたちの中で、柴田剣人に的をしぼってゲームを攻略していく。

登場人物・キャラクター

本郷 メイ (ホンゴウ メイ)

聖ルチア女学園の6年生の女子で、年齢は18歳。「陰」の称号を持つ。明るく、正義感が強い性格。もともとは田舎で細々とうどん店を営む両親に愛され、「東雲メイ」として育ったが、中学2年生の時に事故で両親を失い、自分が大富豪「本郷家」の孫だったことが判明。それ以降、究極のお嬢様しか入学を許されないという幻の全寮制女子校・聖ルチア女学園の「陰寮」で暮らしながら、執事の柴田理人とともにお嬢様修行に励む日々を送っている。 立場上、なにかとトラブルや災難に巻き込まれやすい。第一執事である理人に想いを寄せており、理人の方もそれを感じているが、互いに踏みとどまっている。第二執事である柴田剣人とは、小さい頃からの腐れ縁で幼なじみということもあり、なにかと憎まれ口を言い合う仲だが、剣人の婚約者を名乗る女性ジュリエッタが現れたことで、剣人に対するはっきりしない気持ちが、より揺らぎ始めることとなる。

柴田 理人 (シバタ リヒト)

柴田剣人の兄であり、現役では世界に数名しかいないとされているSランクの執事の青年。幼少の頃より非常に高いIQが認められたため、執事のための特別カリキュラムで英才教育を受けた。本郷家筆頭執事である父親と、家政婦長を務めている母親の間に生まれ、元本郷家筆頭執事であった柴田英人を祖父に持つ、執事界のサラブレッド。 世界一のお嬢様に出会うという夢を持っている。本郷メイの執事として本郷家より派遣されて以降、メイの第一執事として常にメイのそばにおり、彼女の身の回りの世話全般を行っている。メイに対しては、想いを抱いていることは事実だが、執事としての立場をある程度わきまえており、一線は越えていない。しかし、年々美しく成長していくメイに対し、ついSっ気を見せてしまうことも多い。

柴田 剣人 (シバタ ケント)

柴田理人の弟。本郷メイとは幼なじみで、メイに想いを寄せている青年。成績優秀で、運動能力にも長けているが口が悪い。メイの第二執事を務めていたが、第一執事になるために一度メイから離れ、イギリスへ渡った。そこで叔父クリスの養子となって「剣人・柴田・レッドフォード」を名乗り、公爵家の後継者として英国屈指の名門全寮制男子校「エルベット校」に入学。 名門校としては極めて珍しい50年ぶりの転校生であり、100年ぶりの飛級生として勉強にいそしむ日々を送っていた。アルフレッドによる指導の成果もあり、現在の執事ランクはA。Sランク執事の兄、理人に対して強いライバル心を持っている。父親は本郷家筆頭執事、母親は家政婦長を務めており、元本郷家筆頭執事であった柴田英人を祖父に持つ。

本郷 金太郎 (ホンゴウ キンタロウ)

本郷ホールディングスの総裁を務める老紳士。本郷メイの祖父。好々爺然とした笑顔を浮かべているが、その裏ではさまざまなことを画策しており、関係各所からは恐れられる存在。しかし孫のメイには優しく、涙もろい普通のおじいちゃん。本郷家の後継ぎにメイを据えようと考えており、生涯の伴侶を決めるように言い伝えてある。また、現状執事である柴田理人や柴田剣人を伴侶として選ぶことにも反対はしていない。 何かと裏で手を引いていることが多いため、理人には心の中で「タヌキ」と呼ばれている。

風前 アカリ (フウゼン アカリ)

聖ルチア女学園の4年生として外部から転入して来た女子。色黒でポニーテールがチャームポイント。元は庶民として暮らしていたが、父親が開発したゲームアプリが大ヒットして、一転大金持ちになる。娘をお嬢様にしたいと意気込んだ父親によって半ば強引に転校させられた。そのため、今までと百八十度変わった聖ルチアでの暮らしに慣れず、前の学校の友達と離れた寂しさから、学園からの脱走を計画する。 その際偶然、本郷メイと知り合うことになる。執事の綾瀬とは、知り合って間もないこともあり、信頼関係が構築できていない。綾瀬自身が執事としてやる気に欠けることもあり、気持ちがすれ違ってばかりいる。

お父さん (オトウサン)

風前アカリの父親。眼鏡をかけており、色黒なところはアカリと似ている。究極の金魚を育成するゲームアプリ「金コレ」の開発者。このゲームアプリが大ヒットしたことで、大金持ちになったため、娘のアカリが小さい頃語っていた「世界一のお嬢様になる」という夢をかなえてやるべく、聖ルチア女学園に転入させることを決めた。聖ルチア女学園入学には多額な金が必要であることを知っており、卒業までに必要な学費はすべて先払いで払い込んだ。 そのため、現在自分の手元に金は一切残っていない。また、資金の関係で、娘に必要な執事には、ランクがDと低い綾瀬しかつけられなかった。

綾瀬 (アヤセ)

風前アカリの執事を務める青年。聖ルチア女学園併設執事学校を卒業したばかりの新任執事で、執事ランクはD。アカリとも、卒業後に知り合ったばかりで互いの信頼関係は構築できていない。基本的になんでも面倒がり、楽をしたがる傾向にある。現状では、執事の仕事に対する責任感もなく、お嬢様に対する気持ちも希薄。そのため、学園内の他の執事たちからも煙たがられる存在になりつつある。

華山 リカ (カヤマ リカ)

聖ルチア女学園の6年生の女子で、本郷メイのクラスメイト。「月」の称号を持つ。世界に通じる美人だが、口が悪く、性格はきつめで屈折している。執事の青山への恋心を胸に秘めているが、聖ルチア女学園を卒業後は、アラブの石油王との結婚が決まっている。青山と一緒にいられる時間は在学中だけとなるため、青山のために最後の定例舞踏会で女王になろうと意気込む。 しかし、必死になるあまりその想いは歪んだものとなっていく。

青山 (アオヤマ)

華山リカの執事を務める青年。執事ランクはA。リカと出会う前、オークションで自分の身を売ることで、主人を決めようとしたことがあった。美しい青山を落札しようと周囲が3億、4億と値を吊り上げるさまを見たリカが、自分のそばにいることの価値を説き、1000万円で落札したことをきっかけに、リカの執事となった。それ以来リカには想いを寄せているが、執事としてその気持ちは胸に秘めたままでいる。

竜恩寺 泉 (リュウオンジ イズミ)

聖ルチア女学園の6年生で、委員長を務める女子。「太陽」の称号を持つ優等生で、室町時代から続く旧華族の超名門・竜恩寺家の次期当主でもある。いつも凛々しく真っ直ぐで、生徒やシスターたちからの信頼も厚い。執事の木場に対しては、ドジっ子とあきれながらも大切にしている。

木場 (キバ)

竜恩寺泉の執事を務める青年。執事ランクはC。代々竜恩寺家の当主に仕える木場家の跡取り息子。従属性が高く、向上心を強く持っているがドジばかりしている。自分が有能ではないことを自覚しており、泉に迷惑がかからないようにと一生懸命努力するその姿やまっすぐな心構えは、他の執事たちから「執事界の良心」「天使」とリスペクトされている。

夏目 不二子 (ナツメ フジコ)

聖ルチア女学園の6年生の女子で、本郷メイのクラスメイト。「星」の称号を持つ。諸事情により、クラスメイトたちよりも4歳年上。女性の色気たっぷりで、周囲も羨む巨乳の持ち主。執事の根津とは恋人同士のように見えるが、健全に執事とお嬢様の一線は越えていない。長い間根津への想いを募らせており、在学中最後の定例舞踏会で、女王を獲得したら、自分のすべてをもらってほしいと迫り、根津から承諾を得ることに成功。 それをきっかけに、ダイエットも始める。

根津 (ネヅ)

夏目不二子の執事を務める青年。執事ランクはB。無精ひげと緩んだネクタイがトレードマーク。情報収集能力に長けている。不二子とは恋人同士のように見られがちだが、実際は不二子からの猛烈なアタックをかわし続けていた。しかし在学中最後の定例舞踏会で、女王を獲得したらすべてをもらってほしいと不二子から迫られ、承諾する。

麻々原 みるく (ママハラ ミルク)

聖ルチア女学園の6年生の女子で、本郷メイのクラスメイト。「月」の称号を持つ。天才的なIQの持ち主で、飛び級で進級した。執事の大門に密かな想いを寄せている。オカルト好きだが、得意なことはハッキング。通常は学園内で外部との連絡が取れる通信端末の使用は禁止されているが、没収しても麻々原みるくは自分で作ってしまうため、彼女だけは例外的に端末の所持・使用が認められている。

大門 (ダイモン)

麻々原みるくの執事を務める青年で、年齢は24歳。執事ランクはB。元自衛隊員ということもあり、特に体力面に秀でている。天才的なIQを持つみるくを狙って世界各国が暗躍しているので、彼女を護衛するために日本政府から派遣された。体格は大きいが、心優しい性格で、よくみるくの遊びに付き合っている。ちなみに、みるくにはいつも尻に敷かれている。

山田 多美 (ヤマダ タミ)

聖ルチア女学園の6年生で、本郷メイのクラスメイト。「陰」の称号を持ち、メイとは同じ寮で、部屋も隣同士。神出鬼没の変わり者で、さまざまな地方の訛りが混ざった話し方をする他、語尾には主に「だっちゃ」と付けてしゃべる。女性として振る舞っているが、成長するにつれて男性的な特徴を持つ容姿となってきている。周囲からも違和感を持って見られている様子はあるが、山田多美本人には特に自覚がない様子。 神崎からは「タミ姫」と呼ばれている。

神崎 (カンザキ)

山田多美の執事を務める青年で、年齢は29歳。執事ランクはB。サバイバル術に関して秀でた能力を発揮する。執事としては従属性が低く、少々扱いづらい人物。いつもクールで無表情だが、誰よりも多美を大切に扱っている。聖ルチア女学園の学園長から、本郷メイが暮らしている「陰寮」にやって来た執事たちを、短期間で精神的かつ肉体的に極限まで鍛え上げるという極秘任務を受けている。 そのため、学園中の執事たちから畏怖と尊敬の念を集めており、「陰の教官(ダーク・マスター)」の異名を持つ。

シスター・ローズ (シスターローズ)

聖ルチア女学園の2代目学園長を務める女性。シスター・ローズ自身も学園の卒業生であり、創始者である大叔母より学園長の職を引き継いだ。少々目先の欲に流されがちなところはあるが、いつも公平な立場で生徒の間に立ち、基本的に手出しはせずに見守っている。実は模範や規定といったものを嫌い、聖ルチア女学園の厳しいルールを一番煙たがっている存在であり、執事を使って上手に暗躍している。 「タブーを恐れぬ想像力と、それを実行する勇気と破壊力」を真のモットーに掲げ、聖ルチア女学園が育てるべき「次世代の淑女像」を提案している。定例舞踏会を目前に控えた際には、誰が女王を獲得するかを賭けて下級生たちを相手に光の商売を行うなど、言行の一致した破天荒な一面を見せる。

クラリス・テレジア・フォン・ベルンシュタイン (クラリステレジアフォンベルンシュタイン)

姉妹校から聖ルチア女学園に留学生としてやって来た女子。本郷メイと同じ6年生として、生活をともにしている。「ベルンシュタイン公国」の王女であり、わけあって、最近まで性別を偽り、王子として振る舞ってきた。そのため、公に女性であることを明かした現在も、その男らしさは健在。将来は自国の女王となり、国を治めることが定められている。

レオン (レオン)

クラリス・テレジア・フォン・ベルンシュタインの執事を務める男性。執事ランクはB+。もともと貴族の出身のため、礼儀作法は完璧で、自国ベルンシュタイン公国一の色男と評されている。クラリスに想いを寄せている。クラリスの母親から送られてきたフリルとリボン付きのドレスに、「リメイク」と称してタコを縫い付けるなど、ファッションセンスは皆無に等しい。

ラルフ (ラルフ)

英国屈指の名門全寮制男子校エルベット校に通っていた男子。当時、同じ学校に通っていた学生時代の柴田剣人とは寮でルームメイトだった。学年1位の優等生であり、字も綺麗で、奨学金をもらっている。一方で、貴族が多い環境の学校内で、平民の出であることを気にしている。剣人に頼まれて授業のノートを提供しているが、見返りにと日本のアニメのフィギュアを買ってくるよう剣人に依頼していた。 ここ300年、900点を超えた者はいないと伝えられてきた学校の卒業試験では、965点をマーク。これは剣人をも上回る点数だった。

クリス (クリス)

柴田剣人の叔父にあたる男性。イギリスはレッドフォード公爵家の主。子を持てなかったため、剣人の母親である姉の計らいで剣人を養子にもらった。剣人には自分の跡を継ぎ、レッドフォード公爵家の主になってほしいと考えており、本郷メイの第一執事になりたいとの考えを持つ剣人に、期限付きで最後の挑戦をすることを許可。メイの卒業までに柴田理人に勝ち、メイの第一執事になれなければ、イギリスに戻って公爵家を継ぐことを条件に、剣人を日本へと送り出した。

アルフレッド (アルフレッド)

クリス個人及びレッドフォード公爵家の筆頭執事を務める男性。執事ランクはS。柴田剣人も、執事としてのその優れた能力に魅了されるほどの人物で、剣人の指導役として、彼をAランク執事まで育て上げた。アルフレッド自身がSランクになったのは14~15年前のことだが、自身の執事ランクに驕ることなく、謙虚で優しい人物。 レッドフォード公爵家から旅立つ者に対しては、すべてにおいて祝福を送るのが執事としての務めであると考えている。

ジュリエッタ (ジュリエッタ)

柴田剣人の正式なフィアンセを名乗り、突然現れた女性。聖ルチア女学園の4年生として編入して来た。現在世界で最も人気のある歌姫といわれており、昨年メジャーデビューした後、瞬く間にブレイクした。表向きは自己中心的で気が強いキャラクターを演じているが、実際は気が小さく心配性な一面を持つ。実は世界中が愛した亡き歌姫ジュリアーナの一人娘だが、外見が母親に似ていなかったため、自分の姿に強いコンプレックスを抱いていた。 その重圧から引きこもるようになったが、ウィッグとカラーコンタクトレンズを使って姿を変えることで、人前に出られるようになった。現在はそのウィッグとコンタクトレンズにより、特徴的なエメラルドグリーンの髪にルビーレッドの瞳をしているが、本当は、赤く強いくせ毛のベリーショートヘア。 まだ引きこもっていた頃、偶然剣人と同じ船に乗り合わせて運命を感じ、それ以来想いを寄せている。剣人の想い人ということで、本郷メイをライバル視している。

ロミーナ (ロミーナ)

ジュリエッタの執事を務める女性。執事ランクはS。普段はまとめた髪でSランクの執事バッジをさりげなく隠している。男性の目を引く金髪と青い瞳の美貌、巨乳の持ち主。持ち前の色気をフルに活用し、敵に対して有効な攻撃を行うなどしたたかな一方で、普段は温和で穏やかな性格。ジュリエッタがコンプレックスに思い悩む姿を見て、ウィッグとカラーコンタクトレンズを渡し、引きこもりから脱するきっかけを与えた人物でもある。

我孫子 メイ (アビコ メイ)

日本屈指の総合商社「狸金商事」に入社したばかりの新人OL。配属されている営業9課は、通称「休課」とも呼ばれ、営業成績断トツ最下位軍団として、社内で蔑まれる存在となっている。そのため、仕事内容は小口の取引きばかり。メンバーもやる気のない使えない中年男性ばかりであり、そこに自分が配属されたことに憤りを隠せないでいる。突然やって来た柴田理人と仕事をともにすることが多く、Sっ気の強い彼を振り回すことができる稀有な存在でもある。 ちなみに英語が苦手で、スピーキングもリスニングも絶望的。

(シャン)

東洋人のS級暗殺者の少年で、推定16歳。かつて、本郷メイを誘拐して本郷家を乗っ取ろうと画策。同時に柴田理人や柴田剣人を抹殺しようとした。しかし、その計画のすべてが失敗。現在はメイの「お庭番」として、メイの目となり耳となって、世界中を放浪し情報を集めている。立場的には執事と同等であるが、メイ直属であるため、執事の命令を聞く義務はなく、そもそも翔本人にそれを聞く気もない。 右目には義眼が入っている。

(フェイ)

東洋人のS級暗殺者の少年で、推定16歳。かつて、本郷メイを誘拐して本郷家を乗っ取ろうと画策。同時に柴田理人や柴田剣人を抹殺しようとした。しかし、その計画のすべてが失敗。現在はメイの「お庭番」として、メイの目となり耳となって、世界中を放浪し情報を集めている。立場的には執事と同等であるが、メイ直属であるため、執事の命令を聞く義務はなく、そもそも飛本人にそれを聞く気もない。 夏目不二子に淡い恋心を抱いている。

シヴァ (シヴァ)

頭に魚の被りものをかぶった不気味な男性。亡き歌姫ジュリアーナの復活を願う熱狂的な信望者。ジュリエッタの父親であると名乗り、ジュリエッタを拉致、監禁した。その後、ジュリエッタを金髪碧眼にすることで、ジュリアーナそっくりに仕立て上げ、新たな歌姫として君臨させようと画策した。以前、ジュリエッタがジュリアーナの娘であることを知った時、自らを「魚男」と名乗って高価なプレゼントや手紙をしつこく送り続けたことがある。

サーシャ (サーシャ)

シヴァの執事を務める男性。執事ランクはS。優秀な執事ではあるが、シヴァが亡き父親の遺産をすべて使い切ってしまったことを理由に、主人であるシヴァを「クズ」と罵り、自分が無償でシヴァのそばにいることを拒絶して辞職を申し出る。もともとは、シヴァの父親アダムスに仕えていたが、世界的歌姫ジュリアーナが亡くなったことで失意の底にいたシヴァを守ってほしいと頼まれたため、シヴァに仕えていた。

ダミアン (ダミアン)

聖ルチア女学園の学校医を務める男性。麻々原みるくの父親であり、みるくと同じ超天才。秀でた頭脳を用いて、定例舞踏会で大門と釣り合うようになりたがったみるくの心を知り、体が小さくなる薬を開発。大福に含ませて大門に食べさせ、みるくと釣り合う体にしようと画策した。他にも、夏休みに学校に残った生徒のためにとVRゲーム機を開発し、クリアするまで帰れない乙女ゲームに、みるくや本郷メイたちを巻き込んだ。

柴田 英人 (シバタ ヒデト)

柴田理人と柴田剣人の祖父。以前は本郷家の筆頭執事だったが、現在は引退している。当時の執事ランクはS。実は90歳を過ぎているがまだまだ元気で、現在もすべての物事において隙一つない完璧さを見せる。

集団・組織

本郷ホールディングス (ホンゴウホールディングス)

本郷金太郎が一代で築き上げた巨大グループ。銀行や商社、電機メーカーにビール会社、テレビ局や芸能事務所などの有名企業を傘下に治めている。他にもありとあらゆる業種に入り込み、財政界や裏社会にも緊密なネットワークを持っている。また、聖ルチア女学園に多額の寄付をしており、学園内の主な施設はほとんどが本郷家が作ったものとなっている。

場所

聖ルチア女学園 (セイルチアジョガクエン)

良家の子女の健全なる育成を目的に創立された、究極のお嬢様しか入学を許されないという地図にも載っていない幻の全寮制女子校。現学園長はシスター・ローズ。入学資格として、年間約1億円の学費の支払い(入学金、寄付金、諸経費は別途発生)が可能であること、学園の校風に合う家柄であること、公認執事を持っていることを挙げている。 世界最高レベルのセキュリティーに守られた学園内は、森が茂り小川が流れ、湖が水をたたえており、点在する学生寮は、外国の城のような様相を呈している。またこの敷地内においては、日本政府より治外法権が認められており、いかなる公的私的圧力も無効となる。制服は黒と白を基調としたパフスリーブのワンピースで、それぞれが体にフィットするように作られた完全オートクチュール。 普段着は膝丈のショートワンピース、夕食や儀式の時は足首まであるロング丈のワンピースの着用が定められており、各7着以上の所持が推奨されている。学園の運営は学生主体をモットーとしており、主に「太陽」の称号を持つ生徒によって行われている。食事については、朝食は執事が用意したものを自室で、昼・夕食は学園の専門スタッフが用意したものを取ることになっているが、夕食に限ってはシスターたちを含めた生徒全員で大ホールにて食事をすることが定められている。 学生寮は「星寮」「月寮」「太陽寮」「陰寮」の4つがあり、それぞれの称号を持つ者が入寮する仕組みとなっている。学園内に男性スタッフは存在しないため、校内の清掃管理、庭仕事などの力仕事はすべて執事が持ちまわりで行う。

イベント・出来事

定例舞踏会 (テイレイブトウカイ)

聖ルチア女学園の年中行事の1つ。春と秋に全学年挙げて行われるもので、生徒たちが将来社交界デビューする際の練習のためのパーティー。執事とペアで参加する決まりとなっており、この定例舞踏会で最もすてきなお嬢様に選ばれると、女王(レジーナ)として、光が10個贈呈されるほか、春の女王、秋の女王として学園に君臨することができるため、「女王杯」とも呼ばれている。 ただし、今年に限り秋には大きなイベントが控えているという理由で、春のみの開催となることが決定された。ちなみに、最下位となった生徒は手持ちの光がすべて没収となる。

その他キーワード

執事 (シツジ)

特定の人物に仕える使用人。主人のあらゆる身の回りの世話をするのが仕事。聖ルチア女学園では国際執事連盟公認の執事バッジを持つ者しか執事と認められず、このバッジを持たない自称執事は、聖ルチア女学園に入ることができない。聖ルチア女学園の敷地内には、国際執事連盟公認の併設執事学校もあり、ここを卒業すれば執事となることが可能だが、100人に1人しか卒業できないといわれているほどの超難関である。 また、執事は学校を卒業する際に、能力に応じてランクが設定される。執事ランクは上からA、B、C、Dとなっており、Cが標準で数も一番多い。Bは何かしら特殊技能のある者、Aはあらゆる面で優秀であり、国内にも数えるほどしかいない。まれにこれらのランクを超越したスペシャルランクSが与えられる者もいる。 Sランクの執事は10年に1人出るかどうかといわれている最上級格で、金色のSバッジが与えられる。Sランクを獲得するためには、すべてにおいて秀でた資質と、外見の美しさが必要で、つまり、皆が欲しがる、皆に自慢したくなるような執事でなくてはならない。なお、Dランクは標準以下であり、一般的に標準以下の執事が雇われることはない。 この評価を受けた執事は再度学校で修行を積むか、廃業を余儀なくされるため、一部の例外を除いて世間には出回らないことがほとんど。なお、執事とお嬢様の恋愛はご法度となっている。

(ルチア)

宝石のようなもの。聖ルチア女学園の生徒は、その証としてベルを授かるが、このベルには光と呼ばれる宝石をはめ込むくぼみのようなものがある。何か良い行いをするごとに学園長から光が1つ授けられ、10個で星(ステラ)の緑の光に、さらに10個で月(ルナ)の青の光に、さらに10個で太陽(ソーレ)の赤の光に交換でき、自分自身をランクアップさせていくことができる。 光を持たない生徒は「陰(オンブラ)」と呼ばれ、陰につく執事は、ジャケットを着用することができない。そのため、お嬢様が努力し、光を獲得することで、執事もそれ相応の扱いを受けることができるようになるという仕組みになっている。執事は、「星」で通常のジャケットの着用が認められ、「月」でスワロウテイルのジャケットが、「太陽」で蝶ネクタイの着用が認められる。

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