柴田兄弟の祖父が主人公
本編となる『メイちゃんの執事』は、集英社「マーガレット」2006年No.11から2013年No.3・4合併号にかけて掲載されたラブコメディ。この本編の主要キャラクターである柴田理人と柴田剣人の祖父、柴田英人が、本作の主人公となっている。昭和初期を舞台に、学生ながらも秘密裏にスパイ活動をしていた英人の中学時代の活躍が描かれる。ちなみに大日本帝国陸軍の諜報(ちょうほう)や、防諜などに関する訓練・教育を目的とした実在のスパイ養成機関「陸軍中野学校」が、英人の在籍する「帝城(ていじょう)中学校」のモデルになっている。
ミステリアスな相棒、神田銀の過去
謎多き少年、神田銀は、柴田英人を帝国少年諜報部にスカウトした張本人。上司であり元情報将校の神田吾郎から支給される便利グッズを器用に扱い、英人に的確なアドバイスを送ってサポートしているが、銀には過去の記憶がいっさいない。当初はスパイ活動とは無関係だと思われていたが、とある事件を通して点と点がつながって線となり、銀の出生の秘密や謎が明らかになる。
登場人物・キャラクター
柴田 英人 (しばた ひでと)
超名門中学として知られる「帝城(ていじょう)中学校」に通う男子。1年東組に在籍している。年齢は12歳。元情報将校の神田五郎の部下である神田銀からスカウトを受け、帝国少年諜報部に所属し、「ミカドボーイ3号」としてスパイ活動に従事している。その活動は、同じ帝城中学校にいる生徒の警護や怪しげな人物の身辺調査などを行っている。学年トップの秀才で、学費全額免除の特待生。ごく一般的な庶民の出身で、上流階級出身の生徒が多い帝城中学校では差別的な扱いを受けることも多いが、本人はまったく気にしていない。文武両道、眉目秀麗で完璧な人物のように見えるが稀(まれ)に見る巻き込まれ体質で、女性が絡むと一気にペースを乱される。家族や友達からは「ヒデ」と呼ばれている。
神田 銀 (かんだ ぎん)
超名門中学として知られる「帝城(ていじょう)中学校」に通う男子。1年東組に在籍している。頭脳明晰(めいせき)な柴田英人に目を付け、神田銀自身が所属する帝国少年諜報部にスカウトした。以降、英人とバディを組んで「ミカドボーイ2号」としてスパイ活動に従事している。出生や家族に関する記憶がなく、自らについて多くを語ろうとしないミステリアスな人物。また上司である元情報将校の神田五郎の養子になっている。細身の美少年で、学校の男子生徒たちのあいだではアイドル的な存在。女装が得意で、支給された便利グッズを巧みにあやつるなど、スパイとしての資質に優れている。
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書誌情報
ミカド☆ボーイ 4巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2013-07-25発行、 978-4088450704)
第2巻
(2013-11-25発行、 978-4088451251)
第3巻
(2014-03-25発行、 978-4088451800)
第4巻
(2014-07-25発行、 978-4088452388)