概要・あらすじ
主人公の本田吾郎は5歳。父親であるプロ野球選手の本田茂治に影響され、凄いピッチャーになるのが夢の元気な男の子。既にボールを持って野球の真似事まで始めていたが、その時の本田茂治は引退の瀬戸際まで追い詰められていた。
しかし、愛する息子のためにピッチャーを断念、バッターとして再起を図ることになり、努力の末にようやく実力を発揮できるようになった。そして、本田茂治にも本田吾郎にも、悲劇が訪れようとしていた。
登場人物・キャラクター
本田 吾郎 (ほんだ ごろう)
プロ野球選手である父の本田茂治に憧れ、幼少期からボールを持って育った少年。常に野球一筋で、野球のことを第一に考えている野球バカ。熱血漢で自己中心的なところはあるものの心根は優しく、チームメイトへの思いやりや責任感は強い。 カッとなりやすい性格で、度々暴力に訴えてしまうのが欠点。父である本田茂治のポジションと同じピッチャーを目指し、5歳の時に球速は90km/hを記録。 9歳の時には110km/hを記録しているなど、努力の結果と才能の片鱗を見せている。
本田 千秋 (ほんだ ちあき)
回想シーンにのみ登場する本田吾郎の実母。本田吾郎が3歳の時に病気で他界する。本田吾郎からは「おかさん」と呼ばれていた。
本田 茂治 (ほんだ しげはる)
本田吾郎の実父で「おとさん」と呼ばれている。妻である本田千秋を亡くしてからは、男一人で時に優しく、時に厳しく本田吾郎を育てていた。横浜ブルーオーシャンズのピッチャーだったが肘を痛めて引退を決意するものの、親友でチームメイトである茂野英毅の助言を受けてバッターに転向。 しかし直後にジョー・ギブソンの速球を頭部に受けたことが原因となり、幼い本田吾郎を残して他界する。
沢村 涼太 (さわむら りょうた)
当初は小森大介をいじめていたが、当の小森大介から誘われ、改心して三船リトルに入団する。元々サッカーをしていただけありスポーツに順応する能力が高く、初めての野球だったが素早く順応してみせた。 お調子者の一面もあるが、基本的には友情を大事にしている。
小森 大介 (こもり だいすけ)
本田吾郎の同級生。元いじめられっ子だったが、本田吾郎に誘われて三船リトルに入団する。父親が元プロ野球選手であったため、優れた野球センスを引き継いでおり、キャッチャーとして本田吾郎とバッテリーを組むことになる。 控えめで少し気弱なところはあるものの、心の芯は強く、そして努力家でもある。
星野 桃子 (ほしの ももこ)
本田吾郎が通っていた保育園に勤めていた保育士。本田吾郎の実母である本田千秋に容姿が瓜二つで、当初は本田茂治でさえ見間違えた。その後、本田茂治と婚約するが、結婚前に本田茂治が他界。 周囲の反対はあったものの、最終的に本田吾郎を引き取って育てることになる。本田吾郎からは「ももこせんせ」、後に「かーさん」と呼ばれている。
茂野 英毅 (しげの ひでき)
本田茂治の高校時代からの親友で、横浜ブルーオーシャンズのチームメイト。引退寸前だった本田茂治にバッターへの転向を勧めるが、直後に事故で死亡させる結果となり、深い自責の念を抱いている。 そのためか、親友の忘れ形見である本田吾郎を非常に気にしており、折を見て気遣っている。そのうちに星野桃子と恋愛関係になり、本田吾郎が小学4年生の時に再婚し、本田吾郎の継父となる。 その後、福岡ファルコンズに移籍、家族とともに福岡に引っ越すことになる。
ジョー・ギブソン (じょーぎぶそん)
メジャーで活躍した超一流のサウスポー投手で、東京ウォリアーズに移籍した。当初はプロ野球を見下していたが、本田茂治にホームランを打たれ、本田茂治を唯一のライバルとして認めることになる。 しかし、直後に本田茂治の頭部に死球を投げ、翌日に死亡させてしまう。
清水 薫 (しみず かおる)
本田吾郎の同級生。本田吾郎の熱意に打たれて三船リトルに入団、紅一点として野球を始める。当初は野球の素人でキャッチボールもできなかったが、本田吾郎の熱心な指導により、徐々に上達していく。 同時に、本田吾郎に対して淡い恋心を抱くようになる。かなりの男勝りでおてんばだが、一途で純情な一面もある。また、小森大介が怪我でキャッチャーができなくなった時、1週間で本田吾郎の球を受けられるようになるなど、かなりの努力家でもある。
川瀬 涼子 (かわせ りょうこ)
アメリカからの帰国子女である小学6年生の女の子。横浜リトルの女性投手で、トーナメントの決勝戦で本田吾郎と対戦する。ジョー・ギブソンに似た投球フォームから投げる得意球のムービングファーストボールで、男の子以上の才能を見せる。 性格は男勝りで負けず嫌い。本田吾郎の初恋の相手でもある。
佐藤 寿也 (さとう としや)
本田吾郎の幼馴染で、本田吾郎に勧められて野球を始めることになる。本田吾郎の引っ越し後も野球を続け、リトルリーグの名門である横花リトルに入団し、三船リトルの本田吾郎と再会、死闘を演じる。 ポジションはキャッチャー。頭脳明晰であり、冷静沈着なリードでチームを牽引する。またバッターとしての才能も非凡であり、チャンスに強い強打者となっている。
クレジット
原作
MAJOR (めじゃー)
プロ野球選手の父を持つ主人公本田吾郎がその類まれなる才能といかなる困難にも負けないバイタリティを武器に、並み居る強豪たちと野球で戦っていく半生を描いた長編野球漫画。小学館「週刊少年サンデー」1994年... 関連ページ：MAJOR
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