概要・あらすじ
生徒のほとんどが良家の子女ばかりの東邦星華高等女学院に通う、洋食屋のひとり娘・鈴川小梅は、親友のお嬢様・小笠原晶子から一緒に野球をして欲しいと誘われ、思わず承諾してしまう。女性を下に見る許婚の鼻を明かそうという理由から野球を始めることを思い立った晶子だが、ルールはおろか野球がどんなスポーツかも知らない有様。
はたして、彼女達の野球への挑戦は成功するのだろうか。
登場人物・キャラクター
鈴川 小梅 (すずかわ こうめ)
『大正野球娘。』の主人公。麻布十番商店街の洋食屋「すず川」の看板娘。明るく人当たりの良い性格で、クラスメートから悩みを相談されることが多く、その流れで小笠原晶子と共に野球に挑戦することに。 ポジションはキャッチャーで、晶子とバッテリーを組むことに。
月映 静 (つくばえ しずか)
『大正野球娘。』の登場人物。月映巴の双子の妹。巴と違って細かいことに気を配る世話好きな性格で、いつも大ざっぱな巴の面倒を見ている。清楚で和装の外見とは裏腹に巴同様に運動神経が優れており、彼女に引っ張られる形でチームに参加。 チームでは一塁手を務める。
石垣 環 (いしがき たまき)
『大正野球娘。』の登場人物。小説家の父を持ち、自身も将来は小説家を目指す、宗谷雪の幼なじみ。男言葉でズバズバとした物言いのため誤解されやすいが、本当は寂しがり屋で雪にだけ心を開いている。 雪同様に彼女も数少ない野球経験者で、チームではショートを担当。
宗谷 雪 (そうや ゆき)
『大正野球娘。』の登場人物。鈴川小梅や小笠原晶子と同じクラスで、級長を務めるクラスのまとめ役。優しくおっとりとした性格だが、思ったことははっきり口にするタイプ。野球の知識と経験があるが、その理由は秘密にされており、チームではセカンドを担当。
菊坂 胡蝶 (きくさか こちょう)
『大正野球娘。』の登場人物。桜見鏡子の寮のルームメイト。陸上部に所属し、その優れたスタートダッシュが走塁向きだと見込まれてチームに加わる。母親が芸者という仕事柄、家族のぬくもりに縁が無く、家族仲の良い鈴川小梅に憧れている。 チームではセンターで一番打者を務める。
アンナ・カートランド (あんなかーとらんど)
『大正野球娘。』の登場人物。東邦星華高等女学院で英語を教えるアメリカ人教師。鈴川小梅らの良き理解者となり、チームの顧問を務めるなどして彼女達をバックアップする。
月映 巴 (つくばえ ともえ)
『大正野球娘。』の登場人物。月映静の双子の姉。ボーイッシュで美形なルックスと剣術の達人ということもあり、下級生に絶大な人気を誇る2年生。外見に反して奔放かつ大ざっぱな性格で、かわいい女の子が大好き。 チームではサードで四番打者を務め、戦力の要を担っている。
川島 乃枝 (かわしま のえ)
『大正野球娘。』の登場人物。工学博士の父を持ち、成績は学院トップの優等生。理論的なものの考えとクールな性格で、チームの参謀役として活躍する。物言いは単刀直入だが、チーム内での信頼は厚い。ポジションはレフトを担当。
尾張 紀子 (おわり のりこ)
『大正野球娘。』の登場人物。月映巴や月映静の親友で新聞部員。二人に強引に誘われてチームに参加。最初は選手として加わっていたが、その取材能力を活かして偵察やスコアラーを担当することに。
桜見 鏡子 (さくらみ きょうこ)
『大正野球娘。』の登場人物。女子寮に住む下級生。同じ寮生の月映巴に憧れており、彼女と一緒にいたいがためにチームに参加。運動が苦手なためにチームの足を引っ張りがちだが、次第に力を付けていく。チームではライトを務める。
小笠原 晶子 (おがさわら あきこ)
『大正野球娘。』の登場人物。総合貿易商社を営む小笠原家の令嬢。そんな家柄から国際感覚、社交性、先見性に優れており、そのために女を見下す許婚の言葉に反発し、鈴川小梅らを巻き込んで野球に挑戦することに。 見た目に反して活動的で強気な性格の持ち主。ポジションはピッチャーを務める。