メタルK

メタルK

両親を殺され、自身も生きたまま焼かれた少女・冥神慶子は、サイボーグKとして蘇生し、新たに得た能力を使って、家族の命を奪ったものへの復讐を果たしていく。

概要・あらすじ

冥神慶子は冥神薬品工業の社長令嬢として何不自由ない幸せな生活を送っていたが、会社の乗っ取りを画策した兵藤勇たちによって両親を殺され、自らも放火によって焼死する。15年後、サイボーグKとして蘇生した冥神慶子は、両親を殺したものたちへの復讐を果たしていく。

登場人物・キャラクター

K (けい)

『メタルK』の主人公で、サイボーグ。冥神薬品工業の社長令嬢であったが、企業の乗っ取りを企てた兵頭勇たちによって両親を殺害され、自分も生きながらにして放火され、世間的には焼死している。15年後、伊郷瑠の手で脳のみを残して全身を改造され、サイボーグKとして蘇る。外見は15歳当時の美しい容姿を保っている。 皮膚はゴム状の特殊な外装によって作られている。感情が高ぶると、オイル状の黒い涙を流す。その際、内部から高熱を発し、皮膚が融け始めて金属製の骨格があらわになる。融けだした皮膚は、硫酸のように強酸性をもつゼリー状の物質になり、人間の体を溶かす。当初は全身が融けだしていたが、組織(ユニオン)との戦いに身を投じるうちに感情をコントロールすることを身につけ、自在にこの現象を操作する必殺技・硫酸鞭を編み出す。

伊郷瑠 (いごーる)

『メタルK』の登場人物で、Kに仕える不気味な小男。元は冥神薬品工業の生科学分室長だったマッドサイエンティスト。当時の社長からの信頼が厚く、冥神家の別荘の近くに特別な研究所を与えられ、研究に没頭していたところ冥神慶子たちの殺害を目撃する。冥神薬品工業を解雇された後、冥神慶子と冥神家の飼い犬ジェイソンをサイボーグとして蘇生させ、Kの復讐に協力する。

ジェイソン

『メタルK』に登場するサイボーグ犬。元は冥神家の飼い犬であったが、伊郷瑠によって改造される。Kと同じく、金属製の骨格を持ち、銃弾をも跳ね返す。体内には厚さ5センチの鉄板を一瞬で切り裂く鋭利なブレードを備えている。

兵頭 勇 (ひょうどう いさむ)

『メタルK』の登場人物で、冥神薬品工業の社長。15年前は若くして冥神薬品工業の部長になり、冥神慶子の婚約者でもあった。実は組織(ユニオン)と呼ばれる武器輸出企業と内通しており、冥神薬品工業の乗っ取りを企てていたが、そのことが当時の社長に露見し、製作部の卯川、社長秘書斑猫玲花とともに冥神一家の殺害を敢行する。 サディスティックな人物で、冥神慶子の体にオイルをかけ、火を放った張本人。

卯川 (うがわ)

『メタルK』の登場人物で、冥神薬品工業の工場長。15年前は冥神薬品工業の製作部に所属していたが、兵頭勇たちとともに冥神一家の殺害に加担する。Kに殺害され、兵頭勇をおびき出すきっかけとなる。

斑猫 玲花 (はんみょう れいか)

狩猟協会・政府公認の射撃場である斑猫シューティング・クラブのオーナー。クレー射撃や猟を行っているが、裏では人間を狐に見立ててハンティングしている異常者である。15年前は冥神薬品工業の社長秘書で、兵頭勇の愛人。冥神一家の殺害に加担し、その経験が忘れられずに人間狩りを繰り返している。

阿摩鬼 勲 (あまき いさお)

冥神薬品工業のナンバー2。小心者で冷酷になりきれない性格であり、冥神一家の殺害には加担しなかったため、出世の面では兵頭勇に遅れをとっている。その分人間らしい感情も持ちあわせており、政略結婚としか考えていなかった兵頭勇とは違い、冥神慶子に本心から恋をしていた。

滑沢

組織(ユニオン)に所属する、人間兵器(ウェポノイド)と呼ばれる改造人間。人間とタコの遺伝子細胞を融合させられており、手のひらなどに吸盤を持つ。吸盤で壁や天井に張り付いて移動し、暗殺を専門とする殺し屋(ヒットマン)。組織(ユニオン)の人名リストを流出させた阿摩鬼勲に、象牙病の原因となる細菌を改良した菌を注射する。

宇田川 優 (うだがわ ゆう)

組織(ユニオン)の幹部の暗殺を繰り返している21歳の青年。3年前、警察官であった父親が組織(ユニオン)の人名リストを捜査中に入手したことがきっかけで、組織(ユニオン)に狙われる。父親と二人で中近東への脱出を図るが、組織(ユニオン)によって乗っていた航空機を爆破され、父親は死亡。 生き残った宇田川優はパレスチナゲリラの一員となり、ゲリラ活動のエキスパートとなって帰国する。組織(ユニオン)幹部の伊富新兵衛を殺害しようとした現場でKと知り合う。その後、人間兵器(ウェポノイド)飛城の攻撃を受け重傷を負うが、伊郷瑠によって改造手術を施され、サイボーグとして蘇る。 体のあちこちを機械化されるが、頭部など生身の箇所も多い。完全に機械化された左腕は20トンもの力を発揮することができる。

神宮寺大佐

組織(ユニオン)の総帥。第二次世界大戦中に人体実験を繰り返していた元旧日本軍の軍人で、ナチスの幹部ムゲルスとともに組織(ユニオン)を設立する。組織(ユニオン)に歯向かってきたKや宇田川優たちを抹殺するため、組織(ユニオン)の改造人間・人間兵器(ウェポノイド)たちを送り込む。

飛城 (とびしろ)

組織(ユニオン)に所属する、人間兵器(ウェポノイド)と呼ばれる改造人間。人間とムササビの遺伝子細胞を融合させられており、高速で空中を飛び回る。血管拡張剤(ロコニール)を使用しており、超人的なスピードで行動することが可能。そのスピードに耐える肉体も備えている。大量のナイフを身につけており、投げて攻撃するだけでなく、身を守る鎧としても活用する。

磯鬼 (いそき)

組織(ユニオン)に所属する、人間兵器(ウェポノイド)と呼ばれる改造人間。人間とフグの遺伝子細胞を融合させられている。巨大な体から無数の針を伸ばすことができ、フグの毒で攻撃する。また、体内の鉄分を針の部分に集中させることも可能で、その際には鉄板をも貫く硬度を発揮する。電気を操る人間兵器(ウェポノイド)雷鳥との合わせ技アイアンクラッカーを使用する。

雷鳥 (らいちょう)

組織(ユニオン)に所属する人間兵器(ウェポノイド)と呼ばれる改造人間。人間と電気ウナギの遺伝子細胞を融合させられている。瞬時に六百万ボルトの電流を発生させることが可能で、電気を使った攻撃を得意とする。人間兵器(ウェポノイド)磯鬼との合わせ技アイアンクラッカーを使う。Kと宇田川優に襲いかかるが、磯鬼とともに重傷を負う。 しかし、動物細胞との融合を容易にさせるよう遺伝子を改造された特性を活かし、磯鬼と細胞を同化させて復活する。

集団・組織

組織 (ゆにおん)

『メタルK』に登場する組織。旧日本軍の神宮寺大佐とナチスのムゲルスによって設立された軍需産業。正式名称は薔薇十字団(ローゼン・クロイツ)。世界各国に支部を持ち、化学兵器や生体兵器の開発を行っている。日本では大企業の役員や、警察内部にまで組織(ユニオン)の幹部が存在し、絶大な権力を持っている。

書誌情報

メタルK 全1巻 〈ジャンプコミックスセレクション〉 完結

第1巻

(1998年9月発行、 978-4834216615)

メタルK 全1巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉 完結

第1巻

(1987年5月発行、 978-4088516578)

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