重機甲兵ゼノン

重機甲兵ゼノン

軍事秘密組織赤い海によってサイボーグに改造された少年叶飛鳥が、仲間の協力を得ながら赤い海に復讐を果たそうとする物語。掲載誌のリニューアルに伴いストーリーの全貌が明らかにならない段階で連載終了したが、後に続編『XENON-199X・R-』として再開している。

正式名称
重機甲兵ゼノン
ふりがな
じゅうきこうへいぜのん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
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概要・あらすじ

旅客機の墜落事故に巻き込まれた叶飛鳥は、記憶喪失となって街を彷徨っていた。その後、彼は軍事秘密組織赤い海によって拉致され、サイボーグゼノンとして人体改造を施されていたことを思い出す。ゼノンを狙って飛鳥の母や一般人をも平気で殺害する赤い海の刺客に、飛鳥の怒りが爆発する。

登場人物・キャラクター

叶 飛鳥

軍事秘密組織赤い海によって拉致され、ゼノンと呼ばれるサイボーグへの改造を施されている。旅客機の墜落事故で失踪する前は須賀山高等学校に通う高校生だった。当初は記憶を失っていたが、目前で母親を殺害されショックで記憶を取り戻す。自分の体を改造し母を殺した赤い海に復讐を誓い、その壊滅を宣言している。 同じゼノンへの改造を施された7人はいずれも拒否反応で失敗しており、唯一の成功例である彼には何らかの特別な要因があるとされている。

新田 薗子

同じ須賀山高等学校で一学年上の叶飛鳥へ、恋心を抱いていた。特技のようなものは持たないが、記憶喪失の飛鳥へ献身的に尽くし、彼がサイボーグとなって赤い海と戦う立場になったと知った後も関わろうとする。

新田 兵衛門

新田薗子の祖父にして、「ゼノンシステム」の基礎を構築した科学者。赤い海に家族を人質を取られ、強引に協力させられていた。赤い海を脱走するも妻を殺され、全財産を投じて秘かに反撃の準備を進めていたが、事情を知らない息子には財産を食いつぶした無責任な男と憎まれている。ゼノンとなる叶飛鳥のため、ヘルメット状の防具や火器を提供した。

ゼノン

『重機甲兵ゼノン』に登場する生体兵器開発プロジェクト、また、それによって生み出されたサイボーグ。常人の300倍の筋力を持ち、新型形状記憶合金で硬質化した皮膚は対戦車砲も跳ね返す。白兵戦に優れ、単体で大都市を容易に制圧できるとされている。しかし開発元の組織赤い海によれば、叶飛鳥を除く7名はいずれも何らかの拒否反応を起こして失敗に終わっている。

郷田 竜二 (ごうだ りゅうじ)

叶飛鳥と同じ須賀山高等学校の三年生で、同校の応援団長を務める。空手を得意とし、兵士や赤い海のエージェントを一撃で倒すほどの腕前だが、ゼノンなどサイボーグ戦士には太刀打ちできない。須賀山高校では飛鳥とよく衝突していたが、ゼノンとなり赤い海と戦う彼の境遇を知り、仲間として共闘するようになる。 幼い頃に両親を亡くし、新田薗子の親戚家へ養子となったため、薗子とは幼馴染である。

冴野 陽子 (さえの りょうこ)

将来有望な女子陸上選手だったが、交通事故で再起不能となった。さらに赤い海に拉致され、下半身を強化されたサイボーグにさせられ、赤い海を憎んでいる。常人を越える脚力を持つが、しばしば機械の体に拒否反応が起こり、全身に激痛が走る。現在はフリーカメラマンで、新田兵衛門とは協力関係にある。

リサ

新田薗子と親しい、ボーイッシュな少女。薗子が叶飛鳥を助けようと行動し、それに付き添うことで飛鳥と赤い海の戦いに、事情を十分に理解しないまま巻き込まれる。

トウノ

赤い海の幹部だが、組織とは別の目的を持つような振舞いが目立ち、その正体は不明。叶飛鳥のもとへ次々と刺客を送り込むが、目的はゼノンの力を試し、引き出すことにあると見られる。自ら戦闘の場に赴くことはないが、超能力のような力を発揮してサイボーグ兵士すら圧倒することがある。

ジェイスン・ボードガルド

赤い海で暗殺専用に開発されたサイボーグ。トウノの指示でゼノンを捕える、もしくは抹殺する役目だったが、来日直後に脱走。改造された体の不具合で常に不快感にさいなまれており、それを和らげるため秘かに殺人を繰り返す。叶飛鳥の母を殺害し、ゼノンとなった飛鳥と戦うが、トウノに捨て駒扱いされ自暴自棄になる。 薗子とリサを人質に取り、ゼノンと再戦した。

市村 慶一郎 (いちむら けいいちろう)

脳改造を専門とする赤い海の科学者だったが追放され、幹部のトウノが個人的に雇っていた。独自に開発したサイボーグ兵士「赤ひげ」「青ひげ」をもってゼノンを倒そうとする。新田兵衛門とは学生時代のライバルであり、彼の研究を危険視した兵衛門によって大学追放に至った。

トライアングル

グリーンベレーあがりの傭兵三人組で、標的を包囲する三位一体の戦法を駆使する。それぞれ赤い海によって改造されたサイボーグ兵士で、モビル・プロテクターに乗り込み強大な戦闘能力を発揮する。

集団・組織

須賀山高等学校応援団 (すがやまこうとうがっこうおうえんだん)

『重機甲兵ゼノン』に登場する組織。リサに「我が校の凶悪応援団」と呼ばれる暴力的な学生の一団であり、全校生徒をほぼ従えている。いずれも団長の郷田竜二を慕い、彼の下で統制がとれているが、敵視している叶飛鳥にはかなりの暴力を振るう。ゼノンを狙う赤い海の手にかかり、郷田以外の全員が死亡した。

赤い海 (あかいうみ)

『重機甲兵ゼノン』に登場する、軍事兵器開発団体。通称「ルージュ」と呼ばれる。全容が掴めない巨大組織であり、兵器開発のため非合法な実験・研究や、人間を拉致・殺害するための破壊活動も辞さない。日本の各企業やマスコミを掌握し、非合法活動のもみ消しも容易に行う。26の開発セクションを持ち、生体と機械によるサイボーグを生み出す「プロジェクトX」などが進行していた。

その他キーワード

モビル・プロテクター

『重機甲兵ゼノン』に登場する兵器。赤い海が開発した人型の装甲兵器だが、普通の人間では玩具のロボット程度の動きしかできないとされていた。薬品によって反射神経系統を急激に発達させられたトライアングルによって、ゼノンを圧倒する性能を発揮した。

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