攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER

攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER

サイボーグやアンドロイドが日常的なものとなった世界で、テロや汚職、暗殺といった様々な犯罪を抑止・対処する組織・公安9課(攻殻機動隊)の活動を描く士郎正宗の代表シリーズの一作。『攻殻機動隊 GOST IN THE SHELL』と『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』の空白を埋める、4つのショートストーリーで構成されている。なお、384ページに及ぶ単行本の約半分は、士郎正宗自身が書いたテレビアニメ用のシナリオ原案や設定、コンテなどを編纂した資料集。

正式名称
攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER
ふりがな
こうかくきどうたいいってんご ひゅーまん えらー ぷろせっさー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
講談社コミックスDX(講談社)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

第1作『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』と、その4年半後を描いた続編『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』の間に起きた事件、という体で、草薙素子無き公安9課の活動が4本のショートストーリーで描かれる。各話のあらすじは以下の通り。FAT CAT:荒巻大輔の知人・早坂が不審な動きをしているので調査してほしいという依頼から始まる。

早坂はすでに死んでいたが、何者かの遠隔操作によって操られ、軍部や公安の極秘データを探っていた。DRIVE SLAVE:公安9課が、ある事件の告発者を護送中、謎の組織に攻撃される。敵の正体も解らぬまま迎撃に追われる公安9課のメンバーだったが、別件で訪れた草薙素子と鉢合わせ、彼らは久しぶりに共闘することに。

MINES OF MIND:武器密売容疑者を狙った連続殺人を追い、自衛軍と共同捜査を行うことになった公安9課バトーは軍時代の同僚キムと組んで捜査に当たることになる。LOST PAST:不審死した公安6課の捜査員から物語が展開。

調査を進めていくと、外務省に隠蔽されたある事実が浮上。

登場人物・キャラクター

バトー

筋肉に覆われた屈強な大男で、陸上自衛軍のレンジャー部隊に所属していた経歴を持つ。髪型は角刈りか長髪を後ろで束ねている。両目を円形の義眼に変えているほか、身体のあちこちをサイボーグ化しているが、全身義体ではない。隊員のなかでも軽口・無駄口が多い陽気な男。 「電子戦が専門」などと嘯いているが、外見からも想像がつく通り、荒事のほうが向いている。部隊でのポジションは高い戦闘力、とくに肉弾戦への適性から、先陣を切って突入するポイントマン的な役割が多い。ちなみに、「MINES OF MIND」でローファという彼女がいることが発覚した。ローファは現実では95歳の男性なのだが、バトーはそれを知らない。

トグサ

本庁の刑事から公安9課に転属した男。軍人上がりが多い公安9課にあって、刑事としての彼の着眼点はある意味で意外性があり、事件解決の鍵になることもしばしば。『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』では新米ということで良くからかわれていたが、経験を積んだことで一人前の扱いを受けるようになっている。 「DRIVE SLAVE」では偽装武器庫を用意していたり、50口径の対戦車ライフルをぶっ放そうとしたりするなど、荒事面でも頼もしく成長し、草薙素子が抜けた穴を埋めるべく奮闘。

荒巻 大輔 (あらまき だいすけ)

内務省公安部の部長で、公安9課(攻殻機動隊)の指揮官を務める人物。豊富な人脈と優れた政治手腕で有利な状況を作ることに長けた戦略家で、部下たちがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、様々な要人と交渉して環境を整えることが主な役目である。 また、洞察力が極めて高く、部下たちの報告から事件のピースを見事に組み上げ、解決へと導いていく。「犯罪に対して厳しく公正に取り締まる」という自らの信念にのみ忠実であり、保身に走ることがないのも特徴。

イシカワ

公安9課の中核メンバーのひとり。髭の濃い壮年男性で、正確な年齢は描写されていないが、おそらく9課のなかで荒巻大輔に次いで高齢。ネットからの情報収集や分析、及び電脳戦が得意分野で、後方支援を主な役割とする。

サイトー

公安9課の中核メンバーのひとり。坊主頭で左眼にアイパッチ型の義眼・タカの目を装備しているのが特徴。前線で戦うタイプだが、先陣を切るケースは少なく、中~遠距離からの支援攻撃や狙撃が中心である。「LOST PAST」では、タカの目と自前の精密狙撃ライフルで、敵狙撃手の袁に撃ち勝つ姿が見られる。

ボーマ

公安9課の中核メンバーのひとり。バトーに匹敵する大柄な男でスキンヘッドが特徴。また、バトーと同じような円形の義眼を装備している。体格とは裏腹に、情報収集や電脳戦に長けており、前線に出る機会は稀。

アズマ

草薙素子が去った後に公安9課に配属された新人隊員だが、入隊の経緯は不明。視覚と嗅覚に優れた性能を持っており、トグサと組んで序盤の聞き込みや張り込み、現場検証などを行うことが多い。ひょうきんでお調子者な性格だが、口が悪く、クライアントを怒らせてしまうこともある。

草薙 素子 (くさなぎ もとこ)

通称は少佐。脳と脊髄以外がすべて人工物となる完全義体の女サイボーグで、格闘、射撃はもちろん、電脳戦でもウィザード級(超天才電脳技術師級)の腕前を誇る。かつては公安9課の実戦部隊リーダーとして中核を担ったが、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』で人形使いと融合した結果、今は公安9課を離れて独自の活動にシフトしている。 「DRIVE SLAVE」では、たまたま標的が同じだった公安9課の面々と鉢合わせし、共闘することになった。

集団・組織

公安9課 (こうあんきゅうか)

『攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER』に登場する組織で、別名・攻殻機動隊。国際救助隊という建前で荒巻大輔が創設し、指揮する非公開の特殊部隊。内閣総理大臣直轄で、犯罪の芽の捜査と除去を主任務とする組織。潤沢な予算があてがわれており、高性能な光学迷彩(京レ製 2902型)や思考戦車(フチコマ)といった最先端装備の使用を許可されている。

その他キーワード

サイボーグ

『攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER』に登場する用語。人体の一部、または脳と脊髄以外を人工パーツに換装した人間のこと。前者を部分サイボーグ、部分義体化、後者を全身サイボーグ、または完全義体とも呼ぶ。部分サイボーグは、主に人体機能の補強・強化が目的になるが、結合部分などの強度問題で大幅な身体能力向上は望めない。 対して、全身サイボーグの場合は、そういった制約が少なくなるため、(使用しているパーツにもよるが)常人の数倍のパワーやスピードを発揮できる。

書誌情報

攻殻機動隊 全1巻 〈講談社コミックスDX〉 完結

第1巻

(2008年3月発行、 978-4063754537)

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