モブ子の恋

モブ子の恋

田村茜の代表作で、キャッチコピーは「脇役だって恋をする」。現代日本の広島県を舞台に、アルバイト先の入江博基に恋をした控えめな女子大学生の田中信子の淡い初恋と日常を描いたピュア・ラブストーリー。ノース・スターズ・ピクチャーズ「月刊コミックゼノン」2017年5月号から2018年9月号にかけて連載されたのち、コアミックス「コミックタタン」(現・ゼノン編集部)で2018年8月から配信の作品。2021年7月に広島高速交通株式会社および広島市とのコラボレーション企画として、本作の主な舞台となる上安駅と周辺施設でスタンプラリーが開催された。また、新久千映の『ワカコ酒』とコラボレーションした特別編が、「月刊コミックゼノン」2021年7月号に掲載されている。2023年5月、2024年に実写映画化されることが発表された。

正式名称
モブ子の恋
ふりがな
もぶこのこい
作者
ジャンル
恋愛
 
日常
レーベル
ゼノンコミックス(コアミックス)
巻数
既刊20巻
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脇役だった女性の初恋物語

生まれてからずっと周囲の人々の片隅で、脇役として過ごしてきた女子大学生の田中信子が、同僚で同級生でもある入江博基に恋をするところから物語が始まる。積極的な行動が苦手で引っ込み思案な信子が、博基に対して勇気を振り絞って一歩ずつ距離を縮めようと努力する姿を描いた、ささやかで爽やかな初恋物語。本作の主な舞台となるのは広島県広島市にある上安駅付近で、周辺施設も登場する。

地味で生真面目な理系男子×地味で不器用な脇役女子

ヒロインの田中信子は、周囲から「モブ子」のあだ名で呼ばれているほど地味でおとなしい女子。そんな信子は、アルバイトを始めたばかりの頃に助けてくれた入江博基に淡い恋心を寄せるようになるが、それは彼女にとって遅咲きの初恋でもあった。そんな信子の気持ちを知らぬまま同僚として接している博基は、彼女と同様に地味で生真面目な青年だが、誰に対しても優しく接する温和な性格の持ち主。博基は、職場や食事会の出来事をきっかけに信子を意識するようになり、彼女への思いを自覚する。

初恋をきっかけに勇気をふり絞る信子

昔から積極的な行動が苦手な田中信子は、他者との距離を縮めたいのに、なかなか一歩を踏み出せずにいた。そんな信子は、入江博基に思いを寄せるようになり、勇気を振り絞ってさまざまな行動を起こし、恋愛や周囲の人たちとの交流を通して成長していく。当初は信子目線で描かれていたストーリーは博基目線でも進行し、奥手な二人のじれったいやり取りや、ほのぼのとした日常が見どころとなっている。明確な敵キャラや恋敵が登場しないのも、本作の大きな特徴となっている。

登場人物・キャラクター

田中 信子 (たなか のぶこ)

とある大学に通う2年生の女子。一人っ子で愛媛県出身。黒髪のボブヘアで地味で目立たない風貌から、「モブ子」の通称で呼ばれることがある。人付き合いが苦手で引っ込み思案ながら、努力家で気遣いにあふれた思いやりのある性格をしている。アパートに一人暮らしで、大学に通いながらスーパーマーケットでアルバイトをしている。同じ大学に通う同級生の入江博基とは、アルバイト先で知り合った。まだ新人だった頃、博基に助けてもらったのをきっかけに恋心を抱くようになり、仕事やデートを通してゆっくりと距離を縮めていき、交際を開始する。ボディタッチが苦手で、教えるのは教わることより緊張する。

入江 博基 (いりえ ひろき)

田中信子と同じ大学に通う2年生の男子。信子のアルバイト先の同僚でもある。広島県出身。黒髪のショートヘアで、眼鏡をかけている。礼儀正しい生真面目な理系男子で、誰に対しても分け隔てなく、物腰の柔らかい態度で接する。色恋沙汰には疎いタイプながら、いくつかの出来事を経て信子への恋心に気づき、ゆっくりと距離を縮めていき、彼女に告白して交際を始める。

書誌情報

モブ子の恋 20巻 コアミックス〈ゼノンコミックス〉

第14巻

(2022-09-20発行、 978-4867204238)

第15巻

(2023-01-20発行、 978-4867204610)

第16巻

(2023-05-19発行、 978-4867205044)

第17巻

(2023-09-20発行、 978-4867205662)

第18巻

(2024-01-19発行、 978-4867206065)

第19巻

(2024-05-20発行、 978-4867206478)

第20巻

(2024-09-20発行、 978-4867206836)

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