リビドーズ

リビドーズ

初連載となった『群青戦記 グンジョーセンキ』続く笠原真樹の連載2作目。感染した状態で性的に興奮すると、肉体が異形の怪物に変化するウイルス「リビド」が蔓延した現代の日本を舞台にしている。不完全な感染によって右腕のみが肥大化した脇谷イサムが、大切な人たちを守るために戦う姿を描いた異形バトルアクション。生物の中にあまねく存在し、子孫を残して人類を繁栄させるために不可欠な要素である性欲が、逆に人類を滅ぼす要因となる皮肉めいた展開や、リビドやその感染者に翻弄される人類たちがパニックに陥る様子が大きな見どころとなっている。集英社「週刊ヤングジャンプ」2018年48号から2020年33・34合併号にかけて連載の作品。

正式名称
リビドーズ
ふりがな
りびどーず
作者
ジャンル
バトル
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
全7巻完結
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

脇谷 イサム (わきや いさむ)

とある高校に通う2年生の男子。気が弱いうえに要領が悪いことから自己評価が低く、部活の先輩やアルバイト先の店長から苗字の脇谷をもじって「脇役」と揶揄されるなど、鬱屈した日々を過ごしている。優しい母親や親友の神田、片思いの初瀬アカリを心の支えにしていたが、唯一の特技と自負していた陸上競技をケガで断念しなければならなくなり、絶望する。そんな中、リビドに感染した女性からキスをされたことで不完全な感染者となり、近いうちに自分も怪物に変化すると悲観し、思い残しを清算するためにアカリに告白する。だが、告白の返事をもらう前にリビド感染者になったクラスメートに襲われ、彼女を守ろうとした際に性的興奮から右腕だけが肥大化してしまう。しかし、その姿を見ても、アカリがまったく気味悪がることなく受け入れてくれたことに感動し、改めて惚れ直すとともに彼女を守り抜こうと決意する。のちにアカリに再び告白し、晴れて両思いの関係となる。

初瀬 アカリ (はつせ あかり)

脇谷イサムと同じ高校に通う2年生の女子で、イサムのクラスメート。実家が助産院をしていることから、将来は看護関連の専門学校に進学することを考えている。明るく優しい性格で、女子の友達も多く、男子からも人気がある。イサムとは小学校時代に面識があったが、現在は疎遠になっており、イサムから好意を寄せられていることに気づいていない。しかし、初瀬アカリ自身も小学生時代のイサムを覚えており、彼がリビド感染者であることを知ってもまったく偏見を持つことはなかった。

書誌情報

リビドーズ 全7巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第1巻

(2019-02-19発行、 978-4088912349)

第7巻

(2020-08-19発行、 978-4088916514)

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