概要・あらすじ
掟によって男子しか王位を継承出来ない王国シルバーランドの王女サファイアは、両親である国王と王妃の意向で女性である事を隠し、王子として暮らしていた。しかし、王位を狙う王族のジュラルミン大公は、サファイアが女性ではないかと疑い、様々な陰謀を巡らす。
登場人物・キャラクター
サファイア
掟によって男子しか王位を継承出来ない王国シルバーランドの王女として生まれるが、両親の意向で表向きは王子として育った。誕生前、天国で天使のチンクの悪戯のために男の心を授けられ、凛々しい言葉遣いや振る舞いも身に着いている。 剣術の腕前も男の騎士に引けを取らず、勇気や行動力も兼ね備えているが、内心は年頃の娘らしく恋がしたいと思っていた。そのため、自分の素性を疑う隣国ゴールドランドの王子フランツ・チャーミングの前に「亜麻色の髪の乙女」として現れて、想いを通わせる。 その後、父であるシルバーランド国王が失踪し、王位を狙う王族のジュラルミン大公の陰謀で流刑所である棺桶塔に投獄された。 しかし、素性を隠してリボンの騎士と名乗り、圧制を敷くジュラルミン大公に戦いを挑む。
プラスチック
サファイアの国シルバーランドの王族ジュラルミン大公の息子。少年だが、年齢よりも幼い幼児のような言動をする。王位継承権を持っているので、シルバーランド国王を幽閉し、サファイアを投獄した父親によって国王に推戴された。
ツララ女王 (つららじょおう)
北方の王国クールランドの支配者で、その冷酷さから「雪の女王」とも呼ばれる。サファイアの国シルバーランド侵略を目論み、王位を簒奪する野心を持つ王族ジュラルミン大公や魔界の王魔王メフィストを味方につけた。 自国におびき寄せたサファイアとすり替えた偽者をシルバーランドに送り込み、支配しようとした。
へケート
魔王メフィストとヘル夫人の娘。魔女ながらも心根の優しい少女なので、前途を危惧する父親がサファイアの持つ男の心を奪おうとさせるが、逆に意気投合して友人となった。魔法もほとんど使うことが出来ない。
ガマー
サファイアの国シルバーランドの流刑所棺桶塔の牢屋番。酷薄な性格で投獄されてきたサファイアとシルバーランド王妃を虐待する。しかし、シルバーランド実権を握った王族ジュラルミンの命で暗殺しようとしたシルバーランド王妃に命を救われて改心。 以後は忠義を尽くす。
魔王メフィスト (まおうめふぃすと)
魔界の王であり、魔女ヘケートの父親にして、ヘル夫人の夫。娘の魔女としては優し過ぎる性格にその前途を危惧し、サファイアの持つ男の心を奪わせて、強い性格に変えようと目論む。数々の魔術を使う。
フランツ・チャーミング (ふらんつちゃーみんぐ)
サファイアの国シルバーランドの隣国ゴールドランドの王子。シルバーランドを度々訪れるが、当初はサファイアが女性である事は気づかなかった。カーニバルの日にサファイアが変装した「亜麻色の髪の乙女」に一目惚れし、後にその正体を知る。
シルバーランド王妃 (しるばーらんどおうひ)
サファイアの母親。夫であるシルバーランド国王の失踪後、ジュラルミン大公に自白薬を飲まされて、戴冠式でサファイアが女性である告白し、娘と共に流刑所の棺桶塔に投獄される。
シルバーランド国王 (しるばーらんどこくおう)
サファイアの父親。腹黒い従兄弟のジュラルミン大公に王位を狙われるのを避けるために、男子しか王位を継承出来ない国の掟に逆らい、娘のサファイアを表向き王子として育てた。その秘密を気づいた、従兄弟のジュラルミン大公によって地下郎に幽閉されるがサファイアの活躍で復位する。
ジュラルミン大公 (じゅらるみんたいこう)
サファイアの父シルバーランド国王の従兄弟。腹黒い性格で、王族ながらも自身に王位継承権が無いため、息子のプラスチックを国王にしようと画策する。サファイアが女性ではないかと疑い、様々な陰謀を仕掛けて小隊を暴こうとした。 シルバーランド国王を幽閉して、王位に就こうとしたサファイアが女性である事を暴露し、流刑所の棺桶塔に母であるシルバーランド王妃と共に投獄した。
X (えっくす)
謎の勢力X連合の首領。正体は一切不明で、全身鎧に覆われた謎の人物。X連合の軍勢に各国を侵略させ、サファイアの国シルバーランドを征服した。
ヘル夫人 (へるふじん)
魔界の王魔王メフィストの妻にして、魔女ヘケートの母親である強力な魔女。夫同様、娘の優し過ぎる性格に危惧を念を抱いていたが、一向にサファイアの持つ男の心を奪えない状況に業を煮やして地上に出現。 夫と共にサファイアをつけ狙う。
ナイロン卿 (ないろんきょう)
サファイアの国シルバーランドの王族ジュラルミン大公の腹心。権力志向で悪知恵に長けた男で、大きな鼻がトレードマーク。謎の侵略者X連合がシルバーランドを攻撃して来た際には、ジュラルミン大公を裏切って、暗殺した。
チンク
天国にいた天使だったが、悪戯好きで生まれる前のサファイアに男の心を授けてしまったため、天の神から罰として、男の心を取り戻すべく地上に遣わされた。地上世界では小さな少年の姿をして、サファイアを見守り、助ける。
X連合 (えっくすれんごう)
『リボンの騎士』に登場する組織。強力な軍事力で各国に侵攻し、次々と征服している謎の勢力。全身を鎧で包んだ謎の首領Xに率いられ、配下に様々な特殊能力を持った者を抱えている。各国の情報操作や農業への破壊工作など多種多様な侵略行為を行い、サファイアの国シルバーランドの隣国ゴールドランドを大艦隊で攻撃し、征服した。
場所
ゴールドランド
『リボンの騎士』に登場する王国。サファイアの国シルバーランドの隣国である王国。王子のフランツ・チャーミングがしばしばシルバーランドを訪問し、友好関係にある。後に謎の侵略者X連合の攻撃を受けて征服されてしまった。
シルバーランド
『リボンの騎士』に登場する王国。国名の由来は、昔領内から銀が産出したことによる。掟によって、男子のみが王位を継承出来るため、サファイアは女性でありながら王子として育てられた。シルバーランド国王が行方不明となり、王位を継承しようとしたサファイアが王族のジュラルミン大公によって女性であることが戴冠式で暴露され、その息子のプラスチックが王位に就く。 王国の実権を握ったジュラルミン大公によって圧制が敷かれるが、サファイアが扮したリボンの騎士の活躍で、国王が復位する。 しかし、その後もクールランドやX連合といった侵略者の攻撃を受けて、苦難の日々が続いた。
棺桶塔 (かんおけとう)
『リボンの騎士』に登場する建物。シルバーランドにある流刑所。女性である事を隠して王位に就こうとしたサファイアと、その罪に連座したシルバーランド王妃が収容された。牢屋番のガマーという男がいる。 サファイアはここから抜け出してリボンの騎士となった。
クールランド
『リボンの騎士』に登場する、北方にある王国。「雪の女王」とも呼ばれるツララ女王が支配する。近隣諸国を次々と征服し、サファイアの国シルバーランドにも食指を伸ばした。
クレジット
原作
リボンの騎士 (りぼんのきし)
女の子と男の子、両方の心を持って生まれた王女サファイア。隣国の王子フランツ・チャーミングと恋に落ちるが、王位を狙う大公一派、サファイアの女の子の心を狙う魔女が二人の前に立ちはだかる。手塚治虫が宝塚歌劇... 関連ページ：リボンの騎士
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