リボンの騎士

女の子と男の子、両方の心を持って生まれた王女サファイア。隣国の王子フランツ・チャーミングと恋に落ちるが、王位を狙う大公一派、サファイアの女の子の心を狙う魔女が二人の前に立ちはだかる。手塚治虫が宝塚歌劇へのノスタルジイを込めた少女メルヘン。

概要・あらすじ

天使チンクのいたずらで、女の子と男の子、両方の心を持って生まれた王女サファイア。男の子でなければ王位を継げない掟があるため、王子として育てられるが、亡き父の後を継いで即位する日、薬を飲まされた王妃は国民の前でサファイアが女であることを告白してしまい、国民をだました罪で母娘は罪人にされてしまう。

さらに、サファイアの女の子の心を奪おうとする魔女ヘル夫人に付け狙われることになる。サファイアは仮面をつけ、男装し、リボンの騎士として、天使チンクと共に国民を苦しめる大公一派や魔女と戦う。

登場人物・キャラクター

サファイア

シルバーランド国の王女。生まれた時に、男の子として国民に伝わってしまい、以後、女の子であることを隠し、王子のふりをしなければならなくなった。女の子として過ごせるのは1日の半分だけで、残りの半分は王子として人前に出なければならない。女の子として人前に出たい気持ちが抑えられず、あま色のカツラをつけ、ドレスを着てこっそり祭りに出かけ、フランツ・チャーミング王子と出会い、互いに恋心を抱く。 剣の名手だが、男の子の心を抜かれると力が抜けてしまう。

チンク

『リボンの騎士』に登場するおしゃまでいたずらっ子の天使。生まれるのを天国で待っているサファイアの魂に、男の子と女の子のハートを両方飲ませてしまう。罰として、サファイアが女の子として生まれたらすぐに男の子のハートを抜き取るように命じられ、下界へ降ろされる。下界では天使の羽もなく人間の少年となる。

フランツ・チャーミング

ゴールドランド国の王子。正体を隠して、女の子の姿をしたサファイアと出会い互いに恋心を抱くが、それがサファイアの変装だとは気づかなかった。その後、息子に王位を継がせたがっているジュラルミン大公の側近、ナイロン卿のわるだくみで、王殺害の疑いをかけられ、これをサファイアの陰謀だと思い込んでしまう。 海賊で、実の兄かもしれないブラッド船長の言葉で、自分が思いを寄せる娘が実はサファイアであったことを知る。サファイアがナイロン卿の矢で命を落とすと、生命のもとになる花をもとめて、あらゆる物に愛と生命を与える権利を持つビーナスの花園へおもむいた。

ジュラルミン大公 (じゅらるみんたいこう)

王位を狙うゲジゲジ眉毛の野心家。息子のプラスチックに王位を継がせたがっており、サファイアが実は女の子ではないかと疑っている。サファイアが女の子であると露見して願いが叶うが、息子みずからが女でも王になれると掟を変えてしまい、激怒する。サファイアを狙ったナイロン卿の矢が、息子のプラスチックに当たって、彼が瀕死の状態になった時、それが自分への天罰であると感じて自ら命を絶つ。

ナイロン卿 (ないろんきょう)

ジュラルミン大公の右腕として悪知恵を働かせ、サファイアの秘密を暴こうとする。毒を塗った剣でフランツ・チャーミングをサファイアと戦わせるが、結果的に王の死を招く。サファイアを狙うが、過ってプラスチックを射てしまい、やむを得ず出奔する。大きな鼻が自慢。

ヘル夫人 (へるふじん)

『リボンの騎士』に登場する女悪魔。捕らわれたサファイアの前に現れ、自由にしてやる代わりに、女の心をよこせと要求する。チンクに十字架を突きつけられて退散するが、再び現れて魔女の館へサファイアをさらってしまう。自分の娘にサファイアの美しい顔と声と女の子の心を与え、フランツ・チャーミングと結婚させようとしている。 女の子の心がだめだとわかると、サファイアの命と引き替えに、フランツ・チャーミングを娘のヘケートと結婚させようとする。だが、ヘケートに邪魔され、フランツ・チャーミングに十字架の剣で刺されて死ぬ。

へケート

『リボンの騎士』に登場する女悪魔ヘル夫人の娘。母親がサファイアの女の子の心と自分の心を入れ替えようとするのを嫌がり、母親が苦労して手に入れたサファイアの女の子の心を返してしまう。ヘル夫人の魔法で生まれたため、ヘル夫人の死とともにヘケートも死んでしまった。

ブラッド船長 (ぶらっどせんちょう)

海賊。漂流していたサファイアとチンクを船に乗せる。サファイアが女の子だと見抜き、フランツ・チャーミングの誤解を解いて、あま色の髪の娘がサファイアであると教える。フランツ・チャーミングとは恋敵となるが、どこか憎めないものを感じていた。実は、離れて育てられたフランツの兄である。 ナイロン卿の矢に倒れたサファイアを救うため、矢傷に効くという薬を求めて黒真珠島へ走り、自らも矢で傷を負うが、一人分しかない薬を自分には使わずに城へ届け、息を引き取る。

プラスチック

シルバーランド国ジュラルミン大公の息子。何もできないバカ王だったが、サファイアの男の子の心を飲み込んだとたん、毅然とした態度となり父のジュラルミン大公の仕打ちをサファイアにわびて、男しか王になれない掟を廃止する。サファイアを狙ったナイロン卿の矢を受け、ブラッド船長が命がけで持ち帰った矢傷に効く薬で命を取り留める。

ガマー

棺桶塔の牢番長。牢獄でサファイアと王妃を殺害するようにジュラルミン大公に命じられるが、失敗して怪我を負い、逆にサファイアに手当てをされ、以来、王妃とサファイアに尽くす忠実なしもべとなる。

博士 (はかせ)

ズーズー弁の訛りのために、王女を「王ズ」と報告し、これが国民に「王子」と伝わってしまい、サファイアは仕方なく男児として育てることになった。サファイアが女の子であると露見すると、国民をだました共犯として囚われの身となるが、プラスチックが掟を改めた際、釈放される。

乳母 (うば)

サファイアが女の子であることを知っている。彼女が、人目を忍び女の子として過ごせる1日の半分だけお世話をする。サファイアが女の子であると露見すると、国民をだました共犯として囚われの身となるが、プラスチックが掟を改めた際、釈放される。

シャネル5世 (しゃねるごせい)

ゴールドランドのフランツ・チャーミング王子のおじ。金に目がなく、フランツ・チャーミングを身分の高い金持ちの娘と結婚させたがっている。

ビーナス

愛の女神。あらゆる物に愛と生命を与える権利を持つ。しっと深く、気まぐれで自尊心が強い。命を落としたサファイアをよみがえらそうと生命の花をもらいに来たフランツ・チャーミングを自分の物にしようとする。

場所

棺桶塔 (かんおけとう)

サファイアが女の子であることが暴露され、王妃とサファイアが投獄された牢獄。サファイアはここに住むネズミたちに抜け穴を教えられ、リボンの騎士となって抜け出しては、ジュラルミン大公の威をかって乱暴するナイロン卿一派を懲らしめる。

その他キーワード

スコポン

『リボンの騎士』に登場する薬。興奮剤。飲んだものは、興奮して何でもペラペラとしゃべりだしてしまう。サファイア即位式に、これを飲まされた王妃はサファイアの秘密を国民の前で明かしてしまう。

アニメ

リボンの騎士

掟によって男子しか王位を継承出来ない王国シルバーランドの王女サファイアは、両親である国王と王妃の意向で女性である事を隠し、王子として暮らしていた。しかし、王位を狙う王族のジュラルミン大公は、サファイア... 関連ページ:リボンの騎士

書誌情報

リボンの騎士 全2巻 講談社〈講談社コミックスグランドコレクション〉 完結

第1巻

(1994年12月発行、 978-4063137057)

第2巻

(1994年12月発行、 978-4063137064)

リボンの騎士 全1巻 講談社〈講談社コミックスグランドコレクション〉 完結

第1巻

(1995年4月発行、 978-4063134124)

リボンの騎士 全2巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(1999年1月発行、 978-4062606400)

第2巻

(1999年1月発行、 978-4062606417)

リボンの騎士 全1巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻 少女クラブ版

(1999年11月発行、 978-4062606561)

リボンの騎士 全2巻 講談社〈手塚治虫文庫全集〉 完結

第1巻

(2009年1月発行、 978-4063737134)

第2巻

(2009年1月発行、 978-4063737141)

リボンの騎士 =Princess knight 全1巻 復刊ドットコム〈〉 完結

第1巻

(2012年11月発行、 978-4835449029)

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