レトロゲーとかマジウケる!

レトロゲーとかマジウケる!

ギャルっぽい今どきの女子高校生と漫画家でオタクの叔父が、レトロゲームでひたすら遊ぶ異世代ゲーム交流コメディ。往年のレトロゲームのパロディ作品の数々が登場するのが特徴。「月刊まんがタウン」2018年12月号から2019年12月号にかけて掲載された作品。

正式名称
レトロゲーとかマジウケる!
ふりがな
れとろげーとかまじうける
作者
ジャンル
ゲーム
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あらすじ

第1巻

ネタ作りに苦しんでいた崖っぷちの漫画家である小川よしおのもとに、突如として姪の寿美咲がやって来た。事情を聞くと、帰りの電車が来るまでのあいだ、ヒマつぶしをするために近くにあるよしおの家を訪ねたらしい。4年ぶりの再会と、完全にギャルになっていた美咲の風貌に驚くよしお。そんなよしおをよそに、美咲はヒマつぶしをするために押し入れを強引にあさり、レトロゲーム機「ヒャミコン」で勝手に遊び始める。美咲はレトロゲーム特有の理不尽な難易度や世界観、物理法則に爆笑しつつも、ひたすら遊び続ける。そんな美咲の無邪気な姿を見て、昔の情熱を思い出したよしおは、苦戦していたネーム作りを再開するのだった。(第1話「ギャルあらわる!」。ほか、12エピソード収録)

登場人物・キャラクター

小川 よしお (おがわ よしお)

漫画家の男性で、年齢は35歳。眼鏡を掛け、小太りの体型をしている。日々ネタ作りに四苦八苦している、あまり売れていない崖っぷちの漫画家。昔はゲームが大好きだった。ネーム作りで苦しんでいる時に、姪である女子高校生の寿美咲の訪問を受ける。仕事中に美咲が押し入れの奥にしまってあったレトロゲームで遊び始め、うるさくて仕事にならなかったため、成り行きから美咲にレトロゲームの説明や指南をすることになった。それ以来、帰りの電車を待つあいだのヒマつぶしにやって来る美咲の相手をすることになってしまう。レトロゲームのプレイ中のリアクションや、感覚が異なる美咲にとまどっていたが、徐々にそんな状況を楽しめるようになり、好きなものにとことん取り組んでいた、若かりし頃の情熱を思い出す。RPGが大好きで、小学生の頃は好きなRPGをモチーフにした漫画「よしおのぼう険記」をノートに描いていた。仕事上、「読者が求める可愛い女の子」が描けないことに悩んでいたが、美咲のアドバイスを基にキャラクターを作ったことで、仕事が順調に進みだす。美咲からは「よしおじ」と呼ばれている。

寿 美咲

押しが強く、はっちゃけた性格の女子高校生。年齢は16歳。金髪をサイドテールでまとめた今どきのギャルで、小川よしおの姪。学校帰りに電車に乗り遅れたため、次の電車が来るまでの待ち時間のヒマつぶしとして、よしおの家を訪問した。押し入れからレトロなゲーム機「ヒャミコン」を探し出し、レトロゲームを遊び倒すようになる。レトロゲーム特有の理不尽な難易度や、奇妙な設定を体験するたびに爆笑し、ジェネレーションギャップでよしおをとまどわせていた。なんだかんだでレトロゲームを気に入り、学校帰りに必ずよしおの家に立ち寄るようになる。レトロゲームについての知識が皆無なため、逆にどんなゲームであっても新鮮な気分で楽しむことができる。押しが強いのはよしおの姉ゆずりで、よしおの意思など無関係に話をどんどん進めてしまう強引な性格をしている。

足立 ゆかり (あだち ゆかり)

明るくてノリがいい性格の女子高校生。金髪のロングヘアで、健康的に日焼けしているギャル。寿美咲の友人で、美咲の誘いを受け、小川よしおの家で美咲といっしょにレトロゲームに興じることになった。レトロゲームに対する認識は美咲とどっこいどっこいで、レトロゲーム特有の理不尽さに毎回爆笑していた。よしおにもタメ口をきくが、根はいい子。

犬飼 ケンゾー (いぬかい けんぞー)

日焼けをしているロン毛のギャル男。寿美咲の友人で、美咲に思いを寄せている。ここ最近、学校帰りの美咲が小川よしおの家に出入りするようになったため、嫉妬の炎を燃やしている。そのため、修学旅行中に偶然出会ったよしおに、自分が勝ったら美咲を返してもらうという条件でゲーム勝負を挑む。結果は惨敗だったが、それがきっかけとなって美咲たちとよしおの自宅を訪れ、レトロゲームに興じるようになる。

ゆかりのパパ

ごくふつうの中年男性。足立ゆかりの父親で、小川よしおとは同世代。大のレトロゲーム好きで、レトロゲームを遊ぶためによしおのもとを訪れるゆかりの話を聞き、感激。ゆかりに対し、レトロゲーム機やレトロゲームの周辺機器をあげていた。

その他キーワード

ヒャミコン

レトロなゲーム機で、ゲームカセットを本体に挿すとゲームをプレイできる。略称は「HC」。遊べるゲームは、いずれも高難易度なうえに、いろいろな面で理不尽なゲーム性をしている。女子高校生の寿美咲は、その理不尽さを存分に楽しんでいた。後年、性能が飛躍的にアップした後継機「スーヒャミ(SHC)」が発売されている。

スペランキング

主人公を操作して、ステージをクリアしていくレトロなアクションゲーム。主人公が小さな段差につまずいたり、身長より浅い穴に落ちただけで死んでしまうというピーキーな作品。その理不尽な難易度がプレイした寿美咲を驚愕させていた。

スーパーマリ太 (すーぱーまりた)

主人公の「マリ太」がアスレチックなステージを駆け抜ける、ロングセラーのレトロなアクションゲーム。二人プレイが可能で、2P側のキャラクターは「ルイ次郎」の名前が付けられている。

くにひこ漢の大運動会 (くにひこおとこのだいうんどうかい)

不良主人公の「くにひこ」が悪い奴らを倒すレトロなアクションゲームのシリーズ作品。ライバルよりも早くゴールすることが目的ながら、内容は運動会とは名ばかりのもので、殴る、蹴るなんでもありの乱闘バトルゲーム。

人生太郎電鉄 (じんせいたろうでんてつ)

日本各地に設定された目的地を目指しつつ、各地で物件を購入し、資産を増やしながら人生を充実させていくレトロなボードゲーム。多彩なカードを使ってライバルをいかに蹴落とすかがゲームのキモとなる。

モンスターボクジョー

音楽CDをゲーム機本体にセットしてモンスターを生み出し、育成してライバルモンスターと戦わせる画期的なレトロゲーム。モンスターには寿命があり、自分が育てていたモンスターの寿命が尽きた時は、寿美咲も珍しく落ち込んでいた。

ドキドキメモリアル

卒業式の日に女の子から告白されることを目標に、自分を磨きながら3年間を過ごすレトロなギャルゲー。女の子をないがしろにしているとステータスに爆弾マークが付き、爆発すると悪い噂が流れ、決定的に女の子に嫌われてしまうというスリリングな仕様が存在する。

マリ太レーシング (まりたれーしんぐ)

「マリ太」をはじめとするさまざまなキャラクターを選んで、レースをするロングセラーなレトロシリーズ。コースで入手できるアイテムを使ってライバルを攻撃したり、一時的にパワーアップしたりすることができる。

フカシギダンジョン

ダンジョンを探索するターン性のレトロRPG。空腹の概念があったり、ダンジョンが毎回ランダムで生成されるなど、何度遊んでも緊張感のあるプレイが楽しめる。「1000回遊べるRPG」というキャッチフレーズで売り出されていた。

MIND MAKER

プレイヤーの超能力を開発できるという触れ込みで発売されたヒャミコンきってのクソゲー。伏せられたカードをカンを頼りに当てたり、神秘的な画面を見て自身のイメージを膨らませたりするなど、その内容は超能力のトレーニングというよりは宗教チック。そのため、プレイした寿美咲と足立ゆかりを爆笑させていた。

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