あらすじ
第1巻
星良高校のゲーム研究部に所属する向井タケヲは、先日のゲーム勝負に負けて部長の座を後輩の十惑まよいに奪われた。リベンジして部長の座を奪い返すために向井は、まよいに「積んだブロックを崩さずに1つ抜いたあと上部に置くのを交互に繰り返して、崩したほうが負け」というゲームでの勝負を挑む。すると、まよいはゲームをより盛り上げるために、あるルールの追加を提案する。(第1話「アンバランスなふたり」。ほか、6エピソード収録)
登場人物・キャラクター
十惑 まよい (とまどい まよい)
星良高校に通う1年生の女子。ゲーム研究部に所属している。先日、向井タケヲとの勝負に勝ったことでゲーム研究部部長に就くこととなる。自由奔放な性格で、向井をよく翻弄している。向井からゲームで勝負を挑まれると、「遊び心(スパイス)」としてルールを追加し、それによってあたふたする向井を見て楽しんでいる。向井に好意を寄せているが、恋愛に奥手なために直接気持ちを伝えられずにいる。
向井 タケヲ (むかい たけを)
星良高校に通う2年生の男子。ゲーム研究部に所属している。先日まではゲーム研究部部長だったが、後輩の十惑まよいとの勝負に負けて部長の座を奪われる。まよいから部長の座を奪い返すためにいろいろなゲームで勝負を挑むものの、まよいに翻弄されて負けてばかりいる。恋愛には鈍感で、まよいのことはゲームの対戦相手としか見ていなかったが、繰り返し対戦するうちに少しずつ気になり始める。
蕗谷 ソウイチ (ふきや そういち)
「おもちゃのブキヤ」という店で店長を務める男性。星良高校のゲーム研究部のOB。後輩の十惑まよいが部長を務めていることを聞き、ゲーム研究部のルールによって向井タケヲが部長を座を奪われたことを察する。
集団・組織
ゲーム研究部 (げーむけんきゅうぶ)
星良高校にある部活動。積み木やトランプなどを使って対戦しており、部員同士で対戦する時は「勝負は両者同意のもとで成立するものとする」「敗者は、勝者のお願いを一つ叶えてあげる」「負けてから文句は言わない」の三つのルールを遵守しなくてはならない。そのため勝負に負けた向井は、まよいが欲していた部長の座を明け渡すこととなった。向井が再び部長になるためには、まよいとの勝負に勝たなければならない。