能力値最弱からスタートする異世界生活
ブラック企業に勤めるサラリーマンの佐藤亮太は、目覚めると野菜や肉、宝石などあらゆるものがモンスターからドロップされるRPG風の異世界に転移していた。さらに、異世界で生きるために必須であるステータスは最弱の「F」で、レベルは「1」のまま固定という、圧倒的に不利な状況にあることを知る。唯一の希望は、モンスターを倒したときにドロップされるアイテムの量が増えたり、レアな物品の入手が可能になったりする「アイテムドロップ」のステータスが最高の「S」であること。亮太はアイテムドロップのユニークスキルを駆使しながら、仲間たちとダンジョン探索の日々を送ることになる。
難関なダンジョンを攻略する痛快バトルファンタジー
佐藤亮太が転移した異世界ではモンスターの討伐が人々の労働であり、ドロップされるアイテムで生計を立てていた。亮太は「アイテムドロップ」が最強のユニークスキルの持ち主ながら、体力や魔力などのステータスは最低であることが判明。亮太はアイテムドロップの力を最大限に生かしつつ、効率よくステータスを上げるために策略を巡らす。腕力や魔法では太刀打ちできない亮太は、頭脳とアイテムをうまく使いながら、仲間たちと力を合わせて難関なダンジョンを攻略し、凶暴モンスターを討伐する。当初はレベル1に何ができるのかと周囲から見下されていたが、ダンジョンをクリアしていく亮太の姿を見て、態度を改めていく。
鈍感な亮太を巡る女同士の争い
佐藤亮太は現代日本のブラック企業に勤務していたサラリーマンで、自分がつらい思いをしていたからこそ他人に優しくできるタイプ。また、亮太は凶悪なモンスターを討伐する日々を過ごしているが、戦いが身近にある異世界にはあまり存在しない温厚な男性のため、彼を巡る女同士の戦いが展開される。亮太と共にダンジョンに挑むエミリー・ブラウン、買取屋のスタッフで出会った当初からアプローチを繰り返しているエルザ・モンスーン、美人魔法使いのセレスト、一国の姫君・マーガレットなど、亮太にほのかな恋心を寄せる魅力的な女性たちが登場する。しかし、肝心の亮太は恋愛に関して非常に鈍感で、女性陣をやきもきさせている。
登場人物・キャラクター
佐藤 亮太 (さとう りょうた)
現代日本のブラック企業に勤務していた元サラリーマン。ある日、目覚めると剣と魔法のあるRPG風異世界に転移していた。空気や水をはじめとしたさまざまなものがダンジョンのモンスターからドロップされる世界において、レベルが最弱の1レベルで固定されている。また、能力値も最弱のFランクという逆境に心が折れそうになるが、Aランクが最高位とされるこの世界にあって、アイテムドロップのステータスがAランクを遙かに上回るSランクとなっている。また、アイテムドロップがSランクの人間が倒すと、能力値を上昇させるアイテムをドロップするモンスターがいるダンジョンを発見したことをきっかけに、レベル1のままステータスを成長させる術を見いだして最強への道を歩み始める。思いやりにあふれた誠実な人物ながら、サラリーマン時代のパワハラ環境に酷いトラウマを覚えており、自己肯定感が低いという欠点がある。しかし、エミリー・ブラウンとの共同生活を通して人並みの幸せを得たことで、徐々に卑屈さを改善させていく。異世界では「佐藤亮太」という和風の名前になじみがないことから「ヨーダ」や「ヨータ」など、亮太から変化した名前で呼ばれることが多い。
エミリー・ブラウン
スライムから「佐藤亮太」をドロップした異世界の冒険者の少女。非常に小柄な体格ながら、身の丈よりも大きなハンマーを振り回す怪力の持ち主。モンスターが野菜をドロップする地下迷宮テルルで生活をするタフな人物で、少ない稼ぎに不満を漏らすことなく地上にアパートを借りて生活するのを夢見ている。もやしを目的にスライムを狩っていたところ、突如としてモンスターからドロップされた亮太に物おじもせず、困っている彼にさまざまな救助の手を差し伸べた。その後、成長した亮太によって恩返しとしてアパートの一室を与えられるものの、疲労困憊した姿を見て放っておけず、亮太を誘って共同生活を始める。料理や掃除をはじめとした家事能力が非常に高い。優しい性格で、持ち前の明るさとポジティブ思考で自己肯定感の低い亮太を心身共に支えている。とある黒い虫が苦手という問題を抱えており、見かけるだけで一時的に記憶を失ってしまう。
クレジット
- 原作
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三木 なずな
- キャラクター原案
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すばち
書誌情報
レベル1だけどユニークスキルで最強です 14巻 講談社〈シリウスKC〉
第1巻
(2019-01-09発行、 978-4065142295)
第2巻
(2019-05-09発行、 978-4065154168)
第3巻
(2019-12-04発行、 978-4065178423)
第4巻
(2020-05-08発行、 978-4065193365)
第5巻
(2020-10-09発行、 978-4065208199)
第6巻
(2021-02-09発行、 978-4065221297)
第7巻
(2021-07-08発行、 978-4065236871)
第8巻
(2021-12-09発行、 978-4065260180)
第9巻
(2022-05-09発行、 978-4065276297)
第10巻
(2022-10-07発行、 978-4065292815)
第11巻
(2023-03-09発行、 978-4065308370)
第12巻
(2023-07-07発行、 978-4065320747)
第13巻
(2024-01-09発行、 978-4065341537)
第14巻
(2024-06-07発行、 978-4065356845)