概要・あらすじ
ブラック企業のプログラマーとして働く但箭英造は、ある日、猫を助けるためにトラックに轢かれて死んでしまう。気がつくと英造は、空中に浮いていて、目の前にはなんとなく猫に似た少女がいた。彼女は「世界を見張るもの(ウォッチドッグ)」という存在で、無数の平行世界を渡り歩く監視者だという。そして、野良猫の姿で見張りをしていた時に、ドジを踏みトラックに轢かれそうになったところを、英造に助けられたというのだ。自分のミスで英造を死なせることになってしまったウォッチドッグは、彼を別の世界に転生させることを申し出た。そして命を奪ったお詫(わ)びに、別世界で暮らしていくための、知識や能力、住居などを優遇(チート)してくれるという。望みの人生を尋ねられた英造は、モノづくりの趣味を活かすために鍛冶屋を生業とすることと、猫を飼ってゆっくり暮らすことを希望した。「よし」と言いながらウォッチドッグが手を叩(たた)いた次の瞬間、英造は意識を失い、気がつくと森の中で寝ていた。こうして異世界に転生した英造は、腕利きの鍛冶屋「エイゾウ・タンヤ」として第二の人生を送ることになった。
登場人物・キャラクター
エイゾウ・タンヤ
アラサーの鍛冶職人の男性。少し長めの髪を後ろで束ねている。元はブラック企業で働く、アラフォーのプログラマーだったが、野良猫を助けるためにトラックに轢かれて死亡。助けた猫が「世界を見張るもの(ウォッチドッグ)」という存在だったため、異世界に転生して第二の人生を送ることになる。「火」「風」の魔法が使える他、鍛冶屋として卓越したスキルを与えられ、エイゾウが作る業物は、異世界を揺るがすほどのレベルである。ドワーフの少女で弟子のリケ・モリッツには「親方」と呼ばれる。
サーミャ
虎の獣人族である少女。猫耳、虎模様、長い尻尾とピンクの肉球が特徴。手製の弓矢で狩猟生活をしている。狩りの途中、大黒熊に襲われ、倒れていたところをエイゾウ・タンヤに救われる。エイゾウに好意を持ち、一緒に暮らすことになる。
リケ・モリッツ
ドワーフの少女。筋肉質で、体の割に手足はしっかりしている。小麦色の肌と尖(とが)った耳が特徴。真面目で礼儀正しい、修行中の刀鍛冶。エイゾウ・タンヤが作った刀に惚(ほ)れ込み、エイゾウに弟子入りする。エイゾウのことを「親方」と呼ぶ。
クレジット
- 原作
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たまるる
- キャラクター原案
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キンタ
書誌情報
鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ 4巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉
第1巻
(2021-02-27発行、 978-4049136494)
第2巻
(2021-09-27発行、 978-4049139754)
第3巻
(2022-08-26発行、 978-4049145939)
第4巻
(2023-09-27発行、 978-4049152821)