真マジンガーZERO

真マジンガーZERO

全ての力を覚醒させると地球を滅ぼす魔神と化してしまうスーパーロボット「マジンガーZ」。その滅びの運命を変えるべく、幾度もデータを蓄積し歴史をやり直すマジンガーZのパートナーロボット・ミネルバX。ループし続ける世界の中で、唯一世界を変える力を持つ男・兜甲児の戦いを描いたSFバトル漫画。永井豪作の『マジンガーZ』や、アニメ版の『マジンガーZ』など様々なマジンガーZ派生作品の要素を使い再構成した作品となっている。また、『キューティーハニー』や『あばしり一家』『ドス竜』『アステカイザー』など、ダイナミックプロ作品からのゲストキャラクターが登場する。TVアニメ『真マジンガー 衝撃! Z編』の「サポート連載」としてスタートしたが、内容は『マジンガーZ』を原作にしているという以外関連していない。

正式名称
真マジンガーZERO
原作者
永井 豪
作画
ジャンル
ロボット
 
その他SF・ファンタジー
 
バトル
レーベル
チャンピオンREDコミックス(秋田書店)
巻数
全9巻完結
関連商品
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概要・あらすじ

人工頭脳によって動くスーパーロボット・マジンガーZ。魔神と化して暴走を続けるマジンガーZの力によって、世界は滅亡した。人類でたった一人生き残った男・兜甲児は、マジンガーZに乗り込めば良かったと後悔する。そこに現れた女性型アンドロイド・ミネルバXは、彼の肉体をルストハリケーンによって光子に返し、その願いを叶える。

ミネルバXは幾度も時を遡り、異なる歴史を繰り返すことでマジンガーZが世界を滅ぼさないで済む世界を探していた。2799周期目の世界で、ミネルバXは甲児がマジンガーZに乗り込み、かつマジンガーZに取り込まれずにいる世界に巡り合う。しかし一見平和に見えるその世界には大きな秘密が隠されていた。

登場人物・キャラクター

兜 甲児 (かぶと こうじ)

男子高校生。光子力とマジンガーZの開発者である兜十蔵博士の孫。マジンガーZのパイロット。これまで幾度も繰り返した世界の中では、パイロットになれずに死んだり、マジンガーZに取り込まれ生体パーツとなってしまったりした場合もあった。2799周期目の世界では、世界の都市を滅ぼしたDr.ヘルに対抗すべく各国のスーパーロボットと共に戦った、マジン大戦の時に一度死亡しており、サイボーグとして復活している。 顔などの外見は如月ハニー同様、空中元素固定装置によって保っている。ミネルバXの光子ルストハリケーンによって別の未来からの記憶を何百回と還元されているため、パラレルな未来の記憶を断片的に持っており、時折その映像がフラッシュバックする。 弓さやかとは友だち以上恋人未満の関係だが、戦いの中でお互いへの思いを確信していく。絶望的な状況においても決して希望を捨てない強い心の持ち主。

ミネルバX (みねるばえっくす)

人間そっくりな姿をした女性型アンドロイド。マジンガーZのパートナーロボットであり、マジンガーZに深い愛情を抱いている。光子力ビームやルストハリケーンなどマジンガーZと同様の兵装を持つ。元々は兜十蔵博士の開発した光子加速器(タイムマシン)。十蔵の命令により、研究結果を過去の十蔵に送り、研究を濃縮させる役目を負い、人型ロボットから完全に人間に似た姿へとバージョンアップした。 マジンガーZによる滅びを回避するため、何度も世界を繰り返すことになる。2799周期目の世界では、設計図を十蔵から盗んだDr.ヘルによって組み上げられた。

兜 十蔵 (かぶと じゅうぞう)

光子力とマジンガーZを開発した科学者。隻眼。マッドサイエンティストの呼び名がふさわしい狂科学者で、世界最強の力を求め、太陽と同等の力を生み出す光子力エンジンを組み込んだマジンガーZと、研究を濃縮・加速させるためのタイムマシン・光子加速器、ミネルバXを開発。ミネルバXを使って世界を幾度もやり直し、研究を進めた結果、当初の人工頭脳のままではDr.ヘルの機械のAIを操る「バードスの杖」に負けてしまうことに気づき、兜甲児をパイロットとして仕立てる。 当初は人間らしい情愛など一切ない性格だったが、Dr.ヘルに負けてしまった世界では、孫への愛情を感じるようになっていた。

弓 さやか (ゆみ さやか)

女子高校生。光子力研究所所長・弓教授の娘。弓教授が建造したアフロダイA、ビューナスA、アルテミスAに搭乗し、マジンガーZと共に戦う。2799周期目の世界では、兜甲児とはクラスメイトでもあり、友だち以上恋人未満の関係ながら、直接的に好意を示している。

(ゆみ)

光子力研究所所長。弓さやかの父親。兜十蔵博士の弟子的な存在で、彼亡き後はマジンガーZの整備や研究を担当している。自らもスーパーロボット・アフロダイAを開発し、ビューナスA、アルテミスAへと技術をグレードアップさせていった。2799周期目の世界では、Dr.ヘルの侵略で壊滅した世界の中でただ一箇所、日本の光子力研究所を中心とした半径200kmの光子力バリアを発動させることに成功させ、日本を人類最後の拠点とした。 ミネルバXによれば、幾度も繰り返す世界の中で、光子ルストハリケーンによって肉体を分解させることによってその人物が持つ記憶を過去の自分へと還元させる方法を思いついた張本人。

Dr.ヘル (どくたーへる)

世界征服と無敵を夢見る老マッドサイエンティスト。医学、物理学、工学、理学、神学など多分野にわたって絶賛される才能を持ちながら、人体実験や違法な研究を繰り返し国際指名手配を受けていた。肉体改造によって不老不死の身体を得ている。バードス島に残されていた巨大ロボットを、ミネルバXが故意に世界中に漏洩させた兜十蔵の技術によって機械獣として復活させる。 また、自らの腹心としてあしゅら男爵、ブロッケン伯爵を作り出した。2799周期目の世界では、世界の主要都市を同時攻撃によって制圧。残る光子力研究所とマジンガーZ を倒すために襲い掛かる。地球征服の後は宇宙征服を目的としており、宇宙戦闘用のロボットも作成している。筋骨隆々の逞しい肉体を持ち、「機械道空手」と呼ばれる空手を嗜んでいる。 時折おちゃめな言動を見せる。

あしゅら男爵 (あしゅらだんしゃく)

Dr.ヘルによって作られた、右半分が女性で左半分が男性の合成人間。マジンガーZ攻略のため幾度も光子力研究所を攻撃しようとするが敗れている。Dr.ヘルに高い忠誠心を持ち、「でかした」の一言が聞きたいがため、自らを機械獣と化して最後の決戦を挑む。

ブロッケン伯爵 (ぶろっけんはくしゃく)

Dr.ヘルによって作られた、首が分離している男性軍人型サイボーグ。配下の鉄十字軍団を使ってEUを攻略していた。光子力研究所に攻め入った際、身体の方を使い光子力バリアを消すことに成功するが、首は兜甲児たちに捕らえられてしまう。

如月 ハニー (きさらぎ はにー)

永井豪の『キューティハニー』からのゲストキャラクター。空中元素固定装置によって姿を変え戦う女性型アンドロイド。イベントの司会などをこなしつつ、戦士としても戦う。サイボーグ化した兜甲児のために空中元素固定装置の技術を提供したと考えられる。

アステカイザー

永井豪原作、石川賢作画『アステカイザー』からのゲストキャラクター。古代アステカ帝国の秘宝「アステカの星」の力を使い、悪と戦うプロレスラー。最終決戦において、兜甲児のために肉体強化の力を持つ「アステカの星」を貸す。

ボス

がっちりとした体と大きな顎が特徴の高校生。二人の子分、ヌケとムチャを従えて、ボスボロットでマジンガーZをサポートする。(ただし、ボスボロットの出番は非常に少なく、その由来も語られない)。

兜 シロー (かぶと しろー)

兜甲児の弟。ミネルバXが観測してきた多くの歴史では、ほぼ例外なく早世しているが、本作で主に描かれている世界では、生き残っていた。その生存を確認したことで、ミネルバXはこの世界の構成要素がこれまでに見てきた数々の歴史とは異なっていることに気が付く。

ガミアQ (がみあきゅー)

『真マジンガーZERO』に登場するアンドロイド。兜甲児抹殺のため、あしゅら男爵が送り出した女性型の殺人アンドロイドで、同型の3体が登場する。永井豪の『マジンガーZ』にもまったく同じ能力と容姿を持つ同名のアンドロイドが登場するが、本作でも原典に登場したガミアQと同様に、1体目が同士討ちで、2体目がホバーパイルダーの翼で両断され、3体目が甲児の持つレーザー銃によって破壊された。

ゴードンヘル

『真マジンガーZERO』に登場する超巨大ロボット。Dr.ヘルが世界征服後に宇宙をも手に入れるために作り出した「銀河系強奪超ド級機械獣」。山脈クラスの全高を誇り、脚部が着地しただけで、その周辺に大地震を引き起こすほどの質量を持つ。その体の各所には通常サイズの機械獣を初めとする各種の兵器が搭載されている。

集団・組織

あばしり一家 (あばしりいっか)

『真マジンガーZERO』の登場する一家。光子力研究所周辺で生活している市民たちの中でもひときわ目立つ一団。永井豪の作品『あばしり一家』からゲスト出演している。各人の名前は明かされないが、見た目は原典そのままであり、次男(直次郎)がサイボーグであったり、三男(吉三)が爆弾を所持していたりと、能力に関しても原典を踏襲している。 兜甲児とは親しい付き合いのようで、比較的出番も多い。最終決戦では、父(駄ェ門)の超能力によって一家全員のパワーを甲児に託した。

マジンガー軍団 (まじんがーぐんだん)

『真マジンガーZERO』に登場する戦闘ロボット部隊。後に魔神大戦と呼ばれるDr.ヘルの機械獣軍団との総力戦に投入すべく作られたロボット軍団。ミリオンα12機、バイオンβ36機、ダイオンγ108機にビューナスAを加えた157機から成る。各機体には、マジンガーZの解析データから開発された強力な武装が施されており、その戦闘力は機械獣を上回るとされていた。

場所

光子力研究所 (こうしりょくけんきゅうじょ)

マジンガーZやアルテミスAの整備・開発等を行う巨大研究所。富士山の山麓にある。責任者は弓教授。2799周期目の世界では、Dr.ヘルの攻撃を防ぐため、半径200kmに光子力バリアを張る、人類最後の拠点となっている。

イベント・出来事

魔神大戦

『真マジンガーZERO』において、アジア上空を舞台に行われた機械獣軍団とマジンガー軍団との総力戦。個々の戦力ではマジンガー軍団のスーパーロボットたちに分があったが、圧倒的な物量差によって機械獣軍団に敗北してしまう。しかし、その最終局面で、光子力研究所を中心とした半径200kmをカバーする広域光子力バリアーが張られ、その内部を人類の生存圏として残すことには成功した。 兜甲児はこの戦いで命を落し、サイボーグとして復活することになった。さらに、この戦いの模様は映画化され光子力バリアー内で生活する市民たちに公開されている。

その他キーワード

マジンガーZ (まじんがーぜっと)

兜十蔵博士が開発した、太陽ひとつのエネルギーにも匹敵する光子力エンジンによって動く最強のスーパーロボット。ボディにはそれぞれ異なる能力を司る7つのブラックボックスがあり、その全てを開放すると完全なる魔神と化し、世界を滅ぼす。パイロットは兜甲児だが、異なる歴史では搭乗者なしの人工頭脳で動いている場合もある。

アルテミスA (あるてみすえーす)

弓教授が開発したアフロダイAとその後継機であるビューナスAを元に、光子力研究所の三博士が開発した女性型スーパーロボット。操縦者は弓さやか。コックピット内が呼吸可能な液体で満たされており、専用のスーツを着用の上、肉体に直接神経接続を行うことで操縦者の動きをそのままトレースする形で動かすことができる。

空中元素固定装置 (くうちゅうげんそこていそうち)

初出は『キューティーハニー』。空中に存在する元素の配列を分解、再構成することで、使用者の身体損傷を修復したり、衣服を変えたりすることができる。本作ではサイボーグ化した兜甲児の身体を形成するために使用されている。使用時の掛け声は如月ハニーの「ハニーフラッシュ」に対して、兜甲児は「マジンフラッシュ」。

差異次元

『真マジンガーZERO』におけるパラレルワールドを表す用語。ミネルバXによる意識のタイムトラベルなどの要因で過去が改変される度に歴史が分岐し、パラレルワールドである差異次元が発生する。差異次元同士は、同じ過去から枝分かれした別の世界であるが、相互に影響を与え合っており、例えば兜甲児は、自分が経験していない差異次元の光景を何度もフラッシュバックによって体感している。

クレジット

原作

脚本

書誌情報

真マジンガーzero 全9巻 秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉 完結

第1巻

(2009年9月発行、 978-4253233545)

第2巻

(2010年4月発行、 978-4253233552)

第3巻

(2010年9月発行、 978-4253233569)

第4巻

(2011年2月発行、 978-4253233576)

第5巻

(2011年7月発行、 978-4253233583)

第6巻

(2011年12月発行、 978-4253233590)

第7巻

(2012年5月発行、 978-4253233606)

第8巻

(2012年10月発行、 978-4253234078)

第9巻

(2013年1月発行、 978-4253234085)

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