一日三食絶対食べたい

一日三食絶対食べたい

氷河期を迎えて滅びかけた世界で、家族を失ったダメ人間の青年が保護者となった少女のために働く姿を描いた、異色のホームドラマ。Webサイト「コミックDAYS」にて2018年10月から掲載の作品。

正式名称
一日三食絶対食べたい
ふりがな
いちにちさんしょくぜったいべたい
作者
ジャンル
サバイバル
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あらすじ

第1巻

世界を大洪水が襲い、あらゆる文明は水没。その後は氷河期を迎え、生き残った人類は高層建築物を居住空間(ビオトープ)とし、自給自足の集団生活を強いられていた。災害で家族を失った青年ユキは、同じ境遇の少女リッカと出会い、彼女の保護者としていっしょに暮らしている。ヘタレで臆病者のユキだったが、生活費を稼ぐために危険な雪原での仕事を始める。職場でスギタという先輩とコンビを組むことになったユキは、雪原を掘り返して氷漬けになったエンドウを発見。身体の弱いリッカにおいしいものを食べさせたいと願うユキは、そのエンドウをこっそりと持ち帰り、植物を研究しているスズシロのもとへ持っていく。(第1話「一日三食絶対食べたい」。ほか、6エピソード収録)

登場人物・キャラクター

ユキ

あらゆる文明が水没した氷河期の世界で、少女リッカと共に暮らす青年。18歳の時、世の中に異変が起き始めた大混乱の最中、当時5歳だったリッカと出会い、避難後に彼女のはぐれた家族を探すうちに、リッカの保護者となった。13歳も年下のリッカに対しては、なぜか敬語で話す。思いやりのある優しい性格ながら臆病なヘタレで、働くのが嫌いなダメ人間。しっかり者のリッカに嫌われることを恐れ、また身体の弱いリッカのために仕事を始める。ユキ自身は「1日3食絶対食べること」が自分の長所だと考えている。

リッカ

ユキと共に暮らす少女。災害からの避難中に家族とはぐれ、そこで助けてくれたユキを保護者とした。年上だがヘタレのユキを支えるしっかり者で、お針子の仕事をして生計を立てている。家族としてユキのことをなによりも大切に思っており、どれだけユキがバカで役立たずで泣き虫でクズでも大好きだと言っている。

スギタ

ユキが新たに勤務することになった職場で、仕事のコンビを組む先輩の男性。キレやすい性格ながら、非常にクールで表情をあまり変えない。独り身で将来に希望も持てず、別にいつ死んでもいいと考えている。映画好きで、災害前は週末に映画をレンタルして鑑賞するのを趣味としていた。1本手元に残っていた映画「惑星ソラリス」をまだ観ておらず、そのことだけを心残りとしている。仕事のできないユキにキレつつも、面倒を見て仕事を教えている。

スズシロ

植物研究者の男性で、ユキが勤務する職場の研究チームに所属している。白衣を身につけている。発掘チームが雪原で見つけてきた植物の種子を調べて、利用できるものは生産チームに回すことを仕事にしている。スギタがこっそり持ち込んだ生産価値のない植物を買い取って育てている。上司からビールを試作、量産するプロジェクトのリーダーに抜擢されるが、ディレクションが苦手なために頭を悩ませている。

ヤシロ

ユキが勤務する職場の工学チームに所属する女性。研究チームに必要な設備を作ったりしている。物おじせずに言いたいことをはっきり言うクールな性格で、残業はしない主義。スズシロがリーダーを務めるビールの生産プロジェクトにおいて設備一式の製作を依頼された際も、このスケジュールでは不可能だと言い放った。

カシマ

スズシロがリーダーを務めるビールの生産プロジェクトにおいて、工学チームの設計課から派遣されて来た男性。ビールの生産プロジェクトに必要な設備の製作を請け負う。模範的な理系タイプで、ルールに対しては非常にシビアに対応する。口頭のみでの依頼は厳禁で、必ずメールで依頼するようにと念押しし、メールに全角の英数字を入れるなだの、発注書の数字の後ろに半角スペースが入っていただのと、やたらと細かくて融通が利かず、スズシロへのダメ出しが多い。

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