下町食物語 浅草人

舞台は古き良き日本の浅草。有名な洋食店の跡取りであり、優れた料理の腕と知識を持つ車夫の青年が、困っている人のために腕によりをかけて料理を作る。浅草にゆかりのある人を相手に、懐かしくておいしい老舗の洋食を振舞いつつ、浅草の人情や歴史に触れるハートフル料理漫画。

正式名称
下町食物語 浅草人
ふりがな
したまちしょくものがたり あさくさびと
作者
ジャンル
グルメ
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概要・あらすじ

浅草で車夫をしている風祭風介は、もともと超有名店で知られる洋食店「風神軒」の跡取りであり、料理の腕は超一流。また情に厚く、浅草の人を大切に想う人物だった。そんなある日、洋食店「雷神軒」の前に人だかりができているのを目撃する。それは、フランスで有名な格付けレストランガイド「クラウン」の女性記者・江藤シルビアが取材に来て、「雷神軒」の料理に対して厳しい評価を下したところだった。

浅草の本当の魅力を理解してもらうため、風介は腕を振るって料理を作り始める。

登場人物・キャラクター

風祭 風介 (かざまつり ふうすけ)

車夫として働いている青年。人情味に溢れ、困った人を見過ごせない性格。洋食店「風神軒」の料理人として「伝説」とまで評された父親の風祭雅龍のことを尊敬している。現在は車夫ではあるが、風祭風介自身も根っからの料理人であり、浅草のことを心から愛し、また周囲の誰からも好かれている。父親からの教えで、一皿に全身全霊を込めて、食べる人に忘れられない味を体験してもらうことが、浅草の料理人の使命と考えている。

江藤 シルビア (えとう しるびあ)

日本人とフランス人のハーフの容姿端麗な若い女性。フランスで有名な格付けレストランガイド「クラウン」のカリスマ記者。おいしさの本質を理解する舌を持ち、洋食屋「雷神軒」の噂を聞いて来日した。コメントは辛口ながら、確かな眼と舌を持つ。最初に風祭風介と会った時には見下していたが、風介の料理を食べてからは、彼の魅力に惹かれていくようになる。

三笑亭 鏡太郎 (さんしょうてい きょうたろう)

浅草を中心に噺家として活躍している中年男性。若い頃から風祭風介や洋食店「風神軒」のことを知っている数少ない人物。風介の父親が亡くなってからは、彼のことをサポートしてきた心優しい人情家。また何かにつけて「見極める」能力が高く、料理にも詳しい。浅草では右に出るものがいないというほどの洋食好き。

稲妻 虎之助 (いなずま とらのすけ)

洋食店「雷神軒」の店長で、洋食業組合長も務めている中年男性。風祭雅龍とは友人にしてライバル。雅龍が亡くなった後は、風祭風介を引き取り見習い料理人として育てた。しかし、当時の風介は父親の味に固執していたため、何かと衝突することが多かった。最近では関係がさらに悪化し、手が付けられなくなってしまったため、浅草の全洋食店へ風介を出禁にするよう通達した。 口うるさく厳しいが、それは相手のことを想いやってのことであり、実際は心優しい人物。

風祭 雅龍 (かざまつり まさたつ)

風祭風介の父親で、洋食店「風神軒」のシェフを務めている。浅草を愛し、店に来る人に最高のおもてなしをしたいと考えている。頑固な性格でこだわりが強く、一皿に全力を注ぎこむ料理を作ることをポリシーにしている。その噂を聞きつけた格付けレストランガイド「クラウン」の日本版から取材を申し込まれた。高評価を得たものの、常連客の迷惑になるからと、その結果を公表することを断った。 以来、ネットやマスコミに批判されるようになって客足が途絶え、その後無理がたたって亡くなってしまう。

三笑亭 朝太郎 (さんしょうてい あさたろう)

実力派の男性落語家。大柄で食べることが大好き。若い頃から落語家としての才能を発揮し、現在はテレビやラジオに引っ張りだこの人気者。プライドが高く、寄席を嫌って故郷である浅草にはあまり帰って来ることはない。小さい頃に貧乏だったことがコンプレックスで、周りを見返したいという気持ちが強く、人を見下したり、怒鳴り散らしたりすることがある。 しかし、風祭風介が作ったナポリタン食べて、純粋に食べることが好きだった幼少期の気持ちを思い出す。

稲妻 味香 (いなづま みか)

稲妻虎之助の娘で女子高校生。天真爛漫な性格で風祭風介とは仲が良く、一緒に料理をしたりするなど、妹のようにかわいがられていた。しかし父親である虎之助は、娘を料理の世界に進ませたくないと考えている。現在は早稲田大学への推薦入学も決まっているが、将来のことで悩んでいる。

美波川 春子 (みながわ はるこ)

ビューティーサロンを経営している女性。意思が強く決断力があり、30代の時に起業して現在は年商10億円の会社にまで成長させた。10代の頃は、アルバイトしていたトンカツ屋の男性と結婚まで考えていたが、お互いの夢のために仕方なく別れた過去があり、そのことを今でも後悔している。

来杉 秀一郎 (きすぎ しゅういちろう)

風祭風介の高校時代からの友人。長身で整った顔をしている。昔からお調子者だったが、内装業の会社を興すという夢を持っており、そのための努力は惜しまなかった。社会人になり、念願かなって会社を立ち上げたものの事業に失敗。現在はそのことで途方に暮れている。

矢車 団吉 (やぐるま だんきち)

風祭風介の車夫の師匠であり、浅草の車夫たちからも尊敬されている高齢の男性。根っからの職人タイプで、頑固な性格。江戸っ子気質なため、料理と車夫のどちらの道を選ぶのか、明確にできずにいる状態の風介にイライラしている。

観野 美咲 (かんの みさき)

風祭風介の母親で、ホテル経営をしている。容姿端麗で男勝りな性格。夫である風祭雅龍には一目惚れして逆プロポーズしたものの、結婚して風介が生まれた後、少し経ってから離婚。以来ずっと会っていなかった風介に会うために上京して来た。人を見る目は確かで、風介の料理の腕を見抜いて、自身が経営するホテルにスカウトしようとする。 不器用だが風介のことを大切に思っており、車夫として働く現状を何とかしたいと考えている。

場所

風神軒 (ふうじんけん)

浅草にあった洋食屋で、風祭雅龍がシェフを務めていた。昔懐かしい洋食をメインとしてお客様に提供し、最高のおもてなしを提供する。格付けレストランガイド「クラウン」の日本版でも高評価の三冠を認められた数少ない飲食店。しかしその評価を受け入れることで、常連客に迷惑がかかると考えた雅龍は、「クラウン」の申し出を辞退した。「クラウン」はこの態度を気に入らず、マスコミやネットを使って「風神軒」を総攻撃。 そのせいで客足が途絶え、経営が困難になり「雷神軒」の傘下に入ることとなった。雅龍は、この状態からの再起を図る最中に、無理がたたって病死することとなった。

雷神軒 (らいじんけん)

浅草の洋食屋で、稲妻虎之助がシェフを務める。風祭風介が見習い料理人として働いていた店でもある。その規模は大きく、洋食店「風神軒」が経営困難に陥った際には、傘下に迎え入れたほど。浅草では名店として知られているが、それでも「風神軒」の味には及ばない。

クレジット

原案

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