不思議のたたりちゃん

不思議のたたりちゃん

心優しいが見た目と名前のせいで赤ちゃんのころからいじめられっ子の神野多々里。しかし、いじめた人には、祟りがおこる。そんな多々里の日々の出来事を描いた学園ホラー。

正式名称
不思議のたたりちゃん
ふりがな
ふしぎのたたりちゃん
作者
ジャンル
ホラー
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概要・あらすじ

天国中学に通う中学生神野多々里は、植物や昆虫、時には墓場の死者も気遣う優しい女の子。しかし、見た目や名前のせいでいつもいじめられている。いじめをした相手は、何かしらの祟りがおこる。

登場人物・キャラクター

神野 多々里 (かみの たたり)

植物や昆虫、時には墓地の死者も気遣う優しい女子中学生。美術、音楽が好きで、家庭科が得意だが、とろいところがあり体育は苦手。水泳の居残り特訓を受けたことも。そのほかにも、英語、国語、数学なども苦手。春になると花粉症を発症する。授業の休み時間は教室の中で、クラスメイト分の身代わり雛やてるぼうずを手作りしたりすることも。 祖父・太助おじいちゃんと祖母・お黄楊おばあちゃんからもらった日記を毎日つけているが、実際の出来事とは少し異なり、希望や夢を書いている。生まれたときからいじめを受けるたび、いじめっ子に祟りがおきている。小学6年生のとき、友ちゃんという女の子と文通をしており、彼女からタリーと呼ばれていた。 父は神野裁紀。母は神野伊香里。

よし子 (よしこ)

神野多々里のクラスメイト。中学生。新学期、最初に多々里に声をかけた、おさげがトレードマークの女の子。クラスメイトの山田くんが好き。クラスメイトと一緒に多々里をいじめているが、心の底では悪いことをしていると思っている。多々里に謝りの手紙を出したことをきっかけに、距離を縮める。 2年に進級したとき、いじめられている多々里をかばい、ふたりは友だちになった。別れるときに多々里からもらった名札を大切に持っている。

乃呂井 翔 (のろいかける)

神野多々里と同じ中学似通う男子中学生。いつも縦笛を吹きながら歩いている影がある少年。ナナミにラブレターを出したことがある。拾った子犬・サリーを飼っていた。小学校6年生のとき、縦笛の授業をきっかけに、呪いをかけたり、影を操る力を持つように。多々里を目の敵にし、陰ながら、なにかとちょっかいを出している。 小学生6年生のとき、鼻血を出して困っていたら多々里が助けてくれたことも。

絵麻 (えま)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。絵が得意で将来漫画家になりたいと思っている。自慢屋の一面も。

青田 (あおた)

神野多々里のクラスメイト。男子中学生。元気すぎてうるさいくらいだったが、祟りにより元気がなく、のそのそとした動きのキャラクターにされたり、頭をスイカにされる。

花野 咲子 (はなの さきこ)

神野多々里の中学に赴任してきた美人生物教師。二重人格で、子供嫌い。気に入らないことがあると、隠れて生徒にいじめをしている。前の学校では、子どもを追い詰めて二人も自殺させた。祟りをうけたのち、学校から姿を消す。

キヨ子 (きよこ)

神野多々里クラスメイトの女子中学生。多々里の前の席に座っており、クシャミをかけられたことをきっかけに、多々里をいじめて祟りをかけられる。

白野 雪子 (しらの ゆきこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。木崎姫子と仲良し。

木崎 姫子 (きさき ひめこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。白野雪子と仲良しだが、彼女とけんかした時、多々里と一時的に仲良くなる。

寿留井 ヤスオ (ずるい やすお)

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。多々里のテスト答案を無理矢理カンニングする。また夏の肝試しで多々里と同じチームに。会場内で多々里をいじめて、祟りをうける。

上葉 蝶々 (あげはちょうちょう)

神野多々里の通う中学のテニス部部長。自分の美しさとテニスの腕に自信がある。変な特訓を考え出し、サナギを除く部員全員に逃げられた。

サナギ

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。テニス部員。上葉蝶々の変な特訓に耐えかね、部員が逃げていく中、ひとり逃げそびれて多々里をテニス部にスカウトする。

ナナミ

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。乃呂井翔からラブレターをもらったことをきっかけに、多々里をいじめる。

サバ子 (さばこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。多々里の傘を盗んだときに、恥をかいたことを恨みに思い、多々里をいじめる。傘を徹底的に壊し、多々里の怒りをかい、祟りを受ける。

ユウ子 (ゆうこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。多々里を徹底的に無視するいじめを行い、祟りを受ける。

アタリ

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。クラスの中で一番わがままな性格。多々里を遊園地につれだし、祟りを受け、年代の違う3人のアタリが存在することになった。

銀子 (ぎんこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。多々里をクリスマスパーティに誘い、メイドのようにこき使う。多々里からもらったサンタ人形を逆さづりにし、サタンを呼んでしまう。

山野 こだま (やまの こだま)

神野多々里の6つ年下のいとこ。なんでも人のマネをしたがる。

サメ子 (さめこ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。水泳がクラスで一番上手。水泳中、多々里の足をひっぱり、溺れさせる。

赤羽 (あかばね)

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。夏休み中、暇つぶしのため、同じクラスメイトの青田と一緒に多々里をいじめる。

鬼喜田先生 (おにきだせんせい)

神野多々里の通う学校の女性教諭。怖い先生だが、何が正しいかちゃんと生徒をみており、正義感もある強い女性。いじめられている多々里を身を挺して守る。

サトル

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。メガネをかけており、宿題よりも受験が大切だと思っている。

ヒガミ

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。友だちの好きな人をとる癖がある。バレンタインには黒魔術で男子生徒を虜にした。文化祭の出し物では、主役に立候補するも、伊賀山くんの提案で多々里に主役を奪われる。

ちまき

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。おっちょこちょいな性格で、よく物を落としたり、誤解をしたりする。自分の悪いところを認めず、多々里を陥れる。

伊賀山 (いがやま)

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。文化祭で多々里を主役に推薦し、劇を利用していじめを行う。

ヤナ夫 (やなお)

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。風紀委員。自分の携帯が壊れたことを多々里のせいにし、彼女の携帯を取り上げた。

江良井 (えらい)

神野多々里のクラスメイトの男子中学生。風紀委員。

布目先生 (ぬのめせんせい)

神野多々里が通う中学の女性教諭。家庭科の先生。多々里が作った課題のブラウスを破り捨ててしまう。

満福 笑 (まんぷく えみ)

神野多々里の小学校6年生のときのクラスメイト。お多福のような顔をしている女の子。クラス替え初日から、多々里をいじめる。強引な性格で、いろんな女子グループに顔を出していたり、プリンクラブという写真シールを100人と撮影したりしているが、本当の友だちはいない。たくさん年賀状を書くが、笑に届いた年賀状は、多々里からだけだった。 中学でも同じクラスになり、多々里をいじめる。

タマミ

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。満福笑と仲良し。

イバラ トゲ子 (いばら とげこ)

神野多々里の6年生の時のクラスメイト。テレビCMにも出たことがある、学校一の美少女。彼女からはいい香りが漂っている。トイレにもいかず、おならもしないと主張する。

なでし子 (なでしこ)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。美化委員。自称お花好きの女の子だが、虫嫌いで、実際はほとんど花壇の世話をしていなかった。咲きかけの花も平気で自分のためにへし折る。

木崎 (きざき)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。多々里をハエ扱いをしていじめる。

カツ子 (かつこ)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。多々里に優しく声をかけ、友だちのふりをしてこき使い、弁当を作らせる。

影代 (かげよ)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。クラスの中でこそこそと多々里の悪口を言いふらす。

キッ子 (きっこ)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。多々里の日記を壊して、中を勝手に読み、それをネタに多々里をいじめる。

流石 デキル (さすが できる)

神野多々里の小学校6年生の時のクラスメイト。自称・天才で、まわりの人をばかにしている男の子。

鷹理 (たかり)

神野多々里近所に住む女子小学生。学校の帰り道、ユスリと一緒に多々里をいじめる。

ユスリ

神野多々里の近所に住む女子小学生。学校の帰り道、鷹理と一緒に多々里をいじめる。

瓶棒 ゆすり (びんぼう ゆすり)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。多々里の日記を勝手に開けて盗み見たり、ふたりだけの秘密といって、禁止されている買い食いをさせたりした。

日影 マリア (ひかげ まりあ)

神野多々里のクラスメイトの女子中学生。多々里を救ってあげなければ、と思っており、むりやりみんなの前で日記を朗読させる。

集団・組織

天国市立中学 (てんごくしりつちゅうがく)

神野多々里が通う中学校。

場所

神乃村 (かみのむら)

神野多々里母・神野伊香里の実家で、神野家の故郷の村。神の裁きにあった人が集まる場所で、神野家はその人たちを取り締まる一族だった。心が卑しい人や貧しい人は、そこで神の怒りやたたりにあった。

その他キーワード

日記 (にっき)

神野多々里が6歳のとき、祖父・太助おじいちゃんと祖母・お黄楊おばあちゃんにもらった日記帳。毎日持ち歩いて、休み時間などに出来事を書いているが、実際の出来事とは少し異なる希望や夢を書いている。何度か友だちに破られたり、壊されたりしている。

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