世界でいちばん強くなりたい!

世界でいちばん強くなりたい!

国民的アイドルから突如女子プロレス界へ転身した女子高生の成長や他選手との戦い、交流を描く熱血プロレス漫画。「コミックアース・スター」2011年4月号から連載の作品で、2013年にはTVアニメ化もされている。

正式名称
世界でいちばん強くなりたい!
ふりがな
せかいでいちばんつよくなりたい
原作者
ESE
作画
ジャンル
バトル
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

アイドルグループ「Sweet Diva」のセンターボーカルを務める萩原さくらと、No.2の宮澤エレナは女子プロレス団体「ベルセルク」にて、体験レポートとしてプロレスに挑戦。「ベルセルク」所属の風間璃緒にアイドルを軽視する発言をされたことで、エレナが激昂し勝負を挑むが、璃緒にプロレス技をかけられてなすすべもなく倒されてしまう。その現場を目撃したさくらがエレナの敵を討つために璃緒に試合を挑むが、まったく歯が立たずにエレナ同様に完敗。その敗北が悔しくてたまらないさくらはその場で「Sweet Diva」の活動の休止を発表し、璃緒を倒すために本気でプロレスラーへと転身することを決意するのだった。

コラボレーション

スターダム

本作『世界でいちばん強くなりたい!』とプロレス団体「スターダム」がコラボレーションしている。これは衛星放送番組「FIGHTING TV サムライ」の「速報!バトル☆メン」内で「スターダム」の選手を取材した内容を、「コミックアース・スター」で「『FIGHTING TV サムライ』×『スターダム』×『せかつよ』SPページ」と題して取り上げるというもの。また、コラボレーションマッチも行われ、2013年に行われた「5★STAR GP2013」最終戦第1試合では、本作のイメージレスラー権を争って3選手が戦いを繰り広げ、岩谷麻優がその権利を獲得している。

メディアミックス

TVアニメ

2013年10月から同年12月まで久情りおん監督によるTVアニメが放送されている。キャラクターデザインはりんしん、アニメーション製作はアームスが担当している。主なキャストは萩原さくら役を竹達彩奈、宮澤エレナ役を阿澄佳奈、豊田美咲役を鳴海杏子が務めている。

ドラマCD

2011年10月に発売された『世界でいちばん強くなりたい!』のコミックス第1巻初回限定版の付録としてドラマCD『世界で一番強くなりたい!』が制作された。主なキャストはTVアニメ版と一部が異なり、萩原さくら役を豊崎愛生、宮澤エレナ役を日笠陽子、豊田美咲役を鳴海杏子が務めている。

WEBラジオ

2013年10月から2014年2月にかけて、ラジオ大阪にてWEBラジオ『SweetDivaの世界でいちばん強いラジオになりたい!』が放送された。パーソナリティは菅野七海役の大坪由佳、望月悠歩役の伊藤未来、早瀬愛華役の雨宮天の3人が務めた。

パチンコ

2017年4月より「CR世界でいちばん強くなりたい!」のタイトルで、藤商事が手掛けたパチンコ台が稼動。スペックは1/319のオーソドックスな確変ループタイプ。大当たりの種類は3種類となっている。また、声優はTVアニメ版のキャストが同様に採用されている。

原作者

ESEは株式会社「アース・スターエンターテイメント」の略称。出版社で書籍の出版をメインとしているが、他にも傘下に音楽制作レーベル「アース・スターレコード」があり、タレントのプロデュースとマネージメントも手掛けている。

登場人物・キャラクター

萩原 さくら (はぎわら さくら)

アイドルグループ「Sweet Diva」で不動のセンターを務める17歳の少女。ルックスはもちろん運動神経も抜群で、後方宙返りのパフォーマンス「アイスクリームサルト」を片足でこなしてしまうほど身体能力は高い。女子プロレス団体「ベルセルク」への体験レポートをきっかけに風間璃緒と戦うこととなり、その試合に敗北したことで本格的にプロレスへの転身を決意。 そのまま「ベルセルク」に所属することとなった。必殺技は「アイスクリームサルト」を転用した二連撃の蹴り上げ「さくらスペシャル」。

宮澤 エレナ (みやざわ えれな)

アイドルグループ「Sweet Diva」に所属する17歳の少女。「Sweet Diva」の不動のセンターである萩原さくらに次ぐ人気を誇っている。さくらの良き友人で、彼女の実力は誰よりも認めているが、一方でライバル意識も強く「これ以上さくらに差をつけられるわけにはいかない」と考えている。自信家で負けず嫌いな性格。 さくらがプロレスラーに転身した後はさくらに代わって「Sweet Diva」のセンターボーカルを務めており、さくらなき「Sweet Diva」を牽引するトップアイドルとして活躍している。

ブルーパンサー

女子プロレス団体「雅」に所属する覆面レスラー。国籍、年齢、経歴などがすべて不明。女子プロレス新人オールスター戦に突如姿を現した。青い髪に青い覆面、衣装もすべて青で、その姿は文字通り「青い女豹」。サンボなどの多彩な関節技を使いこなし、その実力は申し分ない。また脅威的なスタミナの持ち主でもある。「ベルセルク」のレスラーに対して強い対抗意識を持っており、特に萩原さくらには並々ならぬ執着を見せている。 必殺技は「ムーンサルトプレス」。

豊田 美咲 (とよだ みさき)

女子プロレス団体「ベルセルク」のトップレスラー。女子プロレスサーキット「シャングリラ」世界ランキング12位と、国内では他のレスラーの追随を許さない実力者。ステージ演出やリングコスチュームを自分で手掛けるファイティングプロデューサーとしての顔も持ち、歌手活動をすればヒットチャートの上位に入るほどの人気アーティストでもある。 現在はレスラーとして不動の地位を確立しているが、萩原さくらと同様にアイドルからプロレスへ転身した過去を持つ。デビュー当初はまったく勝てずに当時の「ベルセルク」の連敗記録保持者だった。必殺技はオリジナルスープレックスの「ミサキスペシャル」。

風間 璃緒 (かざま りお)

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属するレスラー。女子プロレスサーキット「シャングリラ」世界ランキング65位。「ベルセルク」に体験リポートに訪れたアイドルの萩原さくらと宮澤エレナに対して見下した発言を繰り返したうえに、エレナにプロレス技をかけてプロレスの厳しさを身をもって教えた。のちに、その行動に怒りを示したさくらと「敗者髪切りデスマッチ」を行い、さくらの初めての対戦相手となった。 荒々しい戦闘スタイルとその褐色の肌から「褐色のヴァルキュリア」の異名を持つ。必殺技は「スリーパーホールド」。

鈴元 千夏 (すずもと ちなつ)

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属するレスラー。萩原さくらのプロデビュー戦の相手を務めた選手で、デビュー2年目にして「ベルセルク」の若手No.1の実力者と目されている期待のホープ。さくらの試合の際にはセコンドにつくこともあり、サポート役として支える場面も多い。得意技は「ラリアット」と「逆エビ固め」。

小宮山 紅亜 (こみやま くれあ)

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属するレスラー。萩原さくらのプロデビューをかけた地獄の百本投げでは、1人目として登場した。女子プロレス新人オールスター戦では「ベルセルク」の代表選手の1人として世Ⅳ虎と戦ったが敗北している。

ユンボ山本 (ゆんぼやまもと)

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属するレスラー。ユンボ山本自身が首領を務める「兇悪同盟」では5人のメンバーを従えるボス的存在。試合では凶器攻撃はもちろん、「兇悪同盟」のメンバーを利用した複数人でのリンチ攻撃などの反則行為を得意としている。

ホーネット

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属する覆面レスラー。ユンボ山本が首領を務める「兇悪同盟」のメンバーの1人。萩原さくらの65戦目の対戦相手で、その時はユンボ山本譲りの凶器攻撃と「兇悪同盟」のメンバーを利用した複数人でのリンチ攻撃を繰り出し、さくら相手に勝利を収めている。

西原 涼 (にしはら りょう)

女子プロレス団体「ベルセルク」のコーチを務める女性。萩原さくらの入団時の世話をした人物で、当時はさくらを辞めさせようとしているのか、と周りから誤解されるほどに過酷な練習を課していた。しかし、実際はさくらの身体能力と根性を認めており、「この子を鍛えれば女子プロレスの歴史が変わるかもしれない」と、早い段階でさくらに対して高い評価をしていた。

猪場 精一 (いのば せいいち)

女子プロレス団体「ベルセルク」の代表取締役社長を務める51歳の男性。猪場精一自身も元プロレスラーという経歴がある。現在は「ベルセルク」を運営する側として経営に携わることが多く、試合のチケット売り上げに一喜一憂している。

福岡 萌 (ふくおか もえ)

女子プロレス団体「ベルセルク」に所属する15歳の少女。「ベルセルク」の社長である猪場精一が現役時代に世話になった先輩レスラーの孫でもある。精一とは昔から親交があり、小さい頃はよく遊んでもらっていた。身体こそ小さいが、高校1年生にして空手の高校生部門世界チャンピオンになった格闘技のサラブレットで、荻原さくらに憧れてプロレスラーを志望している。 得意技は空手の経験を活かした打撃技。

桐島 真琴 (きりしま まこと)

アイドルグループ「Sweet Diva」のチーフマネージャーを務める女性。「敏腕マネージャー」を自称している通り、その実力は確かで、多種多様な仕事を取ってきては、「Sweet Diva」のメンバーに紹介している。メンバー個々の性格を熟知しており、萩原さくらがプロレスラーに転向する際にも、その選択を否定することなく快く送り出した。

菅野 七海 (かんの ななみ)

アイドルグループ「Sweet Diva」のリーダー務める17歳の少女。大所帯である「Sweet Diva」を取りまとめる立場だけあり、メンバー内でも大人びた風格を持ち、歳の割には落ち着いている。「Sweet Diva」内では萩原さくら、宮澤エレナに次いで3番手を争う人気を誇っている。

望月 悠歩 (もちづき ゆうほ)

アイドルグループ「Sweet Diva」のメンバーの少女。「Sweet Diva」初の派生ユニット「パフスリーブス」でも早瀬愛華と活動している。グループ内ではムードメーカー的な存在で、持ち前の明るさでファンたちを楽しませている。「Sweet Diva」内では萩原さくら、宮澤エレナに次いで3番手を争うほどの人気を誇っている。

早瀬 愛華 (はやせ あいか)

アイドルグループ「Sweet Diva」のメンバーの少女。「Sweet Diva」初の派生ユニット「パフスリーブス」でも望月悠歩と活動している。「パフスリーブス」結成当初のインタビューでは、控えめなコメントを残していた悠歩と対照的に「ついにキタぞ!」と自分の時代の到来を告げるコメントを残すなど、積極的な性格。 「Sweet Diva」内では萩原さくら、宮澤エレナに次次いで3番手を争う人気を誇っている。

会長 (かいちょう)

「萩原さくらファンクラブ」の会長を務める男性。萩原さくらが「Sweet Diva」にいた頃から、プロレスラーに転身した現在に至るまで、熱心にファン活動を行っている。さくらを最後まで応援し続ける会長の姿に心を打たれる人も少なくはなく、「萩原さくらファンクラブ」の会員からも尊敬の念を抱かれている。

藤下 香苗 (ふじした かなえ)

スポーツ紙「王道新聞」の女性記者。元レスラーで、豊田美咲やジャッカル東条とも親交があるが、腰を痛めたことが原因で現役を退いている。現在は記者活動を熱心に行っており、藤下香苗自身の現役時代のコネを活かして、女子プロレス団体「ベルセルク」を中心にレスラーへの取材を積極的に行っている。

ジャッカル東条 (じゃっかるとうじょう)

女子プロレスサーキット「シャングリラ」世界ランキング1位のレスラーで、アメリカ合衆国から来日した。本名「東条真理子」。投げ技、絞め技、打撃技どれをとっても世界レベルで、まったく隙がない現役最強の女子レスラー。その技の多彩さから「千の技を持つ女」の異名を持つ。かつてアイドルからプロレスラーに転身したばかりで連敗続きだった豊田美咲を鍛え上げた過去があり、美咲にとっての恩師でもある。 必殺技は「キャメルクラッチ」と「パイルドライバー」。

真田 朱里 (さなだ じゅり)

女子プロレス団体「雅」の代表取締役社長兼トップレスラー。女子プロレスサーキット「シャングリラ」世界ランキング7位の実力者。豊田美咲とは同期で、その実力は美咲からも「私よりも上かもしれない」と認められるほど。「シャングリラ」世界ランキングでは美咲より上位にいるものの、美咲に対しては驕ることなくむしろ執念に似た強い対抗意識を燃やしている。

ダークネス美穂 (だーくねすみほ)

女子プロレス団体「雅」に所属するレスラー。多彩な関節技と強烈な蹴り技を得意とする「雅」で売り出し中のレスラーで、ブルーパンサーと戦ったこともある。その時は勝利まであと一歩のところまで追い詰めたが、最後に逆転負けを喫している。

世Ⅳ虎 (よしこ)

女子プロレス団体「スターダム」に所属するレスラー。若手有望株と目されており、女子プロレス新人オールスター戦では小宮山紅亜と対戦して勝利を収めている。必殺技はトップロープから勢いよくダイブして、そのまま相手をフォールする「上からヨシコ」。実在の人物、世Ⅳ虎がモデル。

藤野 昂 (ふじの すばる)

女子プロレス団体「アマゾネス」に所属するレスラー。女子プロレス界一のクールビューティと呼ばれているほど容姿端麗な女性。女子プロレス新人オールスター戦では萩原さくらと対戦し、さくらスペシャルを警戒しながら足攻めを中心に戦ったが、敗北している。

グレート福岡 (ぐれーとふくおか)

元プロレスラーの男性。福岡萌の祖父であり、猪場精一の現役時代には、先輩レスラーとして親交もあった。往年の名レスラーとして現在もその名を語り継がれており、得意技は固め技全般。その中でも「卍固め」がグレート福岡自身の最高の決め技となっている。

集団・組織

Sweet Diva (すうぃーとでぃーば)

萩原さくらが所属する女子アイドルグループ。総勢150名の大所帯で、国民的な人気を誇っている。半年に一度行われる「Sweet Diva」のセンターを決める「国民投票」では、さくらが4連続センターという偉業を成し遂げた。今でこそ国民的人気を博すアイドルグループだが、結成当初は小さな劇場で慎ましく活動するアイドルグループだった。

ベルセルク

猪場精一が代表取締役社長を務める女子プロレス団体。ショープロレスとは一線を画した真剣勝負が売りのプロレスで、所属する選手も高い技術を持つ実力派ばかり。中には、世界最高峰の女子プロレスサーキット「シャングリラ」のランキングに入っている有力選手もいる。

(みやび)

真田朱里が代表取締役社長を務める女子プロレス団体。朱里が海外でレスラー生活を送った後に日本で立ち上げたプロレス団体で、まだ設立から1年足らずだが、その躍進ぶりは「ベルセルク」にも迫る勢いだと評されている。

イベント・出来事

女子プロレス新人オールスター戦 (じょしぷろれすしんじんおーるすたーせん)

女子プロレス誕生30周年を記念したイベントで、各団体から新人レスラーが参戦する。女子プロレス団体「ベルセルク」からは萩原さくら、鈴元千夏、小宮山紅亜の3人が選出された。世界チャンピオンのジャッカル東条も「磨けば光る原石がいるはず」と期待を寄せ、楽しみにしている。

シャングリラワールドトーナメント

3年に一度開催される、女子プロレス世界一決定戦。出場者は32名で、試合はトーナメント方式で行われ、優勝者には世界チャンピオンであるジャッカル東条への挑戦権が与えられる。日本からは真田朱里、豊田美咲の2人の参戦が決定している。

その他キーワード

さくらスペシャル

萩原さくらのオリジナル必殺技。バック宙の勢いで蹴り上げ、相手の顎へ2連撃を叩き込むという技。アイドルグループ「Sweet Diva」として活躍していた頃のパフォーマンスである、後方宙返り「アイスクリームサルト」がもととなっている。

ミサキスペシャル

豊田美咲のオリジナル必殺技。相手の背後に回り込んで片手でアームロックした後、もう片方の腕でフェイスロックし、そのままスープレックスで投げるという技。投げた後はそのまま固めてフォールでカウントを取ることが可能で、フィニッシュまで持ち込むことができる。

ミサキスペシャル2 (みさきすぺしゃるつー)

豊田美咲が対ジャッカル東条用に編み出したオリジナル必殺技。相手の背後に回り込んで片手でアームロックした後、もう片方の腕で相手の太ももの付け根あたりを持ち上げ、そのままスープレックスで投げるという技。投げた後はそのまま固めてフォールでカウントを取ることが可能で、フィニッシュまで持ち込むことができる。ミサキスペシャルに似ているが、ロックする場所が少々異なるため、ミサキスペシャルを警戒している相手に有効な技となる。

地獄の百発投げ (じごくのひゃっぱつなげ)

女子プロレス団体「ベルセルク」で行われる、プロデビューへの最終テスト。プロデビュー前のレスラーに対して10人のレスラーが各10回ずつ、計100回の投げ技を仕掛けて、それに耐えられるかを試すというもの。仮に耐えられなかったとしても再挑戦することは可能だが、合格しない限りプロデビューはできない。

シャングリラ

女子プロレスサーキットのことで、世界レベルのレスラーが参加している大会。「シャングリラ」に参加するということは世界レベルでのプロレス活動をするということと同義であり、日本のレスラーも何名か参加している。また、世界ランキングの指標ともなっており、参加者には世界ランキングが付与される。

クレジット

原作

ESE

SHARE
EC
Amazon
logo