二月の勝者-絶対合格の教室-

二月の勝者-絶対合格の教室-

中学受験塾を舞台に、冷徹ながら超有能な新塾長と、新米女性講師の対立と葛藤を描く。早期受験が一般化する世相を背景に、中学受験が抱える問題や実態をテーマにした作品。「週刊ビッグコミックスピリッツ」2018年1号より連載開始。2020年7月に実写ドラマ化予定だったが延期となり、2021年10月から放映となった。

正式名称
二月の勝者-絶対合格の教室-
ふりがな
にがつのしょうしゃ ぜったいごうかくのきょうしつ
作者
ジャンル
教育・学習
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概要・あらすじ

主人公である佐倉麻衣は、中学受験塾「桜花ゼミナール吉祥寺校」で研修中の新米講師。東京受験開始から2日目、麻衣が出勤すると、桜花ゼミナールトップの成績である少年・松村くんが、塾の職員室で泣き崩れていた。緊張のせいで、電車で吐いたため、保健室受験になったのだという。そのせいで受験がうまくいかず、このままだと「全落ち」だと落ち込む姿を見て、麻衣は胸を痛めるのだった。

麻衣は、まだ1つも合格が取れていない木下くんの受験応援に立候補する。木下くんは、少し前に個人的に勉強を見てあげたことがある子どもで、彼の合否が気になっていたのだ。翌朝、雪の中、試験場に向かう麻衣。同行予定だった塾講師は、電車が遅れて来れなくなっていた。気持ちがはやって、7時に到着したため、誰もいないだろうと考える麻衣だったが、試験場には先客がいた。

雪の中、直立して生徒を待つその青年は、バケモノ級の合格率を誇るエリート塾「フェニックス」の講師だった。やがて、やってきた木下くんは、焦った様子で、麻衣に問題集のわからないところを質問する。理科は専門外なので答えられない麻衣の様子に、木下くんはますます焦り、泣きだした。

すると、横にいたフェニックスの講師が、解答をあっさり答え、さらに「その問題はこの学校ではほとんど出ない」と言い放つ。安心して礼を言う木下くんを見ながら、麻衣は己の未熟さ、無力さを痛感するのであった。約1か月後、麻衣は研修を終え、正式に講師として桜花ゼミナールに務めることになった。桜花ゼミナールの校長は、合格実績が悪くて飛ばされ、新校長が就任したという。

出勤してきた新校長は、あの雪の日、木下くんにアドバイスしたフェニックスの元講師だった。彼の名は黒木蔵人。私立中学都内御三家の合格者数がゼロという、桜花ゼミナール吉祥寺校のテコ入れのためにやってきたのだ。「受験塾」は「子どもの将来」を売る場所であり、受験生を「顧客」、親を「金脈」とい言い放つ黒木に、麻衣は面食らうばかりであった。

こうして、黒木新体制のもと、麻衣の講師としての生活が始まった。

実写ドラマ

2021年10月実写ドラマ化。日本テレビ系にて放送。佐倉麻衣を井上真央、黒木蔵人を柳楽優弥、灰谷純を加藤シゲアキが演じる。

登場人物・キャラクター

佐倉 麻衣 (さくら まい)

中学受験塾「桜花ゼミナール吉祥寺校」に新卒で就職した新米講師。ショートカットの女性。空手経験者で、空手で子どもを指導した時に、やりがいを感じて受験塾講師になった。指導教科は算数をメインに、将来的には全教科を希望する。やる気と情熱に満ちているが、経験不足で落ち込むことも多い。黒木蔵人塾長の冷徹な方針や、暴言に近い発言に戸惑いを感じる。

黒木 蔵人 (くろき くろうど)

中学受験塾「桜花ゼミナール吉祥寺校」に新しく就任した校長。長身の若い男性。エリート塾「フェニックス」の元講師。成績が悪い、桜花ゼミナール吉祥寺校のテコ入れが目的だと言うが、真意は不明。受験生の親子を「新規顧客」「金脈」と呼び、徹底した合理主義と独自の理論で塾経営を行う。勤務以外のプライベートでは、ボサボサの髪やパーカーなどが特徴の、典型的な若者といった風貌をしている。

松村くん (まつむらくん)

中学受験塾「桜花ゼミナール吉祥寺校」でトップの成績だった男の子。東京受験初日に麻布中学校を受験するが、体調不良で保健室受験に。その結果、すっかり自信を無くし、桜花ゼミナールの職員室で泣きじゃくった。

木下くん (きのしたくん)

中学受験塾「桜花ゼミナール吉祥寺校」の生徒だった男の子。短髪に黒縁メガネが特徴。成績面ではめだたないが、真面目で勉強熱心。小学大附属中学校に入ることを心から望んでおり、3回目の受験にチャレンジする。その姿勢に打たれた佐倉麻衣は、彼の受験当日、応援に行く。

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