あらすじ
第1巻
北神宮高校に通う境井都は、同級生が人ではないなにかと結婚する「人外の嫁」に立候補したが、落選した事を友人の千香から教えてもらう。北神宮高校には「人外から指名されたら、結婚して一生添い遂げる」という伝統があるが、都は否定的に考えていた。しかし翌日、都は自身が嫁に選ばれた事を学校の教師から知られされる。独身者は拒む事ができない決まりのため、都は相手に心変わりしてもらおうと相手が住む場所へ向かうが、そこいた真っ黒で巨大な龍神、朔が怖くなり、すぐに立ち去るのだった。
登場人物・キャラクター
境井 都 (さかい みやこ)
北神宮町にある北神宮高校に通う女子高校生。年齢は15歳。小学低学年の時に崩落事故に遭い、助けてもらった時に人間の暖かさを感じた事で「いつも人のあいだで生きたい」と考えている。そのため「人外から指名されたら、結婚して一生添い遂げる」という高校の伝統には否定的。しかし、北神宮町に来た未婚の龍神、朔から嫁に指定されてしまう。どうにかしてこの話をなかった事にしてもらおうと、朔に直談判するものの朔の心遣いを感じ、さらに三崎明流・水崎十夫妻と話しているうちに考えを改めて朔との事を真剣に考えるようになる。
朔 (さく)
境井都を自分の嫁に指名した龍神。都は忘れているが、都が小学低学年の時に出会っており、「朔」という名前はその時に都から付けられたもの。元は白くて綺麗な姿をしていたが、義父に殺されかけていた都を助けるために義父を殺した罪により全身が真っ黒となっている。人語はしゃべれないが理解はできるので、都は朔の仕草を頼りにコミュニケーションを取っている。
三崎 明流 (みさき あける)
北神宮町にある北神宮高校に通う3年生の女子。1年前に人外の水崎十と結婚している。口調や態度は悪いが、おせっかいで面倒見のいい性格をしている。人外から求婚されたものの、最初から拒絶し続ける境井都にさまざまなアドバイスを送る。
水崎 十 (みずざき とう)
三崎明流と結婚した人外。手のひらサイズの毛玉に羽が付いた姿をしている。元は境井都や明流達よりはるか昔に生まれた人間だったが、罪を重ねた罰として全身が真っ黒となり、自分の住処以外では人の姿になれなくなってしまう。面倒見がよく、都や朔の事をいつも気にかけている。
千香 (ちか)
北神宮町にある北神宮高校に通う女子高校生。境井都とは同級生で非常に仲がいい。周囲の情報には敏感で、人ではないなにかと結婚する「人外の嫁」に同級生が立候補して落選した事や、未婚の神様の相手が決まった事などを都に教えている。
クレジット
- 原案協力
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