今日はカノジョがいないから

今日はカノジョがいないから

主に百合漫画を執筆している岩見樹代子の代表作。現代の女子高校を舞台に、周囲に隠して同級生の夏目七瀬と交際している朝日奈ゆにが、ミステリアスなクラスメートの瀧風羽子に誘惑され、欲望に抗えず堕ちていく姿を描いた泥沼百合ラブストーリー。情感あふれる絵柄と等身大の女性たちが織りなすリアルな心理描写が魅力となっている。一迅社「コミック百合姫」2021年8月号から連載。「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門でGlobal特別賞を受賞。一迅社の公式YouTubeチャンネル「ichijinshaPV」で、2024年7月にコミックス第5巻発売を記念するPVが公開された。朝日奈ゆにを加隈亜衣、瀧風羽子をM・A・Oが演じている。

正式名称
今日はカノジョがいないから
ふりがな
きょうはかのじょがいないから
作者
ジャンル
百合
レーベル
百合姫コミックス(一迅社)
巻数
既刊5巻
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本命の彼女には内緒の裏切り行為

朝日奈ゆには同級生の夏目七瀬と交際している。ゆにはいつも七瀬といっしょの時間を過ごしたいと思っているが、七瀬はバレー部の練習で忙しく、ゆにはそのことを理解しながらも寂しさを募らせ、さらに周囲に交際を秘密にしていることにも不満を抱えていた。そんな誰にも言えない愚痴や不満を、SNSの裏アカウントに投稿してストレスを発散していた。だが、遊びのつもりだった裏アカウントの投稿が最も危険な女性・瀧風羽子に見つかってしまう。

二番目の彼女は魔性の女

高校での風羽子は優等生と知られており、先生からの信頼も厚い。特定の誰かと親しくすることもなく、周囲からはミステリアスな存在として認識されている。風羽子は一見するとおしとやかに見えるが、ゆにの裏アカウントの存在を知り、突然二番目の彼女にしてほしいと浮気を持ちかけるなど、不思議な少女。どちらかというと愛情表現が控えめな夏目七瀬に対して、風羽子は自分の欲しものを手に入れるために手段を選ばないタイプで、ゆにと二人きりになると堂々とスキンシップを図り、甘い言葉をささやく。最初は七瀬への一途な愛を貫こうとするゆにだったが、風羽子は彼女の心のすき間に入り込んで心身を蝕んでいく。

ゆにを巡る奇妙な三角関係

ゆにが自分だけを見てくれない七瀬に嫉妬する中、積極的にゆにに揺さぶりをかける風羽子、そして部活に打ち込んでいるために何も知らない七瀬。ただし、七瀬がゆにを大切に思う気持ちは本物で、周囲に二人が付き合っていることを隠しておこうと提案したのも、彼女を傷つけたくない思いからだった。七瀬は風羽子とゆにの関係には気づいていなかったものの、親友の雪からの証言やゆにの言動を受け、二人の関係を怪しむようになる。

登場人物・キャラクター

朝日奈 ゆに (あさひな ゆに)

とある高校に通う2年生の女子。年齢は16歳。同級生の夏目七瀬と交際しているが、周囲には秘密にしている。七瀬が部活を優先して二人で過ごせないことに不満を抱えており、負の感情や愚痴をSNSの裏アカウントに吐き出している。そんなある日、裏アカウントの存在がクラスメートの瀧風羽子にバレてしまい、二番目の彼女にしてほしいと告白を受ける。最初は拒絶していたものの、七瀬が自分だけを見てくれない寂しさから、流されるままに風羽子の誘惑に応じてしまう。そして、風羽子の思惑どおり、彼女との秘密の関係に溺れていく。ふだんはクールに振る舞っているが、人に自分の気持ちを伝えることが苦手で、寂しがり屋な一面を持つ。裏アカウントでは「ひなゆ」を名乗っている。

瀧 風羽子 (たき ふうこ)

朝日奈ゆにと同じ高校に通う2年生の女子。ゆにと同じクラスに在籍している。ゆにが夏目七瀬と付き合っていることや、ゆにのSNSの裏アカウントの存在も知っており、ゆにに二番目の彼女にしてくれないかと告白する。最初はゆにから拒絶されるものの、言葉巧みに彼女を誘惑して信頼を得ていく。ミステリアスな雰囲気を漂わせた美少女で、ゆにと親しくなるまでは特定の同性とは付き合っていなかった。先生からの信頼も厚い優等生で、全国模試ではトップクラスの成績を誇る。

書誌情報

今日はカノジョがいないから 5巻 一迅社〈百合姫コミックス〉

第1巻

(2021-12-18発行、 978-4758023399)

第4巻

(2023-10-18発行、 978-4758026161)

第5巻

(2024-07-18発行、 978-4758027304)

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