概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
吉本 大介 (よしもと だいすけ)
東京区役所土木課の職員を務める男性。その一方で、厄介事を代行するパーフェクト・ピンチ・フォロー・オフィスの所長「代打屋トーゴー」という二つの顔を持つ。昭和28年4月1日生まれで、年齢は31歳。怠惰で軽薄な性格ながら強靭な肉体の持ち主で、眼鏡をかけている。家計はつねに火の車で、何かと計算機を叩(たた)いている。区役所では勤務時間の8時間中1時間しか働かないことから「パアピン」と呼ばれているが、代打屋としては非常に有能。特筆すべきは学習能力で、依頼を受けた時点では能力に不足があっても、本を読んだり、その筋のエキスパートに教わったりして完璧に依頼を遂行する。プロ意識も高く、法を侵すこともあるが、最低限の倫理は弁(わきま)えており、殺人と営利誘拐は引き受けないと宣言している。なお、代打時は白スーツを身につけることが多く、フラワーホールの薔薇(ばら)の飾りはピッキングにも使用できる優れ物。ベッドでもそのテクニックを遺憾なく発揮し、代打屋として知り合った多くの女性を満足させている。代打時の愛車は左ハンドルのトヨタ2000GT。
世羅 淳子 (せら じゅんこ)
世羅法律事務所を営む弁護士の女性。愛称は「セーラ」。ミディアムヘアで、両耳にイヤリングを付け、コンサバティブな服装を好んでいる。気の強い性格でクールな雰囲気を漂わせており、言い寄ってくる男性にビンタを浴びせる場面も多い。「代打屋トーゴー」こと吉本大介からは「黙っていればかわいくてセクシー」と評されている。ある目的からトーゴーに深夜のドライブを依頼。これをきっかけにトーゴーと親しくなり、頻繁に依頼を持ち込むようになる。トーゴーのお目付け役として現場に同行する機会も多いが、彼の軽薄な態度に振り回されてばかりいる。トーゴーが懇意にする風俗店「ルンルン」の経営者にして従業員の女性、美鈴とは大学時代からの親友で、つながりが判明してからは、美鈴と二人でトーゴーをこき使っている。トーゴーに厳しく接する一方で、彼が留置場に放り込まれた際には、文句を言いながらも身元引受人として迎えに行くなど、面倒見のよさを見せる。