概要・あらすじ
闇社会の都市伝説にその存在を知られる悪魔ダイモンズヘイトこと砌斌兵斗。特殊な力ゼスモスで動く義手を武器とするその男の目的は、ロゴスディア社のプログレス・カーソンら、砌斌兵斗の妻子を殺害した5人の男達に復讐する事である。妻子が殺害されたのはナノテクノロジーを軍事利用する同社を裏切った砌斌兵斗達への報復であると同時に、プログレス・カーソンによる恐るべき計画の一環であった。
登場人物・キャラクター
砌斌 兵斗 (さいもん へいと)
ロゴスディア社で医療のためにナノテクノロジーを研究する世界的な技術者だったが、ナノテクを軍事目的に転用する事に従えなかったため裏切り者として命を狙われた男。プログレス・カーソンら5人によって妻のヒロコと娘のユミを殺害され、自身も両腕を破壊されて死にかけるが、ベッケル博士によって一命を取り留める。 妻子の仇を討つため、博士が研究していた特殊な力ゼスモスを会得し、その力のみで動く合金製の義手を身につけて復讐の旅に出る。行く手を阻む者は悪人であれば容赦なく倒す事から悪魔の怒りや憎しみを意味するダイモンズヘイトと呼ばれているが、本来は優しい性格である。
プログレス・カーソン
ロゴスディア社で砌斌兵斗と共にナノテクノロジーを研究していた男。ナノテクノロジーの軍事転用を問題視した砌斌兵斗を裏切り者として妻子もろとも抹殺しようとするが砌斌兵斗のみ殺害に失敗し、彼から妻子の仇として命を狙われる。幼少時にアジアのジャングルで動物達と共に暮らしている所を発見された生い立ちを持ち、特殊な力エレセロスを身につけている。
ジェスト・ローレンス
ロゴスディア社のプログレス・カーソンにボディーガードとして雇われたスナイパー。その腕はナノテクノロジーによる改造を受けており、銃に変形する機能を持つ兵器である。ナノテクノロジーが軍事利用される事を嫌った研究員、砌斌兵斗を妻子もろとも抹殺するプログレス・カーソンの計略に加担した男達の一人で、生き延びた砌斌兵斗に妻子の仇として命を狙われる。
ラフィン・アガマアガマ
ロゴスディア社のプログレス・カーソンに雇われたボディーガードの一人。21~22歳だが少年のような容姿の三流手品師。その眼球はナノテクノロジーによる改造を受けており、光線を照射した相手を洗脳する機能を持つ兵器である。ナノテクノロジーが軍事利用される事を嫌った研究員、砌斌兵斗を妻子もろとも抹殺するプログレス・カーソンの計略に加担した男達の一人で、生き延びた砌斌兵斗に妻子の仇として命を狙われる。
アールダー
ロゴスディア社のプログレス・カーソンにボディーガードとして雇われた殺し屋。ナノテクノロジーを用いた改造によりナノテクブレードに変形する機能を持つ腕と、周囲の風景に同化し着た者の姿を消す機能を持つナノテクスーツの二つの兵器を持つ。ナノテクノロジーが軍事利用される事を嫌った研究員、砌斌兵斗を妻子もろとも抹殺するプログレス・カーソンの計略に加担した男達の一人で、生き延びた砌斌兵斗に妻子の仇として命を狙われる。
ランパート
ロゴスディア社のプログレス・カーソンにボディーガードとして雇われた男。かつては地上げ屋だったが、現在はロゴスディア社が管理する町キープディープの支配者として住民から恐れられている。ナノテクノロジーによる人体改造を受けており、屈強な肉体と兵器としての様々な機能が内蔵された両腕を持つ。 ナノテクノロジーが軍事利用される事を嫌った研究員、砌斌兵斗を妻子もろとも抹殺するプログレス・カーソンの計略に加担した男達の一人で、生き延びた砌斌兵斗に妻子の仇として命を狙われる。
ベッケル
ロゴスディア社によって両腕と妻子の命を奪われた同社の研究員、砌斌兵斗を死の淵から救った博士+V130。特殊な力ゼスモスを長年研究しており、砌斌兵斗に訓練を施してゼスモスで義手を操れるようにする。その後復讐の旅に出た砌斌兵斗を自らの研究のためにも支援し、戦闘の度に義手を破損する彼に常に新しい義手を送り届けている。
ロバート
ベッケル博士の研究室で共に暮らしている助手。かつて両脚を失うが、ベッケル博士の施した訓練を受ける事で博士が長年研究していた特殊な力ゼスモスを会得し、その力で木製の義足を生身の脚以上に自由自在に扱えるようになった。同じく義手を手に入れようとする砌斌兵斗の訓練に協力する。 よく地元の子供達と球技で遊んでいる。
スワロウ
保険金殺人を仕掛けられ両脚を失う重傷を負うが、ベッケル博士により特殊な力ゼスモスで動く義足を与えられて蘇った男。幼い頃より様々な人に裏切られ続けた憎しみから、この世界の全てを破壊したいと思っている。自分と同じくゼスモスで操る義手を持っている砌斌兵斗に興味を持って近づく。
亜蘭 修次 (あらん しゅうじ)
町一番の不良少年だったが、転校生の砌斌兵斗に勉強を教えてもらい親友になる。その後ロゴスディア社が管理する町キープディープの治安部隊隊長となり、その町の支配者ランパートの命を狙って訪ねてきた砌斌兵斗と再会する。銃の扱いを得意とする。
ヒロコ
ロゴスディア社の研究員であった砌斌兵斗の妻。開発したナノテクノロジーを軍事関係に提供される事を嫌った砌斌兵斗が造反者として抹殺される事になった際、同罪として娘のユミと共に溺死させられる。殺害の首謀者であったプログレス・カーソンとは幼馴染であり、砌斌兵斗とも中学生の時に出会った。
ユミ
ロゴスディア社の研究員であった砌斌兵斗の幼い娘。開発したナノテクノロジーを軍事関係に提供される事を嫌った砌斌兵斗が造反者として抹殺される事になった際、同罪として母のヒロコと共に溺死させられる。殺害を実行したプログレス・カーソンらとは以前から誕生日を祝われるなど親交があった。
集団・組織
ロゴスディア社 (ろごすでぃあしゃ)
『Dämons』に登場する企業。砌斌兵斗がプログレス・カーソンらと共に働いていた、ナノテクノロジーで最先端を行く企業。表向きは医療など平和目的の研究をしているが、やがて技術を軍事開発に転用し始めたほか、世界各地で起こる原因不明の事故や異常気象にも同社のナノテクノロジーが関与しているといわれる。
その他キーワード
ゼスモス
『Dämons』に登場する能力。手または足などを失った者が、精神状態が極限に達した時に発生させうる特殊なエネルギーで、体で触れずに物を操る事のできる一種の念動力。砌斌兵斗は憎しみから生まれたこの力のみで義手を動かしており、義手を失っても肩口に接合したあらゆる物を腕の形に変化させて操る事もできるほか、何も付けていない場合にもゼスモスそのものを腕代わりとして振るう事も理論上は可能。 スワロウもこの力で義足を動かしている。
エレセロス
『Dämons』に登場する能力。幼少時にジャングルで動物達と共に育ったプログレス・カーソンが持つ特殊なエネルギーで、生物に向けて放つ事でその生物を自分の分身と化し、支配下に置く事ができる一種のマインドコントロール。プログレス・カーソンはこれを「神の力」と呼んでいる。人間を操る場合には制限がある。
クレジット
- 原作
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鉄の旋律