概要・あらすじ
マジシャンを目指す少年の不知火真は、世界的な奇術師である星里衛の弟子になるために上京し、星里家を訪れる。そこで出会ったのは、幼い頃に遊んだ記憶のある少女、はてなこと星里果菜だった。再会するまで真が女の子だと勘違いしていたはてなとは険悪なムードになってしまうが、星里家の面々に助けられ、住み込み執事として働き始めた真に、はてなも徐々に心を開き始める。一方その頃、東京では「美貌の女怪盗」が引き起こす事件が世間を騒がせていた。その怪盗の正体は、はてなの母親星里メイヴ。彼女は魔術師の一族が開発した魔法の道具、アーティファクトが犯罪者の手に渡らないように回収しているのだった。そんな中、メイヴのアーティファクトが何者かによって星里家から盗み出されるという事件が発生。はてなは、自分も母親を手伝ってアーティファクトを回収している「怪盗ハテナ」であることを真に明かし、アーティファクトを取り返す戦いに赴くのだった。
登場人物・キャラクター
不知火 真 (しらぬい まこと)
中学1年生の男の子。幼い頃からマジシャンに憧れており、世界的マジシャンである星里衛に弟子入りするために上京。弟子兼住み込み執事として星里家で暮らし始める。線の細い外見で、幼い頃に遊んだことのある星里果菜からは女の子だと思い込まれていた。星里メイヴの手によって、アーティファクトとして修理された手品道具「スマイルステッキ」を持つ。果菜の正体が「怪盗ハテナ」であることを知った後に、アーティファクトと契約し、彼女をサポートすることになる。
星里 果菜 (ほしざと かな)
中学1年生の女の子。黒髪の美少女で、黙っていれば上品な令嬢に見えるが、快活で不器用、おっちょこちょいな性格の持ち主。不知火真とは幼馴染だが、再会するときまで彼のことを女の子だと思いこんでいた。名前の読み方をもじった「はてな」というあだ名で呼ばれている。自分で意思を持って動くマフラーの「マフくん」というアーティファクトと契約している。母親の星里メイヴの手助けをするため、「怪盗ハテナ」として活動している。
星里 衛 (ほしざと まもる)
世界的に有名なマジシャンの男性。星里果菜の父親。幼い頃の不知火真に「他人の持ち物で盗んでいいのはたったひとつ」というなぞなぞを出し、これに答えられたら弟子にすると約束をしていた。数年後、真がなぞなぞに解答したことで、彼の弟子入りを認めている。ふだんはアシスタントであり自分の妻である星里メイヴを連れて世界中を飛び回っている。
星里 メイヴ (ほしざと めいゔ)
星里果菜の母親。普段は夫であり世界的に有名なマジシャンである星里衛のアシスタントとして世界中を飛び回っており、家には不在のことが多い。裏では世間を騒がせている「美貌の怪盗」こと「怪盗メイヴ」として活動している。その目的は、アーティファクトが犯罪者の手に渡らないように回収すること。魔術師の一族の出身で、アーティファクトを作り出す能力を持つ。
その他キーワード
アーティファクト
魔術師によって生み出される魔法の道具の総称。本来の名称である真名を呼び、契約を交わすことで、契約したものに魔法の力を与える。使用の際には、使用者には体の発熱などの代償が発生する。多くのアーティファクトが世の中に出回っており、それが犯罪者の手に渡って悪用されることのないよう、星里メイヴや星里果菜の手によって盗み出され、回収されている。
クレジット
- 原作
-
松 智洋
- キャラクター原案