概要・あらすじ
本来、犬好きだったホラー漫画家のJ氏が、婚約者の意向で2匹の猫を飼うことになる。購入したばかりの新居で猫が原因となって起こる数々の騒動が描かれた、実話に基づいた作品。
登場人物・キャラクター
J氏
モデルは作者の伊藤潤二。一戸建て購入を機に、ペットを飼いたいという婚約者の願いを聞き、猫を飼うことを決めた。本来は大の犬好き。
A子
J氏の婚約者。元々、実家で猫のよんを飼っており、J氏の新居購入を機に一緒に暮らしたいと、ある日、実家からよんを連れてきた。
よん
白地に黒のぶちがある1歳の猫で、J氏曰く、呪い顔の猫。A子の実家で飼われていたが、新居に引っ越してきた。背中のぶちがまるでどくろのように見える。実家で飼った猫の四代目であるため、「よん」と命名された。網戸や引き戸を開けることができ、近くの水道屋の倉庫に脱走したことがある。
むー
ノルウェージャンフォレストキャット。A子の友人の紹介で飼うことになった売れ残りの猫。A子の実家には五代目の猫、五郎がいるため、六代目であるとして、「むー」と命名される。名古屋大須のとあるビルで開催されてきたキャットショーで、主人公とA子と出会う。 「プクニャン」が口癖。
場所
新居 (しんきょ)
購入したばかりの一戸建ての家で、岐阜県にある。
A子の実家 (えーこのじっか)
J氏の婚約者であるA子の実家で、千葉県にある。A子の両親と猫の五郎が住んでいる。
その他キーワード
キャットタワー
高い所に登るのが好きな猫の習性を叶えるためのタワー。組み立て式で、床から天井近くまで伸びる柱を中心に、何枚かの乗り台、隠れられる穴付きの箱などで構成される。一番上はよんのお気に入りの場所。むーもひそかにその場所を狙っている。
ひっかき防止シート (ひっかきぼうししーと)
壁をひっかく習性のある猫が、爪で壁を傷つけないようにするために貼るシート。本来は、両面テープで貼るが、はがす時に壁紙が剥がれたら困るというJ氏の心配を解消するため、ピンで壁に止められた。商品名「カバー ガリニャーゴ」。