概要・あらすじ
強き者が掟であった頃の、アメリカの西の荒野のどこかのお話。全ての犯罪者がもっとも恐れる凄腕の保安官・エルモア・エヴァンス。彼は「モテたい」一心で拳銃の腕を磨き、保安官となった男である。しかし、色々こじらせている彼は、女性に関する免疫がゼロに等しく、未だに恋人いない歴イコール年齢という寂しい人生を送っていた。
その事実を隠しながら、色々カッコつけて女性にアピールするものの、その言動&行動がことごとく裏目に出て、玉砕に次ぐ玉砕の人生。しかし、エヴァンスはめげることなく、超一流の射撃の腕で町の平和を守るかたわら、独特の思考と行動様式で、西部の美女たちにアプローチをかけていく。
登場人物・キャラクター
エルモア・エヴァンス (えるもあえゔぁんす)
全ての犯罪者がもっとも恐れる凄腕の保安官。拳銃の腕は超一流。しかし、女性に対する免疫が全くなく、彼女いない歴イコール年齢という残念な男。年齢は20代。モテたい一心でガンマンとなり、保安官となったが、このことは秘密にしている。カウボーイハットにサングラスを乗せたいでたちでカッコつけている。酒が苦手で、バーでは酒を呑んだフリをして過ごしている。 また、セクシーなサービスを行う店には、正面から入る度胸がない。一匹狼がモテると思っているので、基本、親しい人間をあまり作らないようにしている。故に、凄腕保安官として市民からの信頼は厚いが、若干距離をもたれている。しかし、エルモア・エヴァンスの頭の中は女のことでいっぱい。何かとアプローチしようとするが、思考や行動原理が独特すぎて、女性には思いが届かず、ひたすら玉砕を繰り返す。 凄腕の保安官なので、普通にしていればモテるはずなのに、それができないコジらせ男である。
フィービー・オークレイ (ふぃーびーおーくれい)
賞金稼ぎの女性。エルモア・エヴァンスをライバル視している一方、「向こうにその気があれば、つきあってもよい」と心の中で、激しく意識している。これは、エヴァンスも同様である。しかし、お互いに恋愛経験がないため、微妙に牽制しあうのみで、一歩も前へ進まない。性格は勝気。その一方で純愛に憧れている。しかし、射撃一筋で来たため、恋愛とそうでないことの区別があいまいになっている。 頭の上で結んだ黒いリボンがトレードマーク。フィービー・オークレイは10代の頃から各地の大会を総ナメにした「天才射撃少女」であった。その彼女に初めて射撃大会で敗北を味わわせたのが、エヴァンスであった。以来、彼を何かと意識するようになった。
カート・エバンス (かーとえばんす)
エルモア・エヴァンスの父親。エヴァンスの回想の中に出てきて、渋い雰囲気でよく名言(?)を吐く。しかし、その発言は微妙にゲスな結論となっていることが多い。「ガンマンはイケてる。この世の真実だ」「しっかり者に見えて少し抜けている女はイイぞ。赤面顔がマジヤバイ」「サプライズ嫌いな女はいないって言うからな」など。よくも悪くもエヴァンスの根幹を作り上げた男である。
テッド・ホール (てっどほーる)
全ての犯罪者がもっとも恐れる凄腕の保安官・エルモア・エヴァンスの助手。エヴァンスを超一流の保安官と信じて憧れを抱く、純で真面目な青年。エヴァンスが、女優のミランダ・ケリーとつきあっているかのようにカッコつけて話したことを信じて、新聞記者のメリッサ・レインに情報をリークしたことがある。
メリッサ・レイン (めりっされいん)
「デイリー・サンデー」の新聞記者。黒縁眼鏡にポニーテールの女性。凄腕保安官・エルモア・エヴァンスの密着取材にやってきた。いわゆるドジっ子であり、何かと赤面する癖がある。そんな赤面顔に、あっさり惚れるエヴァンスだったが、彼女も取材をする中、彼に惹かれるようになる。しかし、サプライズで指輪を渡し、結婚の意思を示したエヴァンスの行動を曲解。 彼が女優のミランダ・ケリーとの付き合いを認めたと思い込み、「お幸せに」の言葉を残して去っていった。
ミランダ・ケリー (みらんだけりー)
人気女優。エルモア・エヴァンスが助手のテッド・ホールに、あたかも付き合いがあるかのごとくほのめかした相手。当然付き合いなどないが、テッドがこのことを新聞記者のメリッサ・レインに教えたため、騒動がおこってしまう。結局、ガセネタであるにも関わらず、スクープとして「保安官エヴァンス、ミランダ・ケリーと結婚間近か!?」と報道されてしまう。
リズ・アイゼンハート (りずあいぜんはーと)
巨乳の盗賊女。数々の盗みに成功している賞金首。その賞金は1500ドル。たまたま酔っ払いにからまれているところを、エルモア・エヴァンスに助けられた。これをよい機会とし、彼女はエヴァンスの家に上がりこんで誘惑する。しかし、彼が保安官とわかると、さっさと帰ろうとした。不幸な幼少時に、手を差し伸べてくれる大人がいなかったため犯罪者となっているが、心根は腐っていない女性。 「幸せのためなら代償を払える」というエヴァンスの求愛の言葉を勘違いして、「自分の罪に向かいあいもせず、幸せになることの虫のよさ」を反省し、自首をして罪をつぐなうことを決意した。
ダグラス・クリーフ (だぐらすくりーふ)
賞金稼ぎの男性。盗賊のリズ・アイゼンハートの色香に迷い、金目のものを持ち逃げされた過去を持つ。このことが原因で妻から離婚されたダグラス・クリーフはリズを恨み、執拗に付けねらうようになった。
書誌情報
保安官エヴァンスの嘘 20巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2017-09-15発行、 978-4091276889)
第2巻
(2017-12-18発行、 978-4091278784)
第3巻
(2018-02-16発行、 978-4091280879)
第4巻
(2018-05-18発行、 978-4091282507)
第5巻
(2018-09-18発行、 978-4091283948)
第6巻
(2018-12-18発行、 978-4091287168)
第7巻
(2019-03-18発行、 978-4091288868)
第8巻
(2019-06-18発行、 978-4091291776)
第9巻
(2019-09-18発行、 978-4091293350)
第10巻
(2019-12-18発行、 978-4091294555)
第11巻
(2020-03-18発行、 978-4091295620)
第12巻
(2020-06-18発行、 978-4098500819)
第13巻
(2020-09-18発行、 978-4098501779)
第14巻
(2020-12-18発行、 978-4098502868)
第15巻
(2021-03-17発行、 978-4098503988)
第16巻
(2021-06-17発行、 978-4098505340)
第17巻
(2021-09-17発行、 978-4098506477)
第18巻
(2021-12-17発行、 978-4098507375)
第19巻
(2022-03-17発行、 978-4098508785)
第20巻
(2022-06-17発行、 978-4098511501)