ヴァンパイア男子寮

ヴァンパイア男子寮

身寄りがなく、変質者を避けるためにつねに男装している少女の山本美人は、性別を偽ったまま、吸血鬼の少年である早乙女ルカに気に入られる。ルカに血を与える代わりに彼の住む男子寮で暮らすことになった美人が、種族を越えてルカに惹かれていく姿を描いたセクシー吸血鬼ラブストーリー。「なかよし」2018年12月号から連載の作品。

正式名称
ヴァンパイア男子寮
フリガナ
ヴぁんぱいあどみとりー
作者
ジャンル
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学園
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あらすじ

ルカとの出会い

類いまれな美貌を持つ山本美人は、子供の頃に両親を亡くして以来、親戚の家を転々としながら生きてきた。しかし、中学卒業後に最後の親戚宅からも追い出され、現在はアルバイト先の店に隠れて生活する日々を送っていた。そんなある日、無断で店に宿泊していることがバレた美人は店をクビになり、追い出されてしまう。また、これまで美人は美しすぎる故にトラブルを起こすことが問題視されており、いつも一つの店で長続きすることがなかった。こうして行く当てがなくなった美人は、ケガをした際に見知らぬ少年に手当てされる。だが、なぜか彼は美人の血を舐め、美人の血は非常にまずいと言い放つ。これにショックを受けた美人は自殺を考えてビルの屋上に向かうが、落ち着きを取り戻して思いとどまるものの、誤って屋上からすべり落ちてしまう。しかしそこに現れたのは、先ほどの少年の早乙女ルカだった。彼の正体は吸血鬼で、自分に血を与えてくれる男性を探しているという。そこで、もし美人に行く所がないなら、自分のえさになる代わりに住む所を提供すると申し出る。これに応じた美人はルカの住む男子寮で生活することになるが、一つ大きな問題があった。美人は女性だが、ふだんは変質者を少しでも避けるために男装していたのだ。そしてルカは、美人が男性であるとカンちがいしたまま美人を受け入れるのだった。

聖ヶ丘男子高校入学

山本美人は、男性であると性別を偽ったまま、早乙女ルカの通う聖ヶ丘男子高校に入学することになった。ルカによれば、人間の血液の味は、その持ち主がどれだけ愛されているかで品質が決まるという。そしてルカは、これまで天涯孤独だった美人の血は非常にまずいが、これからルカや周囲の人々が美人を愛することで、血の品質をおいしくするのは可能なのだと語る。こうして高校でもルカのクラスメートとなった美人は、ルカの友人である神楽坂宝樹里と知り合う。しかし、親切で感じのいい宝と対照的に樹里はよそよそしく、美人は不安になるのだった。さらにその日から、美人はルカや宝、樹里の働くカフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」でアルバイトを始めることになる。これはルカが、お金に困っている美人に配慮して紹介してくれたものだが、ここでも樹里は美人と距離を置いていた。しかし、樹里は仕事の中で美人の心優しい人柄に触れて考えを改め、美人もまた、自分には人に言えない秘密があるが、それは樹里や宝を傷つけるものではないことを説明したうえで、友人として付き合うようになる。これで学校での問題は解決したかに思えたが、今度は不良少年の二階堂蓮が声を掛けてくる。

運命の女

山本美人は、二階堂蓮との出会いがきっかけで、早乙女ルカが男性限定で吸血相手を探している理由を知る。吸血鬼は異性の血を吸うと、相手が死亡した場合、その人間を吸血鬼にしてしまうのだ。しかし、ルカはいたずらに吸血鬼を増やしてはならないと考えているため、血を吸っても吸血鬼化しない同性をえさにしようとしていたのである。だがこれには、一つだけ例外があった。吸血鬼には、それぞれ一人だけ運命の相手がおり、これに該当する人物だけは、血を吸われても吸血鬼化しないのだ。さらに、その血は吸血鬼が最も好む味だという。つまり美人は、ルカが「運命の女」に出会うまでのつなぎとして選ばれたのである。美人はこれにショックを受けつつも、ルカが運命の女と出会うまではルカといっしょにいたいと願うようになる。しかしルカは、すでに現状に問題を抱えていた。吸血鬼は運命の女以外に思いを寄せると、運命の女との縁は途絶え、出会えなくなってしまうのだ。それ故に運命の女以外とは、性別を問わずに誰であろうとも恋をしてはならないのである。だが、ルカは美人が男性であると誤解したうえで惹かれ始めていた。そんなある日、美人、ルカ、蓮、樹里は、神楽坂宝の頼みで、百合ヶ丘女学校の生徒と合コンすることになる。

ダンピール

山本美人は、牧村舞菜たち百合ヶ丘女学校との合コンで、二階堂蓮の父親が吸血鬼、母親が人間のハーフ「ダンピール」であることを知る。蓮が一般の男性よりも腕っぷしが強いのも、早乙女ルカといっしょにいる美人を非常に気に掛けていたのも、この出自が影響していたのである。そんな中、美人は樹里神楽坂宝から、海へ行こうと誘われる。二人は、最近美人がルカと蓮のあいだで板挟みになった際、蓮をかばったことで、ルカと気まずくなってしまったことを案じていたのだ。こうして出掛けた海で、美人は樹里が宝に思いを寄せていることを知る。樹里は、宝が大の女性好きであり、同性の樹里は恋愛対象ではないことを知りつつ、宝を思っていたのである。そんな樹里に励まされた美人は、ルカと仲直りして夏祭りへ行く約束をする。しかし当日、ルカはなかなか待ち合わせ場所に現れず、美人は合流するまでで構わないからと言ってついてきた蓮と、花火を見ることになる。蓮は周囲に吸血鬼がおり、彼らがなかなか「運命の女」を見つけようとしないため、ルカと親しい美人が狙われかねないことを心配していたのである。

秘密

夏休みが始まり、山本美人二階堂蓮に本当は女性であることがバレてしまう。蓮は秘密を守ると約束するが、内心は激しく動揺していた。蓮は美人が男性であるとカンちがいしていた頃から、美人に惹かれていたのだ。そのため女性だとわかり、ますます混乱していたのである。一方その頃、吸血鬼の国へ帰省した早乙女ルカは、自らの運命の女について占ってもらっていた。その女性に今夜出会うと告げられたルカは、慌てて人間界へ戻り、町へと出掛ける。するとそこにはロングヘアの女性がおり、ルカは一目見て心動かされるのだった。しかし、これは蓮の計らいにより、一時的に女性の服装に戻っていた美人だった。結局その日、美人は正体を打ち明けられずにルカと別れてしまうが、その帰り道で蓮に告白される。こうして夏休みは終わり、美人たち「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」の面々は、店の改装作業を行っていた。この作業の中、従業員ではない蓮も手伝いに訪れるが、蓮はルカと話しているうちにルカの運命の女が、美人であることを知る。美人が性別を偽っているために美人とルカだけが、この事実を知らないのである。蓮は二人に真相を告げると、二人が両思いになってしまうと考え、二人には黙っておくことにする。

蓮の覚醒

二階堂蓮は、17歳の誕生日を迎えたことでダンピールとしての力が覚醒し、吸血時に自分の願いを叶える力を手に入れた。これによって蓮から、山本美人は男性の体に変えられてしまう。しかもこれを早乙女ルカに見られてしまい、ルカは美人の性別を男性だと確信するのだった。そんなある日、「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」は聖ヶ丘男子高校の文化祭に合わせてイベントをすることになる。この文化祭には、後夜祭のファイヤーストーム中でキスをしたカップルは、永遠にいっしょにいられるという伝説があった。当日、樹里神楽坂宝に告白するが、返事をもらわないうちにファイヤーストームが始まってしまう。一方その頃、樹里に刺激された美人はルカにキスをしていた。美人は自分がルカの運命の女ではなく、今は体も男性になってしまっているが、ルカに自分を選んでほしいと願うようになっていたのである。結局そのまま文化祭は終わり、美人も樹里も返事をもらえないまま、1週間が経過してしまう。これであきらめがついた樹里は、せめて宝にふさわしい恋人ができるようにと再び合コンを企画するが、そこに現れたのは美子と名乗る、美人と同じ顔をした女性だった。

登場人物・キャラクター

山本 美人 (やまもと みと)

聖ヶ丘男子高校に通う1年生の女子。美形すぎるが故に変質者に狙われたことがあり、これを少しでも避けるためにふだんは男装している。学校の近くの男子寮で暮らしており、早乙女ルカとはルームメイト。カフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」でアルバイトしている。男装の件をルカに説明する前に入学と入寮が決まったため、学校と寮では性別を偽り、男性として生活している。そのため、本来は赤紫色のストレートロングヘアだが、学校や寮では同じ色のショートヘアのかつらをかぶり、さらしを巻いて体型を隠している。幼い頃に両親を亡くし、以来親戚中の家をたらい回しにされて育った。しかし、中学卒業後に最後に住んでいた親戚の家からも追い出され、それ以降は高校にも行かず、アルバイト先のラーメン店に無断で寝泊まりしながら働いていた。そんなある日、ラーメン店をクビになり、行くところがなくなって困っていたところ、吸血鬼のルカに出会う。そして、男性であるとカンちがいされたまま、ルカのえさとして定期的に血液を提供する代わりに、彼の住む男子寮に住まわせてもらい、聖ヶ丘男子高校に通うこととなる。これまでの境遇から十分な愛情を受けたことがなく、まじめで心優しい人柄ながらも、自分に自信が持てない。それ故に血液の品質も低く、品質を可視化するアイテム「サン・シュクレ」での計測でも、最低ランクの状態だった。そのため、ルカや周囲の人々に愛されて品質を上げ、おいしいえさになることを目指す。そしてその過程で、自分こそがルカの「運命の女」であることを知らぬまま、ルカに惹かれていく。過去に食べるにも困った経験から、食べることが大好き。

早乙女 ルカ (さおとめ るか)

聖ヶ丘男子高校に通う1年生の男子で、吸血鬼の始祖である小森の血を引く吸血鬼。学校の近くの男子寮で暮らしており、山本美人とルームメイト。カフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」でアルバイトしている。黒と銀色の混じったボブヘアをハーフアップにまとめている。歯に衣着せぬ俺様気質ながら、根はまじめで優しい性格の持ち主。そのため、異性の血を吸うと相手を吸血鬼にしてしまうことを嫌い、合意の上で自分のえさになってくれる男性を探していた。そんなある日、美人と出会って彼女のケガを手当てしたことから、なぜか美人の血液に惹かれ、品質としては最低ランクであると知りながらも、自分のえさになってほしいと考えるようになる。美人の現状を不憫に思い、えさになってくれることを条件に、自分の暮らす男子寮へ招いた。その容姿やアルバイト先での接客態度から、一見女性には慣れているように見えるが、実はアニメをはじめとする二次元作品ファンで、三次元の女性は大の苦手。そのため、美人の血液の品質向上のために愛を教えると言いつつも、恋愛に関する知識は、お気に入り作品からの受け売りがほとんどである。また、ややとぼけた一面もあるために同室で暮らしながらも、美人が実は女性であることにまったく気づかないまま、男性同士として親しくなる。そしてその過程で、美人の性別や、彼女が「運命の女」であるかどうかも関係なく、美人を愛するようになる。

二階堂 蓮 (にかいどう れん)

聖ヶ丘男子高校に通う1年生の男子で、学校の近くの男子寮で暮らしている。父親が吸血鬼で、母親が人間のハーフである「ダンピール」。暗い紫色のショートヘアにしたイケメンながら、不愛想で表情に乏しい。父親は大企業「二階堂財閥」の一員でもあるが、ふだんは両親ともに吸血鬼の国にいるため、疎遠となっている。また、再会するまでは母親も行方不明になっていると思っていた。ダンピールであることから、一般的な男性よりも腕っぷしが強い。一見近寄りがたいが、実際は心優しく思いやりのある人物。しかし、ハーフであるという出自から、人間の世界にも吸血鬼の世界にもなじめず、さらに強靭な肉体なことから、周囲からは暴力的な不良少年だと誤解されている。そのため、自分のようなつらい目に遭う人間が生まれないように、中等部の頃から早乙女ルカを監視しており、吸血鬼全般を快く思っていない。そんな中、ルカが山本美人と同室になったことを知り、美人が騙されて吸血鬼にされてしまうのではないかと案じるようになる。そこで、ルカが美人におかしなことをしないか近くで見守っていたが、これをきっかけに美人に惹かれていく。もともとは美人が男性でも構わないと考えていたが、実は美人が女性であり、さらにルカの「運命の女」でもある事実を知って思い悩むこととなる。

神楽坂 宝 (かぐらざか たから)

聖ヶ丘男子高校に通う1年生の男子。学校の近くの男子寮で暮らしており、カフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」でアルバイトしている。金色の外はね刈り上げショートヘアで、眼鏡を掛けている。一見ちゃらちゃらとした印象ながら、実際は明るく親しみやすい性格をしている。転入してきたばかりの山本美人にも、自分から積極的に声を掛けて親しくなった。美人の境遇を知ってからは、彼女を不憫に思ってさまざまなことを教えている。早乙女ルカと樹里とは、学校や寮、アルバイト先がいっしょであることから親しくなり、その人柄もあって信頼されている。特に樹里とは幼なじみであることから、非常に仲がいい。しかし、樹里からひそかに思いを寄せられていることには気づいていない。その理由は神楽坂宝自身が大の女性好きで、男性を恋愛対象として考えたことがないためである。一方で女性にアプローチを繰り返しているが、なかなか人柄が伝わらずにふられてばかりいる。ルカの正体も知らず、美人が女性であることも知らない。そのため、二人が同室で暮らしていることにもなんの疑問も持っていない。

樹里 (じゅり)

聖ヶ丘男子高校に通う1年生の男子。学校の近くの男子寮で暮らしており、カフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」でアルバイトしている。薄紫色の外はねショートヘアで、たれ目で中性的な顔立ちの小柄な少年。ぬいぐるみなどのかわいらしいアイテムが大好きで、私服や話し方も中性的な印象を与える。繊細で勘が鋭く、警戒心が強いために怪しい人物には敵意を向けがちである。そのため、転入してきたばかりの山本美人に対しても、根拠はないが不穏なものを感じ、当初は警戒していた。しかしすぐに美人の人柄に触れ、美人にはなんらかの秘密があるらしいことを理解したうえで、友人として親しく付き合うようになる。早乙女ルカと神楽坂宝とは、学校や寮、アルバイト先がいっしょであることから親しく、その人柄もあって信頼されている。特に宝とは幼なじみで非常に仲がよく、長年彼に片思いをしている。しかし、宝が大の女性好きで、男性を恋愛対象として考えたことがないと理解しており、友人として付き合っている。そんな中、高校1年生の秋の文化祭に告白を決意する。ちなみにルカの正体も、美人が女性であることも知らないため、二人が同室で暮らしている状態になんの疑問も持っていないが、美人が自分同様に同性でありながらルカに思いを寄せていると思っている。

小森 (こもり)

吸血鬼の始祖で、年齢不詳の男性。ロングウエーブヘアを一つにまとめ、中性的な雰囲気を漂わせている。コウモリに変身することができ、現在は早乙女ルカの執事を名乗っていっしょに暮らしており、ルカが「運命の女」に出会えるかどうかを見守っている。ふだんは正体を隠して誰に対しても敬語で話すが、ルカと二人のときや、ほかの吸血鬼といるときは口調が変わり、貫禄のある佇まいとなる。猫の遣い魔を連れており、美子はこの猫が変身した姿である。

牧村 舞菜 (まきむら まいな)

百合ヶ丘女学校に通う1年生の女子。胸まで伸ばした姫カットをハーフアップにし、清楚で上品な雰囲気を漂わせている。礼儀正しく、まじめな性格をしている。以前から高校の近隣にあるカフェ「LA FRAISE(ラ・フレーズ)」によく通っており、早乙女ルカにひそかにあこがれていた。そんな中、神楽坂宝が主催した合コンに参加し、まずはルカに恋人がいるか確認してからアプローチをしようとした。しかし、ルカと特に親しいわけではないため、あくまでルカや周囲の迷惑にならないように距離を縮めようとしている。甘いものが大好き。

二階堂蓮の母親 (にかいどうれんのははおや)

二階堂蓮の母親で、大企業「二階堂財閥」の令嬢。胸まで伸ばしたストレートロングヘアで、容姿のみならずしぐさも実年齢よりも若々しく、どこか少女のような雰囲気を持つ。二階堂蓮の父親の運命の女であり、彼と結婚するために人間の世界と蓮を捨て、ふだんは吸血鬼の世界で暮らしている。そのため再会するまでは、蓮には夫と共に行方不明になっていると思われていた。

二階堂蓮の父親 (にかいどうれんのちちおや)

二階堂蓮の父親で、吸血鬼。大企業「二階堂財閥」の一員でもある。ふんわりとしたショートヘアを撫で付け、釣り目で気品あふれている。ふだんは吸血鬼の世界に住んでおり、人間界では二階堂財閥の海外支社にいると伝えてごまかしている。野心家で、吸血鬼の世界での二階堂家の地位をよりよくしたいと考えている。そんな中、蓮と再会した際に、早乙女ルカの運命の女であるはずの山本美人が、蓮と親しくしていることに目を付ける。そして、美人が二階堂家の人間になれば、ダンピールである蓮でも吸血鬼の世界のトップになれると考え、ダンピールにしか扱えない能力について教える。

美子 (みこ)

山本美人によく似た少女。その正体は、小森の遣い魔である黒猫が変身した姿。美人がショートヘアのかつらをかぶっていないときと同じく、胸までのロングヘアにしている。樹里が企画した合コンに、小森が早乙女ルカを試すために送った存在で、小森は本物である美人と偽者である美子を、ルカが正しく見分けられるかを見極めようとしていた。美人と性格は似ておらず、口調やしぐさも美人よりも女性的である。またルカに対しては媚び、美人に対してはやや意地悪に振る舞う。

その他キーワード

吸血鬼 (ゔぁんぱいあ)

小森を始祖とする、人間の血を吸う者たち。早乙女ルカや二階堂蓮の父親がそれにあたる。人間の血を好むが、容姿は人間と変わらない。また、一定期間血を飲まないと死んでしまうということもなく、日中もふつうの人間と変わらず活動できる。そのため、ルカは山本美人に出会うまでは10年以上吸血せず、人間の血の味に似た高品質の苺ジュースを飲んで代用していた。異性の血を吸うことで、その相手が死亡したときに吸血鬼にする力がある。しかし、一個体につきそれぞれ一人だけ運命の相手がおり、これに該当する異性だけは、血を吸っても吸血鬼化しない。一方で、同性の場合は、吸血しても吸血鬼化する可能性はない。そのため、ルカは自分の運命の女に出会うまでは、いたずらに仲間を増やさないためにも、同性の血を吸うのが適切であると考えている。

ダンピール

吸血鬼と人間のハーフ。二階堂蓮がそれにあたる。容姿は人間や吸血鬼と変わらないが、人間よりも身体能力に優れており、力も強い。半端な存在として扱われがちだが、17歳の誕生日を迎えると特別な力が覚醒し、吸血しながら願ったことが実現するようになる。山本美人たちが高校1年生の秋、美人の体が男性化したのも、蓮がこれを望んだためである。

運命の女 (うんめいのおんな)

一人の男性吸血鬼につき、一人だけ存在する運命の相手。その吸血鬼の異性として定義されており、これに該当する人物だけは、吸血鬼に血を吸われても吸血鬼化しない。また、その吸血鬼が最も好む味の血液を持っており、一度その血を飲むと、吸血鬼は運命の相手以外の人間の血は吸えなくなるといわれている。しかし、男性吸血鬼が運命の女以外の相手に恋をすると縁が途切れ、出会えなくなってしまう。そのため男性吸血鬼は、運命の女以外との恋愛はご法度とされている。

サン・シュクレ

人間の血の味を測定する目的で、吸血鬼が作り出した道具。品質の高い血は甘い味がすることから「甘い血」を意味する「サン・シュクレ」の名がつけられている。ハートのチャームが付いたチョーカーの形をしており、これを対象相手の首に巻くことで、チャームの色が変化する。この色によって血の品質がわかり、最低ランクは青、その次がオレンジ、最高ランクは苺色となっている。

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