傷だらけの仁清

家族を知らずに育った元ヤクザの永井仁清が、ある一家を守るために戦い、葛藤する姿を描いた作品。

正式名称
傷だらけの仁清
作者
ジャンル
裏社会・アングラ
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
全15巻完結
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概要・あらすじ

家族を知らずに育った永井仁清は驚異的な怪力を誇り、戦う時は常に素手のため「ステゴロ仁清」と呼ばれ恐れられていた。ある日、國分侍警察署の署長円城寺正義の娘の円城寺あゆみを助けたことがきっかけで彼の一家と縁が生まれ、足を洗った後に円城寺家の使用人として勤めるようになる。家族同様に扱ってくれる円城寺家に忠誠を尽くす仁清だったが、円城寺家の資産を狙うヤクザ達の魔の手が次々に襲い掛かる。

仁義と法律、愛情と忠義など様々な葛藤に苦しみながらも仁清は戦い続ける。

登場人物・キャラクター

永井 仁清 (ながい じんせい)

身長190㎝、体重130kgの巨体で、魁偉な容貌の男性。後ろ毛を伸ばしているが頭頂部が薄くなっており、そのことを気にしている。顔と体中に88箇所の傷が刻まれている。元は講英会系集英館組に所属していたヤクザ。驚異的な怪力を誇り、戦う時は常に素手のため「ステゴロ仁清」と呼ばれていた。不器用だが仁義に厚く涙もろい。 生まれてすぐゴミ置き場に捨てられていたため、「家族」に強い憧憬を抱いている。ヤクザから足を洗った後は、警察署長の円城寺正義の家の使用人となる。円城寺一家には恩義を感じており、忠実に勤めようとしている。円城寺の娘円城寺あゆみからは「仁ちゃん」と呼ばれている。

円城寺 正義 (えんじょうじ まさよし)

七三分けで眼鏡をかけたエリート然とした男性。旧華族で、日本でも有数の貸しビル業・円城寺グループの御曹司。国家公務員一種トップ合格の切れ者。國分侍警察署の署長を務めていた際に永井仁清と出会う。娘の円城寺あゆみを助けてもらったことから仁清に恩を感じ、ヤクザと警察という立場を越えて彼と家族ぐるみの付き合いを始める。 かつて両親をヤクザに殺され、その真犯人はまだ捕えられていない。そのためヤクザに対して激しい憎しみを持っている。

円城寺 小百合 (えんじょうじ さゆり)

和服姿の女性。円城寺正義の妻。夫と娘の円城寺あゆみと共に大きな邸宅に住み、生花教室を開いている。清楚だが芯は強く、物事に動じない強さがある。娘の円城寺あゆみを助けてもらった縁で永井仁清と知り合い、彼の強さと繊細さを早くから見抜いていた。後に使用人として円城寺家に仕えることになった仁清を心から信頼している。 仁清は密かに惚れているが、決して愛してはいけないと自らに言い聞かせている。

円城寺 あゆみ (えんじょうじ あゆみ)

ストレートロングの少女。初登場時8歳で私立あけぼの小学校に通う。使用人の永井仁清を「仁ちゃん」「おじちゃん」と呼んでいる。仁清からは「お嬢」と呼ばれている。大雨の日、増水した川に巻き込まれた子犬を助けようとして溺れ、仁清に助けられた。明るく無邪気に仁清を慕っている。仁清の関わりで危険な場面に遭う事もあるが、物怖じしない強さも持っている。

ラブ

円城寺正義の家で飼われている犬。元は捨て犬だった。増水した川に飲みこまれ、助けようとした円城寺の娘・円城寺あゆみと共に永井仁清に救われた。これが縁で円城寺家に飼われることとなる。

坂巻 十蔵 (さかまき じゅうぞう)

オールバックにした老年の男性。車椅子に乗せられ、時々酸素マスクをつけている。元は永井仁清が所属していたヤクザ・集英館組の組長。足を洗っているが、仁清からは「組長(オヤジ)」と呼ばれている。かつては関東最強武闘派集団の首領として恐れられていたが、ある日「疲れた」事を理由に組を解散した。引退後は金融業を営む傍ら、昔の人脈や情報を活かし仁清の手助けをしている。

左 善五郎 (ひだり ぜんごろう)

小柄で頭髪の薄い盲目の男性。一見穏やかだが、構成員2万人を誇るヤクザの巨大組織・学習連合会最高顧問。西東京刑務所に服役している。学習連合会系のシンヤ興業を襲撃し、西東京刑務所に服役となった永井仁清に、配下の服役者達を使って執拗な暴力を加えた。しかし仁清は足を洗う事を固く誓い、一切無抵抗だったため、以後仁清の心根を認め彼の刑務所内での相談相手となる。

田胡 (たこ)

坊主頭で小柄な男性。元はヤクザ・集英館組の組員で永井仁清の弟分。足を洗った後も仁清を「兄貴」と呼んで慕っている。集英館組の解散後、縄張りを奪った中王新重組の差し金で、仁清が身を寄せている円城寺正義の命を狙う事になるが、寸前で仁清に止められた。以後、仁清の相棒の1人となる。集英組解散後は、紀香という女のヒモになっていたが、後に子どもができたため正式に彼女と一家を成した。

田沼 優 (たぬま ゆう)

坊主頭に小さなつり目の男性。ヤクザの中王新重組若頭補佐。一流大学を出ており、金儲けがうまく跡目を継ぐ立場にある。永井仁清が所属していた集英館組が解散した後、その縄張りを奪った急先鋒。ある目的のため、國分侍警察署署長の円城寺正義を陥れようとしている。仁清が円城寺の元に身を寄せていることを知り、仁清の弟分だった田胡を利用して強請をしようとするが失敗。 仁清への恐怖に苛まれる中、若頭の竹内清宝から仁清の命を獲るよう命じられる。

竹内 清宝 (たけうち せいほう)

オールバックに眼鏡をかけた男性。上半身一面に刺青を入れている。ヤクザの中王新重組若頭。弟分の若頭補佐・田沼優が永井仁清に返り討ちに遭った際、報復を命じる。シャブ中毒で、組の跡目を継ぐ目は無いと周囲には語っている。

若原 (わかはら)

短髪で口髭を生やした肥満体の男性。國分侍警察署の警部だが、陰でヤクザの中王新重組と繋がり、シャブの仲卸し人をしている。このため、ヤクザを徹底的に潰そうとしている署長の円城寺正義や、彼に使用人として使われている永井仁清を邪魔に思っている。元々は病で倒れた妻の治療費のために生活に困窮し、シャブに手を染めてしまった。

中城 剛毅 (なかしろ ごうき)

オールバックで揉み上げの長い巨体の中年男性。ヤクザの中王新重組の組長。不動産取引で巨額の利益を得ている。部下の若頭補佐・田沼優を使って國分侍警察署署長の円城寺正義を陥れようとしたが、永井仁清に阻止された。

蜥蜴 (とかげ)

小柄で唇が厚く、目の鋭い男性。丸眼鏡をかけ、葉巻を咥えている。寸分の狂いもなく頸動脈を断つ手口で人を殺めるという、ヤクザ業界では有名な伝説の殺し屋。永井仁清は円城寺正義を守るため、元組長坂巻十蔵の手を借りて彼をおびき出そうとする。

カルロス佐藤 (かるろすさとう)

金髪の若い男性。日系三世のブラジル人。妹のマリアと共に不法入国で日本に来た。日本のヤクザ須和組に所属していたが、事ある毎に組と対立し組長を殴り倒して飛び出した。以来ヤクザを憎み、ヤクザというだけでケンカを売っているという。ケンカの腕はずば抜けて強く、周囲から恐れられている。フィクサーの石野竜男達の策略で永井仁清がマリアを陥れたと思い込んでいたが、真相を知り仁清と共に石野達と対決。 以後、仁清の相棒となる。

石野 竜男 (いしの たつお)

裏社会と政財界の仲介・調停をするフィクサーで、政治家達と強力な人脈を持っている。國分侍警察署署長の円城寺正義を陥れるため、でっち上げの殺人事件に巻き込んだ。真相を探りに来た永井仁清とカルロス佐藤を捕え、残忍な手口で殺そうとする。

下村 玉堂 (しもむら ぎょくどう)

白髪で顎髭を伸ばした老人。髑髏の紋が付いた羽織を着ている。「昭和の巨魁」と呼ばれる大物黒幕。平成になっても隠然とした力を持ち、一声で広域暴力団学習連合会などを動かすことができる。國分侍警察署署長の円城寺正義の身を狙い、様々な手口で彼を陥れようとする。

荒金 清正 (あらがね きよまさ)

日本最大の広域暴力団学習連合会の特攻隊甲本組の組員。「地球最凶生命体」の異名を持つ。彼が率いる荒金軍団は、圧倒的なスピードで躊躇なく人殺しを行う。大物黒幕の下村玉堂を慕い、彼の命令で國分侍警察署署長の円城寺正義や永井仁清を狙う。

穴川 洋子 (あながわ ようこ)

ショートヘアーの女性。かつて上司と不倫して子を宿し、中絶して自殺をしようとした。永井仁清と知り合い、その元上司に付きまとわれていることを相談した。仁清が元上司を懲らしめると、仁清に近付くようになった。夜はクラブのホステスとしてアルバイトをしている。

金近 万蔵 (かねちか まんぞう)

スキンヘッドで眼鏡をかけた肥満体の男性。コンサルタントを名乗っているが、学習連合会の威光を借りて詐欺まがいの手法によって大金を得ている。円城寺グループの一つ円城寺興産の株を売るよう円城寺正義にもちかけるが、拒否されると円城寺興産社長を狙うようになる。円城寺は使用人の永井仁清に社長のボディーガードを命じた。

熊茂 義人 (くましげ よしと)

ヤクザの熊茂組の組長で、日本最大の広域暴力団学習連合会のナンバー2の地位にある。コンサルタントの金近万蔵を使って金儲けをしている。金近を「金ちゃん」と呼んでいる。金近に雇われた永井仁清に目をつける。

集団・組織

國分侍ヒマワリ園 (こくぶんじひまわりえん)

かつて永井仁清が育った児童福祉施設。ヤクザとなってからも園長を母親と慕い、バザーなどで手助けしている。ヤクザの間では恐れられている仁清だったが、この施設の子ども達からは慕われている。

書誌情報

傷だらけの仁清 全15巻 〈ヤングジャンプコミックス〉 完結

第1巻 He is a warrior. He is a lonely man. But he wants to have a family...

(2006年12月19日発行、 978-4088771908)

第2巻

(2007年3月19日発行、 978-4088772363)

第3巻

(2007年7月19日発行、 978-4088772981)

第4巻

(2007年12月19日発行、 978-4088773704)

第5巻

(2008年4月18日発行、 978-4088774329)

第6巻

(2008年9月19日発行、 978-4088775142)

第7巻

(2009年2月19日発行、 978-4088776033)

第8巻

(2009年6月19日発行、 978-4088776699)

第9巻

(2009年10月19日発行、 978-4088777450)

第10巻

(2010年2月19日発行、 978-4088778150)

第11巻

(2010年7月16日発行、 978-4088790015)

第12巻

(2010年11月19日発行、 978-4088790657)

第13巻

(2011年4月19日発行、 978-4088791364)

第14巻

(2011年9月16日発行、 978-4088792057)

第15巻

(2012年1月19日発行、 978-4088792606)

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