踊る教室

踊る教室

謎のテロリストによって占拠された学校で、不運にも監禁された少女たちが団結してテロリストに立ち向かう姿を描く。「デラックス別冊少女コミック」1997年6月5日号に掲載された作品。

正式名称
踊る教室
ふりがな
おどるきょうしつ
作者
ジャンル
裏社会・アングラ
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概要・あらすじ

クラスのリーダー的存在である油井はるこは、自分に対する周りの評価に不満を感じつつも、いつもと変わらない日常を過ごしていた。そんなある日、突然「緑の翼竜」に所属するテロリストによって学校は占拠され、何気ない日常は脆くも崩れ去る。不運にも新入生歓迎会の準備のため教室に残っていたはるこたちは、テロリストに監禁され恐怖の一夜を過ごすことになる。

登場人物・キャラクター

油井 はるこ (ゆい はるこ)

何事にも率先して取り組み、行動するクラスのリーダー的存在の女子高生。しかしそんな彼女を鬱陶しく感じている人間も少なくない。南美とはいつも行動を共にする親友同士だが、付き合っていた彼を取られた経緯があり含むところが多々あるものの、表に出さずに飲み込んでいる。自分を「強い人間」と評価する声が多いことに不満を持っている。

稲荷 寅彦 (いなり とらひこ)

油井はるこのクラスメイト。何にでも疑問を持ち、どんな相手に対しても歯に衣着せぬ物言いをする男子高校生。わざわざ向かい風に向かっていくタイプで、先生をはじめとする大人にとっては扱いにくい人間にほかならない。決して嘘を言わないと自負しているが、周りはそれを信じてくれない。

南美 (みなみ)

油井はるこのクラスメイトであり親友。自分に自信がなく、引っ込み思案で大人しい素直な女子高生。自分にないものを持っているはるこに憧れ、尊敬の念を抱いている。青嶋啓太とは、はるこに了承を得たうえで付き合いを始めた。

青嶋 啓太 (あおしま けいた)

油井はるこのクラスメイトの男子高校生。元々ははること付き合っていたが、南美のはかなさに惹かれて彼女と付き合うことになる。その際はるこに対しては「はるこは強いから、一人でも大丈夫だから」と、はるこにとっては暴言とも受け取れる言葉を投げかけた。

山口 (やまぐち)

油井はるこのクラスメイトの男子高校生。はるこの強引さを疎ましく感じているため、彼女に対して否定的な言葉や態度が多い。しかし反面ではそんな彼女のリーダーシップを認め、頼っているところも見受けられる。

先生 (せんせい)

油井はるこのクラスの担任教師。内申を盾に取り、不信感に落とし込むような言葉を投げかけるため、生徒にとっては疎ましい存在。長いものに巻かれようとするタイプで、テロリスト集団「緑の翼竜」に対してお金で解決を図ろうとする。

竹田 (たけだ)

油井はるこのクラスメイトの男子高校生。山口と仲が良く、いつも行動を共にしている。はるこに対して発する言葉や行動は山口と同調したものが多く、自分から何か行動を起こすことはしないが、文句は多い。

テロリスト

テロリスト集団「緑の翼竜」に所属しているスキンヘッドの男性。高校生くらいの時に家を出て、彷徨っていたところをテロリストのボスに拾われた。確固たる信念を持った人物で、無益な殺生はしない主義。「緑の翼竜」では中核に位置する者と思われる。

テロリストのボス

世界を変えるべく、大人数を引き連れて行動を起こすテロリスト集団「緑の翼竜」のリーダーを担っている男性。一人になった南美を手籠めにしようとして襲い掛かるなど、若かった頃に抱いていた信念はもはや見る影もない。「緑の翼竜」のなかには、その姿に疑問を持つ者も現れ始めている。

集団・組織

緑の翼竜 (みどりのよくりゅう)

学校を占拠したテロリスト集団の名称。汚職議員や、公害を起こした企業相手の確信犯テロが主な犯罪歴となっており、無差別テロは起こしていない。警察に捕まった仲間の奪還を目的として、今回の行動を起こした。

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