素肌の放課後

素肌の放課後

地味顔でメイクが大好きな女子中学生の川井雁為は、自らを「メイクマン」と名乗るメイク好き男子の樋口鶉とともに、スーパーメイク部を設立する。恋愛とメイクで可愛くなる女子たちのスクールラブ・コメディ。

正式名称
素肌の放課後
ふりがな
すはだのほうかご
作者
ジャンル
ラブコメ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

川井雁為は地味なブス顔だったが、メイクで可愛く変身して前向きになれた。しかし、通っていた市立第四中学が女子校から共学になって担任教師が変わり、メイクが禁止されてしまう。そのせいで雁為は登校初日に好きになった、石原智彦に素顔を見られ、ブスだと笑われてしまう。一時はめげるものの、メイク大好き男子の樋口鶉と意気投合した雁為は、鶉とともに「どんな女の子もメイクで綺麗になれる」をモットーに、市立第四中学にスーパーメイク部を設立するのだった。

登場人物・キャラクター

川井 雁為 (かわい かりい)

市立第四中学2年1組の女子生徒。明るく可愛い女の子だが、メイクしないと地味なブス顔。そのため、紫外線に弱いので、メイクなしでは登校することができないと、学校にはメイクをして通っている。しかし、共学になって初めての登校途中に、石原智彦にノーメイクになった素顔を見られ、ブスだと笑われてしまう。さらに樋口鶉とぶつかって、リップを彼の顔につけるアクシデントもあったが、前向きな気丈な姿が鶉の心を掴み、メイクに情熱を燃やす鶉とともにスーパーメイク部を創設する。

樋口 鶉 (ひぐち うずら)

市立第四中学2年2組の男子生徒。いつもゴーグルを頭に乗せ、メイクの時はこのゴーグルをしないと調子が出ない。好きなものは、化粧品と人にメイクをすること。メイクをバカにする人間には一方的に敵意を見せる。自らを「メイクマン」と名乗り、すべての女性はメイクで美しくなれると豪語する。登校初日に川井雁為とぶつかり、リップを付けられたため雁為に悪印象を持つ。 しかし、菊池に注意されてノーメイクで登校するようになった雁為が、ブスと罵られても前向きな姿を見て、雁為を意識するようになる。その後、メイクが大好きな雁為とともにスーパーメイク部を創設する。

石原 智彦 (いしはら ともひこ)

市立第四中学2年1組の男子生徒。サッカー部所属で、短い黒髪のさっぱりしたイケメン。川井雁為に一目惚れされるが、石原智彦は雁為のことを、ただのメイクの濃い派手な女としか見ていない。担任の菊池に言われてメイクを落とした地味顔の雁為をブスだと笑うなど、デリカシーに欠けている。

蒔田 佐緒里 (まきた さおり)

市立第四中学2年1組の女子生徒。川井雁為の小学校からの親友。ロングヘアで、メイクなしでもナチュラルに可愛い女性。小学校時代は委員長を務めていたしっかり者で、はっきり物を言う性格。雁為のメイクにも理解があり、事情を知らずに雁為のことを派手なイケイケ女だと噂していた石原智彦に対し、雁為がメイクをする理由を厳しく諭した。 雁為と樋口鶉が創立したスーパーメイク部に、数合わせで入部する。

菊池 (きくち)

市立第四中学の男性教諭。白髪の長い髪をしているが、中央は禿げあがっている老齢の男性。2年1組の担任で、川井雁為の派手なメイクに苦言を呈し、メイクすることを禁じた。

桑原 (くわばら)

市立第四中学2年2組の担任の女性教諭。メイクをしても地味なブス顔からか、メイクを軽んじており、自分も適当なメイクをしていた。他に手の空いた教師がいなかったため、スーパーメイク部の顧問になった。手抜きメイクを樋口鶉に指摘されて怒るものの、鶉のメイクで美人に変身して以降は、メイクに対する考えを改めた。美人になった途端、同僚の大宅に言い寄られるようになる。

永井 愛子 (ながい あいこ)

市立第四中学の女子生徒。ノーメイクでも派手な美人のヤンキー。メイクをしている川井雁為をヤンキーだと勘違いし、喧嘩を売ったことで知り合う。その美しさから逆にスーパーメイク部にスカウトされ、6人目の部員となる。中学1年の時の担任の星一輝に一目惚れした過去がある。

弘紀と亮二 (ひろのりとりょうじ)

市立第四中学2年の男子生徒2人組。樋口鶉の男友達で、メイクに興味はないが、数合わせのためスーパーメイク部に所属している。化粧品やメイク用具を買いに行く途中で、ゲームセンターに行ってしまうなど、メイクに関してはまったく興味がない。しかし合宿や部活対抗水泳大会にはきちんと参加しており、一応はスーパーメイク部の部員として活動している。

大宅 (おおやけ)

市立第四中学の男性教諭。写真部の顧問で、小太りのチビで臭く、アイドルやアニメが好きなオタク。メイクで美しくなった桑原に付きまとうようになり、部活対抗水泳大会で写真部がスーパーメイク部に勝った際には、デートを強要した。

朝比奈 だりあ (あさひな だりあ)

市立第四中学の女子生徒。非常に太ったブスな女性だが、4年前までは痩せた美少女だった。かつて近所に住んでいた幼なじみに、綺麗な姿の写真を送ろうと、スーパーメイク部に痩せメイクを依頼した。これが見事成功し、朝比奈だりあは美しく変身。このため、スーパーメイク部は学校で話題となり、その存在を広く認知されるようになる。

マリー

樋口鶉の父親。常に女装をしており、川井雁為が初めて鶉の家を訪れた際には叔母だと名乗った。当初は週末に女装を楽しむ程度だったが、女装好きが高じて、鶉が小学5年生の時に会社をやめ、東京のオカマバーで働くようになってしまう。ちなみに「マリー」は本名ではなく、店での源氏名。

伊藤 好男 (いとう よしお)

市立第四中学2年3組の男子生徒。髪の色とゴーグルの種類が違うこと以外は、樋口鶉と外見が非常によく似ている。バレンタインで川井雁為や鶉、永井愛子らの思惑に振り回された結果、雁為の恋人になろうとスーパーメイク部に入部する。

松村 朋子 (まつむら ともこ)

私立桃生学園普通科の女子生徒。太っていて顔も冴えない女性。桃生学園のヘアメイクコース実技試験のメイクモデルを務め、受験生の樋口鶉が担当することになる。自分がブスなせいで、鶉が受験に落ちることを心配していたが、鶉の手により美しく変身した。

星 一輝 (ほし いっき)

市立第四中学の男性教諭。永井愛子の中学1年の時の担任。若くハンサムで、当時女子校だった市立第四中学では、生徒たちに人気があった。バスケットボール部の顧問を務めており、彼を目当てに入部する生徒が続出した。

集団・組織

スーパーメイク部 (すーぱーめいくぶ)

市立第四中学に設立された新しいクラブ。メイクを研究するのが目的で、部長は樋口鶉、副部長が川井雁為。他に、蒔田佐緒里、永井愛子、弘紀と亮二が所属し、ぎりぎり部として認められている。顧問は女性教諭の桑原。

場所

市立第四中学 (しりつだいよんちゅうがく)

男女別教育が徹底されている中学校。これまで女子校だったが、市の教育方針が変わり、新たに共学校となった。この中学の2年1組に川井雁為、蒔田佐緒里、石原智彦、2年2組に樋口鶉が在籍している。

私立桃生学園 (しりつももうがくえん)

東京の私立高校。文化系の学科が充実しており、普通科以外に、音楽科、演劇科、美術科、家庭科、美容科などがある。樋口鶉は美容科ヘアメイクコース、川井雁為はモデルコースへの進学を目指している。入試は筆記と面接、さらに学科によっては実技もあり、最高3日間にわたって行われる。

SHARE
EC
Amazon
logo