概要・あらすじ
鋭い目つきと母親から中途半端に受け継がれた金髪ゆえに周囲からヤンキーと勘違いされている羽瀬川小鷹は、クラスメイトでありかつての親友「ソラ」こと三日月夜空が設立した「隣人部」にて、理事長の娘である柏崎星奈をはじめとした残念な部員たちとともに、友達作りを目指しつつも相変わらず迷走気味な日常を過ごしていた。
相変わらず部員とゲームをしたり、高山マリアの姉・高山ケイトや生徒会の面々とも親しくなる日々を過ごす中で、少しずつ隣人部の人間関係には変化が訪れていく。
登場人物・キャラクター
羽瀬川 小鷹 (はせがわ こだか)
目つきの悪さと、イギリス人の母親から中途半端に受け継がれたくすんだ金髪頭が災いし、周囲からヤンキーと勘違いされている残念な少年。実際は料理上手で面倒見が良く、学力もある好青年であるが、鈍感が過ぎるところがある。 親の転勤で全国を転々とした後、海外転勤が決まったのを機に妹の羽瀬川小鳩とともに数年ぶりに遠夜市へと戻り、聖クロニカ学園へと入学。三日月夜空はかつての友達「ソラ」であり、当時は「タカ」と呼ばれる関係だったが、多くを語らぬ内に疎遠となってしまっていたため中々気づかなかった。
柏崎 星奈 (かしわざき せな)
聖クロニカ学園理事長の娘であり、容姿・スタイル・成績全てが突出しているものの、傲慢すぎる性格ゆえに男子からは女王様扱い、同性からは嫌われてしまっている、性格以外は完璧な少女。隣人部に入部後はギャルゲーにハマり、日々部室でプレイしては残念な言動を連発している。 三日月夜空とは反りが合わず「肉」呼ばわりされており、事ある毎に言い争いをしては敗北、泣きながら部室を飛び出すことを繰り返している。 また羽瀬川小鳩のことを溺愛しており、機を見ては過剰なスキンシップを取ろうとしているが、当の小鳩からは心底嫌われてしまっている。
遊佐 葵 (ゆさ あおい)
聖クロニカ学園の生徒会に所属、会計を担当する少女。真面目な努力家で成績も良いが、常に柏崎星奈の後塵を拝す万年2位のため、一方的に彼女をライバル視している。また、羽瀬川小鷹のことを星奈の彼氏だと勘違いもしており、小鷹のことを「カッコイイ」と評している。
三日月 夜空 (みかづき よぞら)
中性的で端正な容姿を持つが、不機嫌な態度や無愛想な言葉使いゆえに周囲から孤立している、容姿以外は色々残念な少女。友達がいないために読書ばかりしており、そのために成績は優秀。「エア友達」のトモちゃんを友達と言って憚らない、隣人部の設立者。 陰湿かつサディスティックな性格、更には凶悪なまでの毒舌の持ち主であり、隣人部では日々、反りの合わない柏崎星奈や素直すぎる高山マリアを主な標的にしては言いくるめている。 羽瀬川小鷹とは幼馴染であり、当時は「ソラ」と名乗っていた。元々はロングのストレートヘアーであったが、ある出来事を機にショートへと髪型を変えている。
隣人部 (りんじんぶ)
『僕は友達が少ない』に登場する部活動。三日月夜空によって、友達作りを目的として設立された。表向きは「キリスト教の精神に則り、同じ学校通う仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、誠心誠意、臨機応変に切磋琢磨する」ことを活動理念としている。 夜空の口車に乗せられる形で高山マリアが顧問を務めており、彼女が管理を任せられていた礼拝堂の一談話室を部室として使用している。
志熊 理科 (しぐま りか)
様々な企業からオファーを受ける程の天才理系高校生であるが、理科室に引き篭もる生活を送っているために友達はいなく、加えて重症なまでの変態趣味を持つ残念な少女。所構わず卑猥な言葉や妄想を垂れ流しており、腐女子趣味でBL愛好家、特に好きなジャンルは「メカ×メカ」とマニアック。 実験中のミスにより失神していた所を助けられたことで羽瀬川小鷹へと興味を抱き、隣人部へと加入。小鷹へと様々なアプローチをかけているが、無碍に扱われている。
高山 ケイト
教会から聖クロニカ学園に派遣されているシスターで、高山マリアの姉。見た目は絶世の美少女であるが、言動が親父臭く、マリアとは別方向に下品で残念。厳しく接しているゆえにマリアからは恐れられているが、実際は誰よりもマリアのことを気にかけている。
羽瀬川 小鳩 (はせがわ こばと)
母親譲りの端正な容姿を持つが、ゴスロリファッションに身を包み厨二病な言動を繰り返す、羽瀬川小鷹の残念な妹。アニメ「鉄の死霊術師」の大ファンであり、その影響で自ら考案した「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌」というキャラクターになりきっている。 そのため普段は痛い言葉遣いで話すが、素になると九州弁が隠せず、すぐに小鷹に泣きつくブラコン娘である。過剰にスキンシップを取ろうとしてくる柏崎星奈を苦手にしており、また高山マリアとは小鷹を巡ってよく喧嘩をしている。
楠 幸村 (くすのき ゆきむら)
「おとこのなかのおとこ」を目指す不思議な言動と、美少女にしか見えない容姿や仕草ゆえに、接し方がわからない周囲から距離を置かれてしまっている残念な生徒。校内一の不良と目され、常に一人で堂々としている羽瀬川小鷹に男として憧れを抱き、「あにき」と慕いつつ隣人部へと入部する。 物事を極端に解釈する偏った思考回路の持ち主であり、夜空に騙されて普段はメイド服を着用、小鷹のパシリの様な立ち回りを率先して嬉々こなしている。
高山 マリア (たかやま まりあ)
天才的な頭脳を持つが、礼儀のなさと口の悪さで友達はいなく、加えて素直すぎる性格ゆえにすぐに騙される、聖クロニカ学園の残念な幼女シスター。口癖は「うんこ」であり、事ある毎に連呼しては相手を罵倒する。 三日月夜空に半ば騙される形で部室を提供し、隣人部の顧問に就任。羽瀬川小鷹に懐き「お兄ちゃん」と呼び慕うが、羽瀬川小鳩とは小鷹を取り合い、よく喧嘩をしている。