概要・あらすじ
東京大学合格を目指して、浦島景太郎、成瀬川なる、乙姫むつみの3人はクリスマスの季節も勉強をしていた。成瀬川なるの部屋にあった「好き」と書かれた手紙とプレゼント箱の情報を聞き、自分に告白すると勘違いした浦島景太郎は、ねんざの看病に来た成瀬川なるに勢いで告白してしまう。
だが成瀬川なるはそれに答えることなく、実家に帰ってしまう。
登場人物・キャラクター
浦島 景太郎 (うらしま けいたろう)
学力は低いが、幼いころに正体不明の女の子とした約束を守るため、東京大学を目指して勉強をしている浪人生。女子寮であるひなた荘の管理人をしている。成瀬川なるに思いを寄せている。成瀬川なるにプレゼントを贈るため、浪人生にもかかわらずクリスマスの季節にケーキ屋でアルバイトをしていた。
成瀬川 なる (なるせがわ なる)
東京大学を目指して勉強をしている高校3年生で、学力は高い。ひなた荘304号室の住人。浪人生なのにクリスマスの時期にケーキ屋でアルバイトをしている浦島景太郎を見て冷たい態度を取る。
乙姫 むつみ (おとひめ むつみ)
東京大学を目指している沖縄県出身の浪人生で、浦島景太郎や成瀬川なると一緒に勉強をしている。体が弱く、すぐに倒れてしまう。浦島景太郎に思いを寄せていたが、彼の約束の女の子ではなく、成瀬川なるへの思いを知り身を引く。 成瀬川なるとの待ち合わせに向かう途中で倒れた浦島景太郎を介抱する。
前原 しのぶ (まえはら しのぶ)
ひなた荘201号室の住人で、中学1年生。純情でうぶな女の子で、浦島景太郎に思いを寄せている。カオラ・スゥから成瀬川なるの「好き」と書かれた手紙のことを聞いて動揺する。クリスマスイブに、成瀬川なるに振られたと勘違いした浦島景太郎とデートをする。
青山 素子 (あおやま もとこ)
ひなた荘302号室の住人で高校1年生。秘剣神鳴流の使い手で、軟弱な男が大嫌い。痴漢にケガをさせて交番で絞られ、憂鬱な気分になる。
カオラ・スゥ (かおらすぅ)
ひなた荘301号室の住人で、外国からやってきた中学2年生。成瀬川なるの部屋でプレゼント箱と「好き」と書かれた手紙を発見する。
紺野 みつね (こんの みつね)
ひなた荘205号室の住人。関西弁をしゃべるフリーターで、お酒が大好き。成瀬川なるが浦島景太郎に告白すると勘違いして、ひなた荘の住人たちと共に成瀬川なるを尾行する。
成瀬川 メイ (なるせがわ めい)
成瀬川なるの義理の妹。突然実家に帰ってきた成瀬川なるのことを心配する。
瀬田 記康 (せた のりやす)
考古学者で、東京大学在学中は成瀬川なるの家庭教師をしていた。成瀬川なるの憧れの人で、クリスマスイブに成瀬川なるからプレゼントをもらう。そしてその現場を浦島景太郎やひなた荘の住人たちに目撃される。
サラ・マクドゥガル (さらまくどぅがる)
瀬田記康や浦島はるかの親友の娘。母親の死後は瀬田記康にあずけられ、瀬田記康のことをパパと呼ぶ。ひなた荘の住人で、カオラ・スゥと行動を共にすることが多い。
浦島 はるか (うらしま はるか)
浦島景太郎の叔母で、和風茶房日向を経営している。幼少時はひなた荘に住んでおり、現在もひなた荘の住人を見守っている。成瀬川なるからの伝言を浦島景太郎に伝える。
赤松 健 (あかまつ けん)
売れっ子漫画家。お金がなくて途方に暮れていた前原しのぶと紺野みつねに声をかけ、漫画販売のアルバイトをさせてお金を渡す。
前原 康治 (まえはら こうじ)
前原しのぶの父親でタクシードライバー。雪が降る夜、お金が無くて途方に暮れていたカオラ・スゥとサラ・マクドゥガルを見かねて、タクシーに乗せてあげる。その後、道路に飛び出してきた前原しのぶと再会する。
温泉たまご (おんせんたまご)
「みゅー」と鳴いて、ひなた荘内を飛び回る亀。