元祖 大四畳半大物語

元祖 大四畳半大物語

身の回りに次々と起きるトラブルと事件を面白おかしく、そして時にはエッチに乗り越えて足立太は男として成長していく。彼とともに第三下宿荘に住む人たちの生活や人生を、四畳半という小さな空間を中心に描く青春ヒューマン物語。「別冊漫画アクション」昭和45年6月号まで昭和49年2月号まで連載された作品。

正式名称
元祖 大四畳半大物語
ふりがな
がんそ だいよじょうはんだいものがたり
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

九州から上京してきた足立太が住むことになった、いわく付きの安いボロアパート「第三下宿荘」は、人生の底辺の縮図のようなアパートだった。太はその小さな四畳半の部屋で立身出世を夢見て奮闘するも、何かとトラブルに巻き込まれ、いつもうまくいかない。たびたび挫折しそうになる太だが、他のアパートの住人たちに見守られながら毎日を前向きに過ごし、一人前の男となるために生きていくのであった。

登場人物・キャラクター

足立 太 (あだち ふとし)

九州から東京に出てきた19歳の青年。常に金欠で、ボロアパート「第三下宿荘」に住んでいる。性格は善良にして単純だが少々短気。そのため喧嘩になることも多いが、喧嘩は弱くしつこさのみが人並以上。ラーメンライスとサルマタを愛し、お金がある時は喫茶店でコーヒーを飲むことも多い。仕事は長く続かず、すぐクビになってしまうが女性には意外にモテて、同じアパートのジュン子に男にしてもらった。

ジュン子 (じゅんこ)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人で、足立太の向かいの部屋でヤクザのジュリーと同棲している女性。苗字も年齢も不詳だが、よく自分のことを若くないと言っている。キャッチバー「ボルド」でホステスとして働いている。高校生の時に家出しジュリーの組に拾われるもレイプされ、それを不憫に思ったジュリーが面倒を見ることになった。 ジュリーの失敗により売春まがいなことをさせられては喧嘩をすることも多いが、ジュリーのことを心底愛している。太の初めての相手でもあり、純粋な彼に好感を抱いている。

ジュリー

ボロアパート「第三下宿荘」の住人で、新潟県佐渡島出身の男性。氏名は不詳。足立太の向かいの部屋で情婦のジュン子と同棲するヤクザ。組ではそこそこの地位にあるが、子分の体たらくにより責任を取らされ、それをジュン子に売春してもらうことで度々助けられている。太とは喧嘩することも多いが仲は良く、ジュン子ともめた際によく助けてもらっている。 ヤクザ稼業での稼ぎは少ないため、たまに太に職を紹介しピンハネをしてはジュン子に怒られている。指には「組」と彫られた指輪をしている。

大家のおじいさん (おおやのおじいさん)

ボロアパート「第三下宿荘」の大家。氏名は不詳。キセルでタバコを吸っていることが多い。若い女性が大好きで、足立太の部屋に訪れる女性たちとしばしば共に酒盛りをしている。妻である大家のおばあさんとは55年連れ添った間柄。押し入れにモデルガンと銃剣を護身用として隠し持っている。

大家のおばあさん (おおやのおばあさん)

ボロアパート「第三下宿荘」の大家。氏名は不詳。義理と人情に厚く、足立太が6ヵ月間も家賃を滞納していても目をつぶっている。大家として一癖二癖ある住人を取りまとめているも建物の老朽化で苦労が絶えない。短気で早とちりが激しく、すぐに包丁を振り回す傾向がある。夫である大家のおじいさんとは55年連れ添った間柄。

由木田 まさみ (ゆきた まさみ)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人。名前は女性っぽいが男性である。男性好きなオカマで乱交パーティに参加したりもするが、心優しく喧嘩も強い。足立太とは当初は対立することもあったが、気心が知れてくると度々布団やお金を貸してあげたりと面倒見の良い面も見せるようになる。寝る時にはネグリジェにナイトキャップを着用する。

水山 良子 (みずやま りょうこ)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人。元々は足立太がアルバイトでデパートの配達時に訪れた家の娘で、不潔な太を馬鹿にしていた。しかし、通学する学校に近い下宿先を探している時に「第三下宿荘」を内覧し、太と再会したことで何故か母親を説得し住人となった。当初は同棲中の野性的な水山良子の彼氏と共に太と揉めることが多かったが、のちに太がピンチに陥ると何かと助け舟を出すようになる。

水山良子の彼氏 (みずやまりょうこのかれし)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人。氏名は不詳。水山良子と共に「第三下宿荘」に引っ越してきて同棲をしている。長髪に大柄な体格の持ち主で腕っぷしが強く、当初は良子と同じく足立太と対立することが多かったが、徐々に打ち解けて太を何かと助けるようになる。意外に冷静な一面を持ち、お嬢さん育ちの良子に対し、正論を述べることもしばしばある。

底力 (そこぢから)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人。氏名は不詳。元々は足立太がバイトしていた工事現場で上司だった男性。何かと太を気にかけ面倒を見ることが多い。太にジュン子が働くキャッチバー「ボルド」へ連れていってもらった際、そこで働いている雪枝と出会って恋に落ち、2人で「第三下宿荘」で同棲を始めることになる。ジュン子は、雪枝にとって底力は理想の男性であると評している。

雪枝 (ゆきえ)

ボロアパート「第三下宿荘」の住人。苗字は不詳。ジュン子の働いていたキャッチバー「ボルト」で働くホステスで、足立太が店に連れてきた底力に出会い恋に落ちる。以降は底力と共に「第三下宿荘」の住人となった。

由紀 (ゆき)

足立太の姪。苗字は不詳。受験のために、東京にいる太を訪ねて来た。しかしそれは口実で、実際の目的は羽を伸ばすこと。そのために上京し、「第三下宿荘」の太の部屋に3日間泊まることになる。自由奔放で明るい性格だが、心の中には悩みを抱えている。

大川 礼子 (おおかわ れいこ)

足立太が就職した会社の社員で、太の秘書となるが、実際は会社の社長秘書であり愛人。太に近づいた理由も社長の謀略である。暴力団の組長の娘でもある。

森野 裕子 (もりの ゆうこ)

ジュリーの親戚の女の子。ジュリーのことを「おじさん」と呼ぶ。動物園が大好きで、東京の動物園を見に行くため上京してきたという。しかし実際は、ジュリーにとある相談をするためだった。

SHARE
EC
Amazon
logo